第2章 血圧を測る

第2章 血圧を測る

 

家庭血圧が重視されている

 

「毎朝、血圧を測りましょう」というと、「面倒だな」という声が聞こえてきそうです。

しかし、血管の健康法を謳っている限り、血圧測定を外すわけにはいきません。

 

毎朝ではなくても、時々測るようにしてみましょう。

 

医学的見地からも、病院で測る診察室血圧よりも、家で測る家庭血圧を重視する方向に変化してきました。

 

その1つの理由は、家庭血圧のほうが、毎日、同じ条件で測ることができるからです。

病院では、待たされて疲れたり、緊張したりするために、本来の血圧よりも高く測定されることが多いのです。

 

その点、家庭ならば、リラックスした状態で測れます。

同じ時間に、同じ条件で測定できるのもいい点です。

 

また、近年、家庭用の血圧計が進化し、コンパクトで精度が上がりました。

扱いやすく、正しく測定できれば、言うことはありません。

 

 

おすすめの家庭用の血圧計

 

いくら血圧計が進化したとはいえ、正しく使わなければ逆効果です。

 

ぜひ、正しい計測法を覚えてください。

 

血圧計には、いろいろなタイプもありますが、二の腕にカフを巻くものがベストです。

 

指先や手首で測るタイプはおすすめできません。

なぜかというと、血圧は心臓の高さで測るのが基本だからです。

指先や手首はどうしても高さが安定しないからです。

 

適当な大きさでデザイン性も優れた機種が発売されています。

気に入ったものを決まった位置に設置するのがいいでしょう。

 

 

2回測れ、3回測るな

 

血圧は、毎日、決まった時間に測ります。

 

起床してから1時間以内、朝食の前がおすすめです。

 

朝食を摂ると、一気に交感神経に切り替わり、血圧が上昇し始めます。

ですから、その前の時間帯が一番です。

 

血圧計の前に座ったら、深呼吸をして気持ちを落ち着けます。

そして、カフを巻きます。

カフは、肘から指2本分、上に巻きます。

きつく巻きすぎないように注意してください。

 

いよいよ血圧を測ります。

 

大切なのは、2回測ることです。

 

いくら自分の家とはいえ、血圧を測るときに多少の緊張するものです。

2回測って、2回目を記録しましょう。

 

なかには「納得がいかない」といって何度も測る人がいますが、それはよくありません。

2回までにしてください。

 

次に大事なのは、記録することです。

 

測りっぱなしでは意味がありません。

カレンダーでも、手帳でも何でもけっこうです。

上の血圧、下の血圧を記録してください。

そして、病院にかかるときに、必ず持っていくようにしましょう。

それが医者にとって、最高の資料になります。

「血管が強くなる習慣 より」

 

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人の体の老化は20代ごろから始まります。

老化は生きている以上避けられないものですが、生活習慣・食生活に少し気をつけるだけでも進行程度が変わってきます。

30代では個人差はさほどありませんが、40歳を過ぎて中年期に入るころからだんだん差が生じ、65歳を過ぎて高年期に入ると、健康状態にはっきりとした差が出ます。

健康寿命をのばす食生活に加えて、年代別の食べ物・食べ方に気をつけると、病気予防がいっそうアップします。

 

動脈硬化は年齢とともに発症しやすくなり、50代になるとほとんどの人(女性は60代から)に動脈硬化が見られるようになります。

脳梗塞は、高血圧や糖尿病などの病気が原因となったり、生活習慣などによって血液がドロドロになって血液循環が悪くなったりして、血管が厚く狭くなり、脳の血管が徐々に詰まって進行していきます。

一般的に、脳梗塞の初期には、大きさ数ミリ程度の微小な梗塞が数個出現し、段階をへるごとにこの梗塞が脳のあちこちに見られます。

このような症状のないごく小さな梗塞が隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)です。

「隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)は、早い人だと30代からあらわれ、40代を過ぎると急に増加するといわれています。

脳梗塞をはじめとする脳血管障害を生活習慣病の一つととらえ、ふだんから健康に保つ生活を心がけましょう。

 

ビタミンB12と葉酸、ビタミンB6の吸収が悪くなると動脈硬化の原因物質 (ホモシステイン活性酸素)が増えるといわれています。

また、ビタミンB12は古くから、神経系の機能回復に効果があることが知られていましたが、最近の研究で、このビタミンB12の不足によって脳細胞の萎縮が進むことがわかってきました。

ビタミンB12は、脳の萎縮を食い止めるために重要な脳細胞のタンパクと核酸(DNA)の生合成を司っています。

新しい核酸、タンパク質が生まれ、それによって細胞も新しく生まれ変わり、「こわれた組織、細胞」と「新生の組織、細胞」が入れ替わります。

その結果若さにもつながると考えられます。

 

ビタミンB12について?

https://www.endokoro.com/