<第1章>病院に行っても解決しない謎の不調の正体
<第1章>病院に行っても解決しない謎の不調の正体
《原因は自律神経の乱れにあり》
「なんとなく気分が沈む」「何をするにも億劫に感じる」「ついイライラして怒りっぽくなる」……。
忙しい日々に追われていると、そんな心の不調を感じる場面が数多くあります。
他にも、めまいや頭痛、動悸、肩こり、腰痛、冷えやむくみ、不眠といった不快な身体症状に悩まされている人も少なくないでしょう。
病院で詳しく検査をしても特に原因が見つからない場合、これらの症状は「疲れ」として一括りにされてしまいがちです。
しかし、疲れにも対処の必要な疲れと、そうでない疲れがあります。
趣味のスポーツで思いきり体を動かした後に感じる心地よい疲労感は、体にとってプラスになる疲れといえます。
一方で、仕事や人間関係で強いストレスを受けると、たとえ肉体を酷使していなくても体がずっしりと重くなるような酷い疲れを感じることがあります。
問題となるのはこうした不快な症状を伴う疲れです。
不快な症状を感じるとき、私たちの体ではどのような変化が起こっているのでしょうか。
そのカギを握るのが「自律神経」です。
怒りや緊張といった強いストレスに直面すると自律神経が乱れ、そのシグナルは冒頭にあげたような不快な症状となって私たちの体に伝わります。
「ストレスの多い毎日で体調が優れない」「年齢とともに体力や気力の衰えを感じる」……それらは自律神経の乱れにより引き起こされているのかもしれません。
強いストレスが自律神経を乱して不調の元凶に
心の不調
体の不調
病気ではないですよ
じゃあいったい何なんだろう??
病院へ行っても特に病気ではないと診断されるような場合は、自律神経の乱れによる不調であることが多い
↓
生活習慣や食習慣などを改善していかないと将来、重大な病気の原因になりうる可能性が
ストレスや生活習慣で自律神経が乱れていく
・パワハラ
・激務
・夜ふかし
「自律神経の話 より」
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寒暖の差、生活の変化が激しい毎日は、私たちの身体にも大きなストレスを与えます。
そんな日々が続くと、自律神経は、その変化に対応しきれなくなって、やがて疲れやめまい、不眠、頭痛といった症状が現れてきます。
とくに人間関係の変化は想像以上に心身への影響が大きい。
気分が落ち込んだり一時的にうつ状態になってしまうこともあります。
とはいえ、そのうちに治ってしまうことが多いので、うつ状態でも必ずしも病気とは言えません。
しかし、落ち込みの程度が重い時や、落ち込みが長引いてしまうと、人の意欲は奪われて行動にも影響を及ぼします。
私たちの脳の中で司令塔のような役割をしているセロトニン神経という神経細胞が弱ってきており、軽い不調からうつ病、パニック症候群、さまざまな依存症などを引き起こす原因になっています。
この現象は大人から子どもまで老若男女に広がっています。
セロトニン神経は、日を浴びることや意識した呼吸、簡単な運動をすることなど日常生活に少し工夫を加えることによって鍛えることができます。
脳には無数の神経細胞があり、その神経細胞の末端からセロトニンやアセチルコリン、ドーパミンなどの神経伝達物質を放出しています。
それらによって次の細胞に情報を伝えていき、それが網の目のようにいっせいに行われることで、情報が瞬時に伝わり、手や足などの末端まで伝達されていきます。
しかし、その伝達情報がうまくいかないと、脳が興奮して抑制が効かなくなり、イライラしたり、落ち着かなくなったりします。
イライラしやすいときは、脳の神経伝達物質であるセロトニン、アセチルコリン、ドーパミンなどが不足していることが考えられます。
そのため、これらの材料となるアミノ酸と、アミノ酸を取り込むために必要な糖分やビタミンB12の不足を疑ってみましょう。
また、脳の唯一のエネルギー源であるブドウ糖が足りなかったり、神経伝達物質を放出するときに働くカルシウムが不足したりしているのも原因のひとつと考えられます。
からだが疲れやすいのは、エネルギー不足のこともあり、からだにたまった老廃物がうまく代謝されないためでもあります。
ビタミンB群は、エネルギーの供給や老廃物の代謝にはたらいています。
いわば元気の素です。
ビタミンB12や葉酸をはじめとするビタミンB群は、ミネラル、アミノ酸などの栄養素と協力し合っているため一緒にバランスよく摂ることがとても重要なのです。
また、ビタミンB12と葉酸、ビタミンB6の吸収が悪くなると、動脈硬化の原因として注目されているホモシステインが増えるといわれています。
ビタミンB12について?
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