第5章 男性ホルモンが多い人には「意外な長所」がある

第5章 男性ホルモンが多い人には「意外な長所」がある

 

男性ホルモンはまさに体と心の「元気の素」なのですが、最近、男性ホルモンが持つ新たな効果に注目が集まっています。

それは男性ホルモンが人付き合いにも深く関わっているという、驚くような事実です。

 

「男性ホルモンの多いタイプ」に対してどんなイメージをもつでしょうか?

 

一部の人は少々粗暴でギラついたタイプを想像するかもしれません。

それゆえに、一部の女性には敬遠されているかもしれないのですが、その一方で生きることや人間関係の構築に前向きで、他人への関心度が高い一面も持ち合わせています。

活動エネルギーが高いことから、良い意味で他人に世話を焼くことをいとわないタイプともいえます。

 

 

男性ホルモン値は血液検査でわかる

 

そんな「男性ホルモンが多いタイプ」の意外な一面を明らかにしたのが、2013年発表の世界的な科学雑誌『ネイチャー』の論文でした。

 

同誌の実験によって、男性ホルモンを塗布した人の中にボランティアや寄付行為に積極的になった人や寄付金の増加が確認されたのです。

男性ホルモンが増えることで他人への関心度が高くなり、困っている人々に優しく接するようになれることを証明したともいえます。

 

男性ホルモンの多い人は生命エネルギーが豊富でバイタリティがあり、それが積極的な人付き合いにつながっているのでしよう。

進んで人の輪の中に入り、円滑なコミュニケーションをとろうとするタイプが思い浮かびます。

 

これと正反対なのが、自分の殻に閉じこもりがちなタイプです。

 

とくに年齢を重ねると、怒りっぽくなったり、意地っ張りになったりする傾向が強まり、周囲に疎んじられることでますます孤立してしまう人が少なくありません。

 

とくに現役時代に役職についていた人ほど、高齢になると横柄な態度をとることが指摘されています。

 

介護職に従事している人の間では「現役のころ、し(師、士)だった人は偉そうな態度をするから世話をしにくい」という定評があるようですが、それは教師、弁護士、代議士、プラス医師(注意しなければなりません)。

 

駅やコンビニなどで駅員や店員に大声を出して怒っているのは男性の中高年というイメージが定着しています。

 

その原因となっているのが、実は男性ホルモンの減少だったということも十分考えられるのです。

 

男性ホルモンの値は血液検査でだいたい判明します。

 

生きる意欲を失い、脳をヨボヨボにさせないためには男性ホルモンを一定量にキープしておくことは不可欠です

「いつまでもハツラツ脳の人 より」

 

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血管力を高める食事は、炭水化物(糖)、塩分を少なめに、HDLコレステロール値を上げる食材を選ぶのが基本です。

これに外せないものが、たんぱく質を十分に摂る食事を心がけることです。

 

血管はアミノ酸たんぱく質コレステロールなどの脂質によってつくられます。

アミノ酸は普通の食事をしていれば十分にとれるので、動物性たんぱく質を意識しましょう。

たんぱく質はとくに血管中膜の結合を強くします。

動脈壁そのものを強くするので、脳出血などを防ぎます。

 

各栄養素にはそれぞれ役割があり、互いに作用し合って初めて「栄養」として働きます。

多種類の栄養素が機能を発揮し、効率よく利用されるしくみがヒトの体には整っています。

たとえば、糖質がエネルギーに変わるにはビタミンB群などが必要で、ビタミンB群が活性化するには各種のアミノ酸やミネラルが必要、…というように、栄養素を利用するにはほかの栄養素の働きが不可欠です。

よく、ヒトは1人では生きられないといいますが、栄養素もひとつだけでは機能しません。

ビタミンB群とは、体に入った栄養成分をエネルギーに変えるときに不可欠なビタミンの仲間です。

8種類すべてが互いに協力しあって体のエネルギーを生み出す働きに関わっているため、一緒にバランスよく摂ることがとても重要なのです。

 

ビタミンB12について?

https://www.endokoro.com/