第3章 流れを意識する
「悪い流れ」に翻弄されない
テーマは「流れ」です。
どんな人も「今、自分の人生は流れがいい」と感じることがあるでしょう。
仕事が順調に進んだり、思わぬ出会いによって自分の世界が広がっていく体験をした人も多いのではないでしょうか。
想定外の臨時収入が入ってきたり、楽しい予定が次々と舞い込むなんてこともあるでしょう。
一方で、人生には流れが悪いときもあります。
人間関係のトラブルを抱えてしまったり、そういうときに限って体調を崩し、どんなにがんばっても報われない時期。
どんな人にも経験があるはずです。
大きな意味での「流れ」を変えることはできません。
それは運気のようなものです。
歴史を見ても運気によって事態は大きく変わっていきます。
自律神経の専門家としてここでお伝えしたいのは、流れには逆らえないとしても、流れに翻弄され、過度に自律神経を乱さないように注意する意識です。
「いい流れ」が来ているとき、たいていの人はコンディションよく、快調に仕事をしたり、生活したりしています。
しかし、いい流れが終わったときに燃え尽き症候群になってしまったり、自律神経を乱し、メンタル不調を抱え、うつになったりする人もいます。
反対に「流れが悪いとき」は、どうしても人はコンディションを崩しがちになります。
当然といえば当然ですが、流れが悪いときこそ自律神経を整え、「流れの悪さ」の影響を受けすぎないようにする工夫が必要です。
流れの良し悪しは誰にでも起こります。
「流れ自体」をコントロールすることはできません。
しかし、流れにどのように向き合えばいいかを知っていれば、「いい流れ」であれ「悪い流れ」であれ上手に乗り越えていくことができます。
「はじめる習慣 より」
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寒暖の差、生活の変化が激しい毎日は、私たちの身体にも大きなストレスを与えます。
そんな日々が続くと、自律神経は、その変化に対応しきれなくなって、やがて疲れやめまい、不眠、頭痛といった症状が現れてきます。
とくに人間関係の変化は想像以上に心身への影響が大きい。
気分が落ち込んだり一時的にうつ状態になってしまうこともあります。
とはいえ、そのうちに治ってしまうことが多いので、うつ状態でも必ずしも病気とは言えません。
しかし、落ち込みの程度が重い時や、落ち込みが長引いてしまうと、人の意欲は奪われて行動にも影響を及ぼします。
私たちの脳の中で司令塔のような役割をしているセロトニン神経という神経細胞が弱ってきており、軽い不調からうつ病、パニック症候群、さまざまな依存症などを引き起こす原因になっています。
この現象は大人から子どもまで老若男女に広がっています。
セロトニン神経は、日を浴びることや意識した呼吸、簡単な運動をすることなど日常生活に少し工夫を加えることによって鍛えることができます。
自律神経を整えるためには生活リズムを作るとともに栄養面も非常に大切です。
からだが疲れやすいのは、エネルギー不足のこともあり、からだにたまった老廃物がうまく代謝されないためでもあります。
ビタミンB群は、エネルギーの供給や老廃物の代謝にはたらいています。
いわば元気の素です。
B群は協力しあっていますから、どれが欠けても疲れやすくなります。
そして、ビタミンB12や葉酸をはじめとするビタミンB群は、ミネラル、アミノ酸などの栄養素と協力し合っているため一緒にバランスよく摂ることがとても重要なのです。
ビタミンB12について?