<第4章>脳が心地よいと感じる音楽を聴く
《自律神経を整える音楽の「快」パワー》
「音楽」にも自律神経を整える力があります。
人間の脳は元来、音楽を「快」と感じるようプログラムされています。
壮大な楽曲に心が揺さぶられるのも、軽快なリズムに思わず体が乗ってしまうのも、私たちが本能的に音楽による快感を求めている証拠だといえるでしょう。
心地よい音楽は自律神経にもよい作用をもたらします。
よい音楽を聴くことで心身の緊張がほぐれ、副交感神経の働きが高まるのです。
では、自律神経を整える音楽とは、どのような音楽をいうのでしょうか。
第一にテンポが一定であること。
速い遅いに関係なく、一定のテンポを保っていることが自律神経の安定のためには重要です。
例えばα波の出るヒーリングミュージックは、心を落ち着かせる作用はありますが、自律神経を整える効果は期待することができません。
一日の疲れを取りたいようなときは、規則的なリズムのロックを聴くことで、自律神経のバランスが正常化し、身も心もシャキッとしてきます。
また、テンポの他にも音階の変化の激しくない曲のほうが、自律神経を安定させる効果が高いようです。
曲の長さは4~5分程度で、軽く聞き流せるものがおすすめ。
そして何よりも大切なのが、あなた自身が好きな「ホッ」とする音楽を聴くこと。
これが自律神経にとって一番の特効薬です。
脳は本能的に音楽を「快」と感じる
音楽を聴くことはイライラを鎮めるためにオススメの方法。
外部からの刺激によって、自律神経を司る「視床下部」が働きますが、中でも音楽は自律神経の働きをよくする効果を持っています。
さらに、人間の脳は本能的に音楽を「快」と感じるようプログラムされているため、音楽を聴くことで自律神経が整いポジティブな気持ちになれるのです。
副交感神経を高める音楽
×アップテンポな曲
△癒し系ヒーリングミュージック
○好きなロックの歌
◆いい音楽のポイント
・テンポが一定
・音階の変化が少ない
・4~5分程度の長さ(自然に聞き流せる長さ)
アップテンポの曲は元気になれそうですが、無理して聴くと自律神経を乱してしまいます。
1日の疲れをとるなら癒し系の音楽よりも、規則的なロックのリズムのほうが自律神経を安定させる働きがあります。
「自律神経の話 より」
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私たちの脳の中で司令塔のような役割をしているセロトニン神経という神経細胞が弱ってきており、軽い不調からうつ病、パニック症候群、さまざまな依存症などを引き起こす原因になっています。
この現象は大人から子どもまで老若男女に広がっています。
セロトニン神経は、日を浴びることや意識した呼吸、簡単な運動をすることなど日常生活に少し工夫を加えることによって鍛えることができます。
脳には無数の神経細胞があり、その神経細胞の末端からセロトニンやアセチルコリン、ドーパミンなどの神経伝達物質を放出しています。
イライラしやすいときは、脳の神経伝達物質であるセロトニン、アセチルコリン、ドーパミンなどが不足していることが考えられます。
そのため、これらの材料となるアミノ酸と、アミノ酸を取り込むために必要な糖分やビタミンB12の不足を疑ってみましょう。
また、脳の唯一のエネルギー源であるブドウ糖が足りなかったり、神経伝達物質を放出するときに働くカルシウムが不足したりしているのも原因のひとつと考えられます。
脳を酷使するときにも、たくさんのビタミンB群が消費されています。
B群は脳の働きに重要な役割を担っているのです。
糖質を分解するB1が不足すると、脳のエネルギーが不足し、とたんに頭が回らない状態になります。
また、脳の神経伝達物質の合成すべての段階に関わっています。
神経の働きを整えたり、傷んだ神経を補修したり、タンパク質をドーパミンやセロトニンといった神経伝達物質に作り替えるなど、「脳力向上」のためにもB群は欠かすことができないのです。
さらに、ビタミンB12や葉酸をはじめとするビタミンB群は、ミネラル、アミノ酸などの栄養素と協力し合っているため一緒にバランスよく摂ることがとても重要なのです。
ビタミンB12について?
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