第3章 人生は「プラスマイナスゼロ」
他人の人生を眺めていると「あの人は運がいいな」「羨ましい」「それに比べて自分は運が悪い」と感じることもあると思います。
しかし、トータルで見て人生はプラスマイナスゼロだと思っています。
一見、運がよさそうに見える人でも、それまでにとてつもない苦労や悲劇を味わっていることはよくあります。
今は調子がよくても5年後、10年後に同じような好調さをキープしている人はまずいません。
一方。不遇の時期を過ごしている人でも、腐ることなく、恨むことなく常に自分の足下を見つめ、粛々とやるべきことをしている人はいずれどこかで幸運が巡ってきている。
そんな気がしてなりません。
訪れる幸運は必ずしも最初に想定したものとは違うかもしれません。
しかし、人の人生を俯瞰してみると、やはりプラスマイナスゼロだと感じます。
これは自律神経を整える魔法の言葉でもあります。
今の自分が好調で幸運に満ちているなら、「謙遜」や「感謝」を意識するべき時期です。
調子に乗ることなく、常に平常心で、周りに目を向け、謙虚な姿勢で感謝を忘れなければ、自律神経は安定し、幸運な時期をいいコンディションで過ごすことができます。
一方、今の自分が不遇だと感じるならば、それは「自分を見つめるタイミング」です。
他人と比較したり、羨んだり、恨んだりするのではなく、足下を見つめ、粛々とやるべきことをやる。
そしてもうひとつ大事なのが「希望を持つこと」です。
人生はプラスマイナスゼロ。
今のあなたが不遇ならば、必ずその分の幸運が巡ってきます。
その希望を持てる人こそが、今のコンディションを整えることができますし、それが次なる幸運を呼び込むからです。
「はじめる習慣 より」
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寒暖の差、生活の変化が激しい毎日は、私たちの身体にも大きなストレスを与えます。
そんな日々が続くと、自律神経は、その変化に対応しきれなくなって、やがて疲れやめまい、不眠、頭痛といった症状が現れてきます。
とくに人間関係の変化は想像以上に心身への影響が大きい。
気分が落ち込んだり一時的にうつ状態になってしまうこともあります。
とはいえ、そのうちに治ってしまうことが多いので、うつ状態でも必ずしも病気とは言えません。
しかし、落ち込みの程度が重い時や、落ち込みが長引いてしまうと、人の意欲は奪われて行動にも影響を及ぼします。
私たちの脳の中で司令塔のような役割をしているセロトニン神経という神経細胞が弱ってきており、軽い不調からうつ病、パニック症候群、さまざまな依存症などを引き起こす原因になっています。
この現象は大人から子どもまで老若男女に広がっています。
セロトニン神経は、日を浴びることや意識した呼吸、簡単な運動をすることなど日常生活に少し工夫を加えることによって鍛えることができます。
自律神経を整えるためには生活リズムを作るとともに栄養面も非常に大切です。
からだが疲れやすいのは、エネルギー不足のこともあり、からだにたまった老廃物がうまく代謝されないためでもあります。
ビタミンB群は、エネルギーの供給や老廃物の代謝にはたらいています。
いわば元気の素です。
B群は協力しあっていますから、どれが欠けても疲れやすくなります。
そして、ビタミンB12や葉酸をはじめとするビタミンB群は、ミネラル、アミノ酸などの栄養素と協力し合っているため一緒にバランスよく摂ることがとても重要なのです。
ビタミンB12について?