第2章 “オレオレ詐欺”の被害防止に一役

第2章 “オレオレ詐欺”の被害防止に一役

 

離れて暮らす高齢のご両親への電話による“聞診”で、親御さんの声から健康状態や認知機能がどうなっているかを推し量ることができます。

 

メールやLINEで「元気だよ」と返信をくれたとしても、実際に声を聞くと力なく「元気だよ」という感じだったら、子どもに要らぬ心配をかけまいと、カラ元気を出しているだけかもしれません。

そういう面からも、メールやLINEの文字情報だけでなく、電話でじかに会話をするほうがいいと考えています。

 

電話での会話を欠かさないようにしていると、いわゆる“オレオレ詐欺(振り込め詐欺の一種) の被害防止にもつながります

 

オレオレ詐欺の典型的な手口は、子どもや孫になりすまし、「会社のお金をなくして補填しなくてはならない」とか「交通事故の示談金がいる」といったウソをついて、お金を振り込ませるというもの。

その被害者の大半は高齢者ですが、認知機能が低下していると、オレオレ詐欺にひっかかりやすくなります。

 

狡猾な詐欺師は、「風邪を引いて声が変わった」などとウソをつきながら、子どもや孫になりすますようです。

しかし、毎日のように子どもや孫と電話をしていれば、そうした見え透いたウソにだまされる確率も下げられるでしょう。

 

 

親御さんや祖父母にしてみれば、めったに連絡をしてこない子や孫が電話をくれただけでも嬉しい気分になるもの。

窮地に立たされた子や孫が、老いた自分を頼ってくれたと思うと、なんとか役に立ちたいと考えるのが人情です。

 

そうした親心につけ込んだ詐欺被害を防ぐためにも、離れて暮らす子や孫は、ぜひ両親や祖父母と連絡し合うように心がけてください。

 

※ポイント 普段から電話で会話することで、詐欺被害も未然に防止しましょう

「一生ボケない習慣 より」

 

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認知症の多くは、脳血管障害の積み重ねで起こり、その原因のほとんどが脳梗塞です。

ですから、脳梗塞の前兆である隠れ脳梗塞を早期発見することで多くの認知症を防ぐことができるのです。

 

脳梗塞は、高血圧や糖尿病などの病気が原因となったり、生活習慣などによって血液がドロドロになって血液循環が悪くなったりして、血管が厚く狭くなり、脳の血管が徐々に詰まって進行していきます。一般的に、脳梗塞の初期には、大きさ数ミリ程度の微小な梗塞が数個出現し、段階をへるごとにこの梗塞が脳のあちこちに見られます。このような症状のないごく小さな梗塞が隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)です。

「隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)は、早い人だと30代からあらわれ、40代を過ぎると急に増加するといわれています。

脳梗塞をはじめとする脳血管障害を生活習慣病の一つととらえ、ふだんから健康に保つ生活を心がけましょう。

 

近年、動脈硬化の原因として新しく注目されているものに、ホモシステインというものがあります。

ビタミンB12、葉酸、ビタミンB6の吸収が悪くなると、ホモシステインという老化物質が増え、動脈硬化を生じることがわかっています。

また、ビタミンB12や葉酸をはじめとするビタミンB群は、ミネラル、アミノ酸などの栄養素と協力し合っているため一緒にバランスよく摂ることがとても重要なのです。

 

ビタミンB12について?

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