第2章 歯周病菌が腸内環境をメチャメチャにする

第2章 歯周病菌が腸内環境をメチャメチャにする

 

悪玉菌の中でも、「超」がつく極悪菌が歯周病菌です。

 

歯と歯茎の間にポケットと呼ばれる溝をつくり、その中に住んでいます。

空気が嫌いなので、溝を深く掘って隠れる面倒なヤツです。

もし、歯茎から出血があるなら、歯周病菌が繁殖していると考えられます。

 

なぜ、歯周病菌が超悪玉かというと、出血した歯茎の血管から体内に入り込み、血糖値を調整するインスリンという物質の働きを阻害するからです。

つまり、歯周病菌がいると、血糖値が上がり血管の老化が進行するのです。

 

しかも、歯茎の血管から侵入した歯周病菌は、体中に回って悪さをすると考えられています。

 

歯周病と糖尿病の相関関係は、複数の信頼できる機関で実験が行なわれています。

そして、「歯周病を治療すると、糖尿病が軽快した」など、有意なデータが数多く報告されています。

 

また、飲み下された歯周病菌は、強い酸性を持つ胃液で死滅すると考えられていたのが、最近の研究ではその一部が腸にまで達することがわかってきました。

 

腸に達した歯周病菌は、腸内細菌のバランスを大きく変化させてしまい、腸内環境をメチャメチャにします。

大腸がんの大きな原因ではないか、ともいわれています。

 

腸内環境は血管の健康に欠かせない重要なポイントです。

メチャメチャにされてはかないません。

 

歯周病を飲み下すのは、本当に危険な行為なのです。

 

「私は歯茎から血が出ていないから大丈夫だ」と安心してはいけません。

出血がなくても、ほとんどの人の口の中には歯周病菌がいます。

 

朝イチの口ゆすぎは、すべての人に実践してほしい習慣です。

「血管が強くなる習慣 より」

 

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人の体の老化は20代ごろから始まります。

老化は生きている以上避けられないものですが、生活習慣・食生活に少し気をつけるだけでも進行程度が変わってきます。

30代では個人差はさほどありませんが、40歳を過ぎて中年期に入るころからだんだん差が生じ、65歳を過ぎて高年期に入ると、健康状態にはっきりとした差が出ます。

健康寿命をのばす食生活に加えて、年代別の食べ物・食べ方に気をつけると、病気予防がいっそうアップします。

 

動脈硬化は年齢とともに発症しやすくなり、50代になるとほとんどの人(女性は60代から)に動脈硬化が見られるようになります。

脳梗塞は、高血圧や糖尿病などの病気が原因となったり、生活習慣などによって血液がドロドロになって血液循環が悪くなったりして、血管が厚く狭くなり、脳の血管が徐々に詰まって進行していきます。

一般的に、脳梗塞の初期には、大きさ数ミリ程度の微小な梗塞が数個出現し、段階をへるごとにこの梗塞が脳のあちこちに見られます。

このような症状のないごく小さな梗塞が隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)です。

「隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)は、早い人だと30代からあらわれ、40代を過ぎると急に増加するといわれています。

脳梗塞をはじめとする脳血管障害を生活習慣病の一つととらえ、ふだんから健康に保つ生活を心がけましょう。

 

ビタミンB12と葉酸、ビタミンB6の吸収が悪くなると動脈硬化の原因物質 (ホモシステイン活性酸素)が増えるといわれています。

また、ビタミンB12は古くから、神経系の機能回復に効果があることが知られていましたが、最近の研究で、このビタミンB12の不足によって脳細胞の萎縮が進むことがわかってきました。

ビタミンB12は、脳の萎縮を食い止めるために重要な脳細胞のタンパクと核酸(DNA)の生合成を司っています。

新しい核酸、タンパク質が生まれ、それによって細胞も新しく生まれ変わり、「こわれた組織、細胞」と「新生の組織、細胞」が入れ替わります。

その結果若さにもつながると考えられます。

 

ビタミンB12について?

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