<第2章>朝起きたらコップ1杯の水を飲む
《起き抜けの水が自律神経を整える》
朝の習慣として、ぜひ実践してほしいことかあります。
それは、起き抜けにコップ1杯の水を飲むことです。
私たちの体の60%は水でできています。
命の源ともいえる水は、自律神経にも大きな影響を与えます。
緊張したりパニックになったりしているときに水を飲むと、気持ちが落ち着き、冷静さを取り戻すことができます。
これは、水によって腸が刺激されることで副交感神経が高まり、自律神経が整えられるためです。
さらには体内時計のリズムも整い、自律神経の安定に役立つのです。
朝の水にはほかにもたくさんのメリットがあります。
寝ている間にオフになっていた腸のスイッチが水を飲むことでオンになり、食べ物を受け付ける準備が始まります。
腸のぜん動運動が促され、便秘の改善にも期待が。
また、体の水分が不足した状態が続くと血管がダメージを受け、血液もドロドロになっていきます。
夜間に水分をとれない分、朝は特に脱水状態が進んでいるため、速やかな水分補給が不可欠なのです。
とり方のポイントとしては、最初に一度軽くうがいをし、寝ている間に口内に繁殖した雑菌を洗い流します。
そのうえで胃腸にやさしい常温の水を飲むのがおすすめ。
朝いちばんのコップ1杯からスタートし、水をこまめにとるよう心がけましょう。
水を飲むと副交感新池の働きが高まる
イライラしたときやパニックになった時に水を飲むと落ち着いたという経験はありませんか?
「水を飲む」という行為は自律神経を整える効果があります。
こまめに水分補給をする人ほど副交感神経の働きが高く保てるというデータもあります。
水を飲む⇒胃腸の神経が適度に刺激される⇒副交感神経の働きが高まる⇒自律神経が整う
外出時も水を持ち歩き、水をこまめにゆっくり飲む習慣をつけましょう。
イメージも大切
この水で胃腸が活発になり、サラサラな血液が体の隅々に行き渡る
朝の1杯の水は、1日の中で最も大切
自律神経がオンに切り替わる!
朝起きたら、まずは太陽の光を浴びて1杯の水を飲むことは眠っている胃腸をおだやかに起こし自律神経のスイッチをオンへ切り替えるベストな方法。
お通じもスムースになるという嬉しい効果も。
「自律神経の話 より」
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寒暖の差、生活の変化が激しい毎日は、私たちの身体にも大きなストレスを与えます。
そんな日々が続くと、自律神経は、その変化に対応しきれなくなって、やがて疲れやめまい、不眠、頭痛といった症状が現れてきます。
とくに人間関係の変化は想像以上に心身への影響が大きい。
気分が落ち込んだり一時的にうつ状態になってしまうこともあります。
とはいえ、そのうちに治ってしまうことが多いので、うつ状態でも必ずしも病気とは言えません。
しかし、落ち込みの程度が重い時や、落ち込みが長引いてしまうと、人の意欲は奪われて行動にも影響を及ぼします。
私たちの脳の中で司令塔のような役割をしているセロトニン神経という神経細胞が弱ってきており、軽い不調からうつ病、パニック症候群、さまざまな依存症などを引き起こす原因になっています。
この現象は大人から子どもまで老若男女に広がっています。
セロトニン神経は、日を浴びることや意識した呼吸、簡単な運動をすることなど日常生活に少し工夫を加えることによって鍛えることができます。
脳には無数の神経細胞があり、その神経細胞の末端からセロトニンやアセチルコリン、ドーパミンなどの神経伝達物質を放出しています。
それらによって次の細胞に情報を伝えていき、それが網の目のようにいっせいに行われることで、情報が瞬時に伝わり、手や足などの末端まで伝達されていきます。
しかし、その伝達情報がうまくいかないと、脳が興奮して抑制が効かなくなり、イライラしたり、落ち着かなくなったりします。
イライラしやすいときは、脳の神経伝達物質であるセロトニン、アセチルコリン、ドーパミンなどが不足していることが考えられます。
そのため、これらの材料となるアミノ酸と、アミノ酸を取り込むために必要な糖分やビタミンB12の不足を疑ってみましょう。
また、脳の唯一のエネルギー源であるブドウ糖が足りなかったり、神経伝達物質を放出するときに働くカルシウムが不足したりしているのも原因のひとつと考えられます。
ビタミンB12について?
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