第5章 短い日記を書く
寝る前のルーティンを身につける
自律神経を副交感神経に切り替えてスムーズに入眠を誘うには、毎日の決まったルーティンを身につけるのが効果的です。
たとえば、私はペッドに入ったら、読書をするようにしています。
ベッドサイドの明かりで本を読んでいると、自然に眠くなってきます。
読んでいる時間は、その日によってさまざまですが、それは体まかせです。
このルーティンのおかげで、毎日、ぐっすりと眠ることができます。
私の知り合いには、かわいい動物が出てくるテレビ番組を録画しておいて、毎晩、寝る前に見るそうです。
気持ちが癒されて、よく眠れるといっています。
人それぞれですね。
認知症予防にも役立つ
短い日記をつけるのもいいようです。
寝る前に書く日記は、文字どおり「一日の句点」になります。
その日にあった出来事をメモすることは、自分の行動の記録です。
あとで見返して思わぬ発見をすることもあります。
また、思い出したいことを深く探し出す助けにもなります。
日記をつける作業は、認知症予防にも役立つそうです。
短くても文章を組み立てる作業は、脳のトレーニングになるからです。
デジタルはやめて手帳や日記帳にペンで書くようにすれば、忘れがちな感じの練習にもなります。
「血管が強くなる習慣 より」
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認知症の多くは、脳血管障害の積み重ねで起こり、その原因のほとんどが脳梗塞です。
ですから、脳梗塞の前兆である隠れ脳梗塞を早期発見することで多くの認知症を防ぐことができるのです。
脳梗塞は、高血圧や糖尿病などの病気が原因となったり、生活習慣などによって血液がドロドロになって血液循環が悪くなったりして、血管が厚く狭くなり、脳の血管が徐々に詰まって進行していきます。一般的に、脳梗塞の初期には、大きさ数ミリ程度の微小な梗塞が数個出現し、段階をへるごとにこの梗塞が脳のあちこちに見られます。このような症状のないごく小さな梗塞が隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)です。
「隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)は、早い人だと30代からあらわれ、40代を過ぎると急に増加するといわれています。
脳梗塞をはじめとする脳血管障害を生活習慣病の一つととらえ、ふだんから健康に保つ生活を心がけましょう。
近年、動脈硬化の原因として新しく注目されているものに、ホモシステインというものがあります。
ビタミンB12、葉酸、ビタミンB6の吸収が悪くなると、ホモシステインという老化物質が増え、動脈硬化を生じることがわかっています。
また、ビタミンB12や葉酸をはじめとするビタミンB群は、ミネラル、アミノ酸などの栄養素と協力し合っているため一緒にバランスよく摂ることがとても重要なのです。
ビタミンB12について?