第2章 「あー」と声を出す
なぜ会話が大事なのか?
コロナ禍の悪影響は数えあげればキリがありませんが、人と話す機会が減ったことも、その1つです。
人と直接、会って話すことで脳が活性化し血流が良くなります。
メールやメッセージでのやりとりだけでは、十分ではありません。
それに加えて、口を動かすことが、だ液の分泌を促します。
口の中にだ液が少ないと、ドライマウスという口が乾いた状態になり、悪玉菌が繁殖しやすくなるのです。
また、だ液は殺菌効果のほか、「滑舌を良くする」「嚥下を補助する」「味を感じやすくする」など、地味ながら重要な役割を果たしています。
家族と同居している人は、なるべく会話をして、だ液を出すようにしましょう。
「歌を歌う」でもOK
問題なのは、ひとり暮らしの人です。
最悪な場合は、一日中、ひと言もしゃべらない日があるとか。
そんな状況では、健康的な生活は送れません。
私の知り合いは、毎朝、好きな歌を歌うそうです。
もし、住宅環境が許すなら、ぜひ真似をしてもらいたい、いい習慣です。
もし、歌が無理なら、「あー、いー、うー」などと声を出してみてください。
声を出すことで、自律神経のバランスも整います。
「血管が強くなる習慣 より」
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人の体の老化は20代ごろから始まります。
老化は生きている以上避けられないものですが、生活習慣・食生活に少し気をつけるだけでも進行程度が変わってきます。
30代では個人差はさほどありませんが、40歳を過ぎて中年期に入るころからだんだん差が生じ、65歳を過ぎて高年期に入ると、健康状態にはっきりとした差が出ます。
健康寿命をのばす食生活に加えて、年代別の食べ物・食べ方に気をつけると、病気予防がいっそうアップします。
動脈硬化は年齢とともに発症しやすくなり、50代になるとほとんどの人(女性は60代から)に動脈硬化が見られるようになります。
脳梗塞は、高血圧や糖尿病などの病気が原因となったり、生活習慣などによって血液がドロドロになって血液循環が悪くなったりして、血管が厚く狭くなり、脳の血管が徐々に詰まって進行していきます。
一般的に、脳梗塞の初期には、大きさ数ミリ程度の微小な梗塞が数個出現し、段階をへるごとにこの梗塞が脳のあちこちに見られます。
このような症状のないごく小さな梗塞が隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)です。
「隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)は、早い人だと30代からあらわれ、40代を過ぎると急に増加するといわれています。
脳梗塞をはじめとする脳血管障害を生活習慣病の一つととらえ、ふだんから健康に保つ生活を心がけましょう。
ビタミンB12と葉酸、ビタミンB6の吸収が悪くなると動脈硬化の原因物質 (ホモシステイン・活性酸素)が増えるといわれています。
また、ビタミンB12は古くから、神経系の機能回復に効果があることが知られていましたが、最近の研究で、このビタミンB12の不足によって脳細胞の萎縮が進むことがわかってきました。
ビタミンB12は、脳の萎縮を食い止めるために重要な脳細胞のタンパクと核酸(DNA)の生合成を司っています。
新しい核酸、タンパク質が生まれ、それによって細胞も新しく生まれ変わり、「こわれた組織、細胞」と「新生の組織、細胞」が入れ替わります。
その結果若さにもつながると考えられます。
ビタミンB12について?