第4章 嫌な仕事ほど「時間のことを考えない」

第4章 嫌な仕事ほど「時間のことを考えない」

 

どんな人にも面倒なし作業、やりたくない仕事はあります。

 

あるいは、普段はそれほど問題でなくても、「今日はどうもやる気がしない」「気分が乗らない」という日があるでしょう。

 

だからといってやらないわけにはいきません。

仕事にしろ、家事にしろ、やらずに放置し続けることは不可能です。

 

そんなとき多くの人が「ササッとやっちゃおう」と考えますが、得策ではありません。

もともと面倒な作業なので「早く終わらせたい」と思うのはわかります

 

しかし、この発想でやるとどうしても作業が雑になり、常に「終わらせたい」「早く解放されたい」の思いにとらわれます。

「ササッとやっちゃおう」と気合を入れたところで、交感神経が過度に高まり、副交感神経は高まってきません。

 

すると、雑な作業によってミスが増え、感情のコントロールも利きにくくなるので、ずっとイライラしたまま作業を続けることになります。

 

自律神経の状態が悪いまま、気合でこなすようなものです。

 

作業が終わったとき「終わった!」と瞬間的に達成感を覚えるかもしれませんが、自律神経が乱れているので、その後の作業への悪影響もあり、疲れがドッと出ます。

 

医学的な見地からおすすめなのは、面倒な仕事ほど「ゆっくり、丁寧にやろう」と思い直すことです。

 

私がよく使う表現をするなら「時間を捨てる」です。

 

「早く終わらそう」ではなく、通常30分かかるものなら「最悪1時間かかってもいいや」と考えます

結果、そのほうが集中力が上がり、自律神経が安定してくるので「嫌だ、嫌だ」という感情もおさまって、余計なことを考えず、淡々と作業ができるようになってきます。

 

面倒な作業ほど時間を捨てる、ぜひ、やってみてください。

「はじめる習慣 より」

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寒暖の差、生活の変化が激しい毎日は、私たちの身体にも大きなストレスを与えます。

そんな日々が続くと、自律神経は、その変化に対応しきれなくなって、やがて疲れやめまい、不眠、頭痛といった症状が現れてきます。

とくに人間関係の変化は想像以上に心身への影響が大きい。

気分が落ち込んだり一時的にうつ状態になってしまうこともあります。

とはいえ、そのうちに治ってしまうことが多いので、うつ状態でも必ずしも病気とは言えません。

しかし、落ち込みの程度が重い時や、落ち込みが長引いてしまうと、人の意欲は奪われて行動にも影響を及ぼします。

 

私たちの脳の中で司令塔のような役割をしているセロトニン神経という神経細胞が弱ってきており、軽い不調からうつ病、パニック症候群、さまざまな依存症などを引き起こす原因になっています。

この現象は大人から子どもまで老若男女に広がっています。

セロトニン神経は、日を浴びることや意識した呼吸、簡単な運動をすることなど日常生活に少し工夫を加えることによって鍛えることができます。

 

自律神経を整えるためには生活リズムを作るとともに栄養面も非常に大切です。

からだが疲れやすいのは、エネルギー不足のこともあり、からだにたまった老廃物がうまく代謝されないためでもあります。

ビタミンB群は、エネルギーの供給や老廃物の代謝にはたらいています。

いわば元気の素です。

B群は協力しあっていますから、どれが欠けても疲れやすくなります。

そして、ビタミンB12や葉酸をはじめとするビタミンB群は、ミネラル、アミノ酸などの栄養素と協力し合っているため一緒にバランスよく摂ることがとても重要なのです。

 

ビタミンB12について?

https://www.endokoro.com/