第3章 堂々と自己主張する

第3章 堂々と自己主張する

 

「脳が喜ぶ人付き合い」は

互いの意見や考えを出し合い、

共感したり反論したりできる「深く濃い」付き合い。

元気で長生きする人には、

「自己主張」ができる人が多い

 

かつて『「NO」といえる日本』という書籍が大ベストセラーになりましたが、実際日本人は「いいものはいい。悪い物は悪い」と心のなかで思っていてもなかなか言えません。

自分の考えをはっきり言う、相手に不都合なことでもはばからず言う人というのは確かに敵をつくりやすいのですが、実はそんな人ほど「この人は正しい。信じられる」と秘かな信奉者もまた少なくないのです。

一方で、周囲の顔色をうかがい当たり障りのないことしか言わない人は、嫌われることはなくても、「ファン」になってくれる人もいないでしょう。

 

人付き合いは大切といっても、こと「脳が喜ぶ」のは、当たり障りのない広く浅くの付き合いではなく、深く濃い付き合いです。

お互いの考えを出し合い、共感し合ったり、ときに反論し合ったりしなから、最後には「また会おうな」となる、そんな付き合いです。

言いたいことも言えない関係の付き合いばかりでは、脳は退屈してあくびしてしまいます。

 

その場の雰囲気をうかがってものを言ったり黙り込んだりする人は、次第に人付き合いに疲れてしまい、閉じこもりがちになって若さと元気を失ってしまいます。

一方、80代、90代になってもかくしゃくとしている人たちには、自分の意見や考えを明白に持ち、口にする人が多いのです。

「自己主張」ができることは、「元気で長生き」の秘訣のひとつといえます。

 

 

反骨精神を持つ

 

「反骨精神」の強い人は、

ボケているヒマもないくらい脳がフル回転。

情報や知識をうのみにせず疑問を投げかけ、

鋭く本質を突き、

世の中の活性化にも貢献できる!?

 

年代物のワインがまるくまろやかな味わいになるように、歳をとると角がとれて丸くなる――人も多いのですが、なかにはいくつになっても丸まらない人がいます。

 

自分の信念を持ち、権威に屈することなく世の風潮にも平気で逆らう、「反骨精神」の強い人。

「頑固」と言われようが「いい歳をして恥ずかしい」と思われようが、一向にお構いなし。

しかしこういう人は「憎まれっ子世にはばかる」、長生きする人が多いのです。

 

「反骨精神」、あるいは知的な「闘争心」「闘争本能」といってもいいと思いますが、こうしたものが旺盛な人はまた、「ボケ」とは全く無縁に生きている人が多いといえます。

 

普段から、入ってくる情報や知識をただうのみにするのではなく、「これは本当か。これは正しいのか」と別の視点からとらえて疑問を投げかけ、普通の人が受け流したり聞き流したり見逃したりしてしまうことでも、鋭くその本質を突いてきます。

 

常時、ボケているヒマもないくらいに脳がフル回転しているのです。

 

 

ヘンに丸まらず、闘争心満々の「反骨じいさん」「反骨ばあさん」。

こういう人たちはいつまでも自分自身が若くいられるだけでなく、世の中の活性化にも大いに貢献してくれそうです。

ぜひ、目指されてはいかがでしょうか。

「50代からはじめる老けない人の「脳の習慣」 より」

 

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人の体の老化は20代ごろから始まります。

老化は生きている以上避けられないものですが、生活習慣・食生活に少し気をつけるだけでも進行程度が変わってきます。

30代では個人差はさほどありませんが、40歳を過ぎて中年期に入るころからだんだん差が生じ、65歳を過ぎて高年期に入ると、健康状態にはっきりとした差が出ます。

健康寿命をのばす食生活に加えて、年代別の食べ物・食べ方に気をつけると、病気予防がいっそうアップします。

 

動脈硬化は年齢とともに発症しやすくなり、50代になるとほとんどの人(女性は60代から)に動脈硬化が見られるようになります。

脳梗塞は、高血圧や糖尿病などの病気が原因となったり、生活習慣などによって血液がドロドロになって血液循環が悪くなったりして、血管が厚く狭くなり、脳の血管が徐々に詰まって進行していきます。

一般的に、脳梗塞の初期には、大きさ数ミリ程度の微小な梗塞が数個出現し、段階をへるごとにこの梗塞が脳のあちこちに見られます。このような症状のないごく小さな梗塞が隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)です。

「隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)は、早い人だと30代からあらわれ、40代を過ぎると急に増加するといわれています。

脳梗塞をはじめとする脳血管障害を生活習慣病の一つととらえ、ふだんから健康に保つ生活を心がけましょう。

 

ビタミンB12と葉酸、ビタミンB6の吸収が悪くなると動脈硬化の原因物質 (ホモシステイン活性酸素)が増えるといわれています。

また、ビタミンB12は古くから、神経系の機能回復に効果があることが知られていましたが、最近の研究で、このビタミンB12の不足によって脳細胞の萎縮が進むことがわかってきました。

ビタミンB12は、脳の萎縮を食い止めるために重要な脳細胞のタンパクと核酸(DNA)の生合成を司っています。

新しい核酸、タンパク質が生まれ、それによって細胞も新しく生まれ変わり、「こわれた組織、細胞」と「新生の組織、細胞」が入れ替わります。

その結果若さにもつながると考えられます。

 

ビタミンB12について?

https://www.endokoro.com/