<第1章>ココロの不調は体の不調

<第1章>ココロの不調は体の不調

 

《自律神経を介してつながる心と体》

 

私たちの健康は、体を構成する約37兆個もの細胞の一つ一つがしっかりと機能することで守られています。

この細胞のエネルギーとなるのは十分な栄養と酸素

これらが足りないと細胞がきちんと機能せず、やがて全身のあらゆる機関に不具合が生じてしまいます

とりわけ重要なのが脳。

栄養や酸素の不足により脳細胞の働きが衰えると記憶力や判断力が低下するだけでなく、内臓や各器官の働きも鈍くなります。

胃や腸の機能が衰えれば消化や栄養の吸収が悪くなり、下痢や便秘などの不調の原因に。

さらに肌や髪、爪などの細胞の再生が滞ることで、美容面にも悪影響が及びます。

こうした不調に見舞われないようにするには食事や呼吸によってとり入れた栄養と酸素を、一つ一つの細胞へしっかり届けることが重要。

その役割を担っているのが血液です。

血液の流れを司っているのが自律神経。

自律神経を整えることで血液の流れがよくなり、全身の細胞の機能が活性化されるのです。

 

そして自律神経には心の状態が大いに関係しています。

怒りや不安によって心が乱れると、自律神経のバランスも崩れて血流が悪くなります

すると体にも様々な不調が現れてきます。

つまり心と体は自律神経を介してつながっているということ。

心の状態がよければ自律神経のバランスも整い、体の調子も安定するのです

 

 

自律神経は脳と各臓器をつなぐライフライン

 

自律神経は、脳と各臓器をつなぐという重要な役割を持っており、生命維持に重要なもの。

ライフラインといっても過言ではありません。

 

臓器とは…消化器や胃などの内臓を含めた体全体の器官の総称

 

 

自律神経が整っていれば心身とも健康になれる

 

自律神経は、体中をめぐる血流をコントロールしています。

自律神経が整っているということは、血流がよく「健康である」という証でもあります。

 

絶好調

 

◆脳

脳は活性化し、脳がさえている。

 

◆腸

腸の働きがよくなり肌や髪の毛はツヤツヤに。

また、便秘知らずに。

 

◆肝臓

肝臓の働きがよく、疲れにくくなる。

 

逆に血流が悪いと各臓器に不調が生じます。

血流のよし悪しは体の好調か不調かを左右するほど大きく大切なものなのです。

「自律神経の話 より」

 

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寒暖の差、生活の変化が激しい毎日は、私たちの身体にも大きなストレスを与えます。

そんな日々が続くと、自律神経は、その変化に対応しきれなくなって、やがて疲れやめまい、不眠、頭痛といった症状が現れてきます。

とくに人間関係の変化は想像以上に心身への影響が大きい。

気分が落ち込んだり一時的にうつ状態になってしまうこともあります。

とはいえ、そのうちに治ってしまうことが多いので、うつ状態でも必ずしも病気とは言えません。

しかし、落ち込みの程度が重い時や、落ち込みが長引いてしまうと、人の意欲は奪われて行動にも影響を及ぼします。

 

私たちの脳の中で司令塔のような役割をしているセロトニン神経という神経細胞が弱ってきており、軽い不調からうつ病、パニック症候群、さまざまな依存症などを引き起こす原因になっています。

この現象は大人から子どもまで老若男女に広がっています。

セロトニン神経は、日を浴びることや意識した呼吸、簡単な運動をすることなど日常生活に少し工夫を加えることによって鍛えることができます。

 

脳には無数の神経細胞があり、その神経細胞の末端からセロトニンアセチルコリンドーパミンなどの神経伝達物質を放出しています。

それらによって次の細胞に情報を伝えていき、それが網の目のようにいっせいに行われることで、情報が瞬時に伝わり、手や足などの末端まで伝達されていきます。

しかし、その伝達情報がうまくいかないと、脳が興奮して抑制が効かなくなり、イライラしたり、落ち着かなくなったりします。

イライラしやすいときは、脳の神経伝達物質であるセロトニンアセチルコリンドーパミンなどが不足していることが考えられます。

そのため、これらの材料となるアミノ酸と、アミノ酸を取り込むために必要な糖分やビタミンB12の不足を疑ってみましょう。

また、脳の唯一のエネルギー源であるブドウ糖が足りなかったり、神経伝達物質を放出するときに働くカルシウムが不足したりしているのも原因のひとつと考えられます。

 

からだが疲れやすいのは、エネルギー不足のこともあり、からだにたまった老廃物がうまく代謝されないためでもあります。

ビタミンB群は、エネルギーの供給や老廃物の代謝にはたらいています。

いわば元気の素です。

ビタミンB12や葉酸をはじめとするビタミンB群は、ミネラル、アミノ酸などの栄養素と協力し合っているため一緒にバランスよく摂ることがとても重要なのです。

また、ビタミンB12と葉酸、ビタミンB6の吸収が悪くなると、動脈硬化の原因として注目されているホモシステインが増えるといわれています。

 

ビタミンB12について?

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