<第5章>自律神経を整える運動
自律神経を整えるには運動がおすすめ
《適度な運動で血流を促す》
運動は自律神経を整えるうえで必要不可欠なものです。
デスクワークなどで長時間座ったままでいると、当然血の巡りが悪くなります。
自律神経にとって血流悪化は大敵!
血流が停滞すると、細胞に栄養が行き渡らず不調の原因となり、ひいては自律神経のバランスを崩すことに……。
この悪循環を解決してくれるのが運動です。
例えば、デスクワークの合間に20回スクワットをする。
これだけで滞っていた血流が改善され、おのずと自律神経が整ってきます。
また朝夜のストレッチもおすすめ。
寝起きは体が縮こまっているので3~5分簡単なストレッチをします。
就寝前も同様。
疲れやこりをとるためにストレッチをして体をほぐします。
わざわざジムに通う必要はなく、家でできるスクワットやストレッチなど、日々体を動かすよう少しだけ意識すればいいのです。
他にも、日常的な習慣をちょっと変えるだけで血流を促す運動になります。
エスカレーターやエレベーターを使わず階段を上り下りする。
歩くときは背筋を伸ばして理想的な姿勢を保つ。
そんな簡単なことでも十分血流は改善されます。
また、血流がよくなると、肩こりや頭痛、冷え性、むくみの解消、基礎代謝のアップ、内臓機能の向上などにもつながり、あらゆる体の不調の改善に役立ちます。
こうした適度な運動は気分を爽快にしてくれ、精神面の健康にも効果大です。
日常生活の中で運動するクセをつける
日常生活で簡単にできる運動といえば階段の上り下り。
エスカレーターやエレベーターは極力使わずに階段を使えば、それだけでトレーニングになります。
理想的な姿勢で歩けば自律神経が整う
悪い姿勢は呼吸が浅くなり、自律神経が乱れる。
よい姿勢を保っていると気道がまっすぐになり、呼吸が深くなって自律神経のバランスがより整いやすくなります。
◆理想の姿勢
・頭の中心がまっすぐ空につながるような意識を持つ
・首を伸ばす
・肩の力を抜く
・背筋を伸ばす
・脚はおへそから前に出すような気持ちで前に踏み出す
・ゆっくりリズミカルに歩く
ビジネスバッグをキャリーバックに変えるとよい姿勢が保てる!
「自律神経の話 より」
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私たちの脳の中で司令塔のような役割をしているセロトニン神経という神経細胞が弱ってきており、軽い不調からうつ病、パニック症候群、さまざまな依存症などを引き起こす原因になっています。
この現象は大人から子どもまで老若男女に広がっています。
セロトニン神経は、日を浴びることや意識した呼吸、簡単な運動をすることなど日常生活に少し工夫を加えることによって鍛えることができます。
脳には無数の神経細胞があり、その神経細胞の末端からセロトニンやアセチルコリン、ドーパミンなどの神経伝達物質を放出しています。
イライラしやすいときは、脳の神経伝達物質であるセロトニン、アセチルコリン、ドーパミンなどが不足していることが考えられます。
そのため、これらの材料となるアミノ酸と、アミノ酸を取り込むために必要な糖分やビタミンB12の不足を疑ってみましょう。
また、脳の唯一のエネルギー源であるブドウ糖が足りなかったり、神経伝達物質を放出するときに働くカルシウムが不足したりしているのも原因のひとつと考えられます。
脳を酷使するときにも、たくさんのビタミンB群が消費されています。
B群は脳の働きに重要な役割を担っているのです。
糖質を分解するB1が不足すると、脳のエネルギーが不足し、とたんに頭が回らない状態になります。
また、脳の神経伝達物質の合成すべての段階に関わっています。
神経の働きを整えたり、傷んだ神経を補修したり、タンパク質をドーパミンやセロトニンといった神経伝達物質に作り替えるなど、「脳力向上」のためにもB群は欠かすことができないのです。
さらに、ビタミンB12や葉酸をはじめとするビタミンB群は、ミネラル、アミノ酸などの栄養素と協力し合っているため一緒にバランスよく摂ることがとても重要なのです。
ビタミンB12について?
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