第1章 できることから始める「いい習慣」は40代から始めるのがいい
第1章 できることから始める「いい習慣」は40代から始めるのがいい
サボってもOK、意識を持つことが大事
血管を若々しく維持するための具体的な方法を、あの手この手で紹介します。
血管の健康は、生活習慣に深くかかわります。
毎日の生活のなかで誰でもできる「いい習慣」を数多く紹介しますので、「これならできそうだな」と思うものを選んで実践してみてください。
最初は5つくらいからでもかまいません。
無理なくできるものがいいでしょう。
たとえば、
「朝、起きたら口をゆすぐ」
「お腹を半円状になでる」
「お酒を飲むときは水も飲む」
「寝る前に顎の下を押す」
などは、簡単にできそうではありませんか?
「いい習慣」に取り組むうえで大切なのは、意識を持つことです。
時々サボってもいいんです。
「こうしたほうがいいんだな」ということを知って、意識するだけで違ってきます。
「できた」「サボった」を繰り返しているうちに、いつの間にか、血管が若返っているはずです。
5つできるようになったら、8つ、10と少しずつ「いい習慣」を増やしていってください。
できるだけ早くから、つまり、今日から始めたほうがいい
もう1つ大切なのは、早く始めることです。
思い立ったが吉日です。
「生活習慣病は高齢者の病気」と考えるのは間違いです。
たとえば、糖尿病を発症するのは60歳かもしれませんが、それまでには10年、20年という長い年月がかかっています。
「血糖値が高め」の状態を長年、放置したために、次第に血管がボロボロになり、ついに糖尿病という深刻な病気を宣告されてしまうのです。
生活習慣の改善は、40代から取り組むに限ります!
明日ではなく、今日から始めましょう!
「自分でもできそうだな」と思ったものをチェック、実践したものをチェックしていくことで意識に刷り込まれ、習慣化の促進につながります。
「血管が強くなる習慣 より」
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人の体の老化は20代ごろから始まります。
老化は生きている以上避けられないものですが、生活習慣・食生活に少し気をつけるだけでも進行程度が変わってきます。
30代では個人差はさほどありませんが、40歳を過ぎて中年期に入るころからだんだん差が生じ、65歳を過ぎて高年期に入ると、健康状態にはっきりとした差が出ます。
健康寿命をのばす食生活に加えて、年代別の食べ物・食べ方に気をつけると、病気予防がいっそうアップします。
動脈硬化は年齢とともに発症しやすくなり、50代になるとほとんどの人(女性は60代から)に動脈硬化が見られるようになります。
脳梗塞は、高血圧や糖尿病などの病気が原因となったり、生活習慣などによって血液がドロドロになって血液循環が悪くなったりして、血管が厚く狭くなり、脳の血管が徐々に詰まって進行していきます。
一般的に、脳梗塞の初期には、大きさ数ミリ程度の微小な梗塞が数個出現し、段階をへるごとにこの梗塞が脳のあちこちに見られます。
このような症状のないごく小さな梗塞が隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)です。
「隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)は、早い人だと30代からあらわれ、40代を過ぎると急に増加するといわれています。
脳梗塞をはじめとする脳血管障害を生活習慣病の一つととらえ、ふだんから健康に保つ生活を心がけましょう。
ビタミンB12と葉酸、ビタミンB6の吸収が悪くなると動脈硬化の原因物質 (ホモシステイン・活性酸素)が増えるといわれています。
また、ビタミンB12は古くから、神経系の機能回復に効果があることが知られていましたが、最近の研究で、このビタミンB12の不足によって脳細胞の萎縮が進むことがわかってきました。
ビタミンB12は、脳の萎縮を食い止めるために重要な脳細胞のタンパクと核酸(DNA)の生合成を司っています。
新しい核酸、タンパク質が生まれ、それによって細胞も新しく生まれ変わり、「こわれた組織、細胞」と「新生の組織、細胞」が入れ替わります。
その結果若さにもつながると考えられます。
ビタミンB12について?