体をつくる最重要栄養素『たんぱく質』
体をつくる最重要栄養素『たんぱく質』
体をつくり維持するための材料に
炭水化物、脂質と並び、「三大栄養素」のひとつとして、私たちの生命維持に欠かせないたんぱく質。
そもそも、たんぱく質は私たちの体でどのような働きをしているのでしょうか。
たんぱく質の主な働きは、私たちの体の組織をつくる材料になること。
筋肉をはじめ、血管や内臓、皮膚や髪、爪など、体の大部分がたんぱく質でできており、その総重量は体重の約30~40%にものぼります。
特に筋肉においては、水分以外の約80%がたんぱく質によってつくられています。
また、血液の細胞やホルモン、酵素など、体の機能を維持するための物質も、たんぱく質が材料になります。
さらに、体を動かすエネルギー源としても使われ、1gのたんぱく質で約4kcalのエネルギーを産生します。
では、たんぱく質は私たちの体内でどのようにつくられるのでしょうか。
食事から取り込まれたたんぱく質は、体内で一旦アミノ酸へと分解されます。
そして、全身の各部位で機能するたんぱく質として再合成されます。
そのようにしてつくられるたんぱく質の数はなんと10万種類!
さらに驚くことに、それらをつくっているのが、わずか20種類のアミノ酸です。
20種類のアミノ酸の組み合わせによって、それぞれに機能の異なる膨大な種類のたんぱく質がつくり出され、私たちの生命を維持するために働いているのです。
たんぱく質の主な働き
食べ物から摂取したたんぱく質は、胃や腸でアミノ酸に分解されて体内に吸収されます。
1.筋肉や内臓などをつくる
体を構成する細胞の主成分となり、筋肉や臓器などをつくります。
これらのパーツは毎日つくり変えられるので、適量のたんぱく質を毎食欠かさず摂る必要があります。
2.ホルモンや酵素の材料となる
内臓が正常に働くために必要なホルモン(女性ホルモン、成長ホルモンなど)と酵素(脂肪を分解するリパーゼ、でんぷんを分解するアミラーゼなど)は、たんぱく質を材料にしてつくられます。
3.エネルギー源になる
1gあたり約4kcalのエネルギーを生み出します。
ただし体をつくる重要な栄養素なので、エネルギー源として使いすぎるのは危険、炭水化物や脂質とともにバランスよく摂取することが大切です。
「たんぱく質の話 より」
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人の体の老化は20代ごろから始まります。
老化は生きている以上避けられないものですが、生活習慣・食生活に少し気をつけるだけでも進行程度が変わってきます。
30代では個人差はさほどありませんが、40歳を過ぎて中年期に入るころからだんだん差が生じ、65歳を過ぎて高年期に入ると、健康状態にはっきりとした差が出ます。
健康寿命をのばす食生活に加えて、年代別の食べ物・食べ方に気をつけると、病気予防がいっそうアップします。
動脈硬化は年齢とともに発症しやすくなり、50代になるとほとんどの人(女性は60代から)に動脈硬化が見られるようになります。
脳梗塞は、高血圧や糖尿病などの病気が原因となったり、生活習慣などによって血液がドロドロになって血液循環が悪くなったりして、血管が厚く狭くなり、脳の血管が徐々に詰まって進行していきます。
一般的に、脳梗塞の初期には、大きさ数ミリ程度の微小な梗塞が数個出現し、段階をへるごとにこの梗塞が脳のあちこちに見られます。
このような症状のないごく小さな梗塞が隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)です。
「隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)は、早い人だと30代からあらわれ、40代を過ぎると急に増加するといわれています。
脳梗塞をはじめとする脳血管障害を生活習慣病の一つととらえ、ふだんから健康に保つ生活を心がけましょう。
ビタミンB12と葉酸、ビタミンB6の吸収が悪くなると動脈硬化の原因物質 (ホモシステイン・活性酸素)が増えるといわれています。
また、ビタミンB12は古くから、神経系の機能回復に効果があることが知られていましたが、最近の研究で、このビタミンB12の不足によって脳細胞の萎縮が進むことがわかってきました。
ビタミンB12は、脳の萎縮を食い止めるために重要な脳細胞のタンパクと核酸(DNA)の生合成を司っています。
新しい核酸、タンパク質が生まれ、それによって細胞も新しく生まれ変わり、「こわれた組織、細胞」と「新生の組織、細胞」が入れ替わります。
その結果若さにもつながると考えられます。
ビタミンB12について?
https://www.endokoro.com/libra/vitamin01.html
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