第2章 「朝イチ」にやりたい習慣
朝、起きたら口をゆすぐ
朝イチの口の中は、肛門より汚い!?
朝、起きたら、まず何をしますか?
血管健康法にとって、朝イチはとても大切な時間です。
第2章では、朝イチの生活習慣について考えていきます。
朝、起きると「喉が渇いているから水を飲む」という人は多いでしょう。
寝ている間に水分が失われることは、よくあることです。
また、口を開けて寝るクセがある人は、特に喉が渇きやすいといえます。
脱水状態は、血液が濃くなって血栓ができやすくなりますから、水を飲むのはいいことです。
でも、ちょっと待ってください!
すぐに水を飲むのは危険です!
実は、口の中にはたくさんの細菌が住んでいます。
その数は、よく磨けている人でも1000億個というから驚きです。
口内細菌の中には、悪玉菌、さらには超悪玉菌もたくさんいます。
それらの悪い菌は寝ている間に増殖する性質があります。
口が乾く、ネトネトする、という人は、まさに口の中が細菌だらけの状態です。
ネトネトの正体は細菌と細菌が生産するバイオフィルムというネバネバ物質なのです。
ケアが不十分な場合、1兆個。
肛門のまわりより細菌の数が多いのです。
そんな菌だらけのまま水を飲むと、悪玉菌がすべて体の中に入ってしまいます。
考えただけでイヤですね。
それを防ぐにはどうしたらいいか?
簡単です。
水を飲む前に、口をゆすいでください。
それだけです。
本当は一度、歯を磨いてほしいところですが、朝食後の歯磨きは必須なので、口をゆすぐだけでいいとしましょう。
朝、二度の歯磨きが面倒でないという人は、起きてすぐに軽く磨けばベストです。
「血管が強くなる習慣 より」
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人の体の老化は20代ごろから始まります。
老化は生きている以上避けられないものですが、生活習慣・食生活に少し気をつけるだけでも進行程度が変わってきます。
30代では個人差はさほどありませんが、40歳を過ぎて中年期に入るころからだんだん差が生じ、65歳を過ぎて高年期に入ると、健康状態にはっきりとした差が出ます。
健康寿命をのばす食生活に加えて、年代別の食べ物・食べ方に気をつけると、病気予防がいっそうアップします。
動脈硬化は年齢とともに発症しやすくなり、50代になるとほとんどの人(女性は60代から)に動脈硬化が見られるようになります。
脳梗塞は、高血圧や糖尿病などの病気が原因となったり、生活習慣などによって血液がドロドロになって血液循環が悪くなったりして、血管が厚く狭くなり、脳の血管が徐々に詰まって進行していきます。
一般的に、脳梗塞の初期には、大きさ数ミリ程度の微小な梗塞が数個出現し、段階をへるごとにこの梗塞が脳のあちこちに見られます。
このような症状のないごく小さな梗塞が隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)です。
「隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)は、早い人だと30代からあらわれ、40代を過ぎると急に増加するといわれています。
脳梗塞をはじめとする脳血管障害を生活習慣病の一つととらえ、ふだんから健康に保つ生活を心がけましょう。
ビタミンB12と葉酸、ビタミンB6の吸収が悪くなると動脈硬化の原因物質 (ホモシステイン・活性酸素)が増えるといわれています。
また、ビタミンB12は古くから、神経系の機能回復に効果があることが知られていましたが、最近の研究で、このビタミンB12の不足によって脳細胞の萎縮が進むことがわかってきました。
ビタミンB12は、脳の萎縮を食い止めるために重要な脳細胞のタンパクと核酸(DNA)の生合成を司っています。
新しい核酸、タンパク質が生まれ、それによって細胞も新しく生まれ変わり、「こわれた組織、細胞」と「新生の組織、細胞」が入れ替わります。
その結果若さにもつながると考えられます。
ビタミンB12について?