第5章 「ストレスを乗り越えた経験」を思い出す

第5章 「ストレスを乗り越えた経験」を思い出す

 

原則として、ストレスはないほうが自律神経は整います。

 

ただし、まったくストレスがないのかいいかといえば、そうではありません。

 

ストレスがなければ、脳も、細胞も、体の器官も退化していきます。

 

体にも適度な刺激や負荷が必要。

負荷がかかることによって活性化されたり、強化されたりするためです。

 

そこでぜひ思い出してほしいのが過去の体験の中でも「ストレスが終わった後」「乗り越えた後」のことです。

 

自分には荷が重い仕事を与えられ、プレッシャーに押しつぶされそうな思いで日々仕事をしてきた経験がある人も多いでしょう。

とんでもなく大きなストレスを抱えながらの生活です。

といって、そのストレスがないほうがよかったかといえば、決してそんなことはないはずです。

そのおかげで身についたスキルがあるでしょうし、自信をつけたり、その後の人生の糧になっていることもあるでしょう。

 

今、大きなストレスを抱えっている人は、ぜひ「乗り越えた過去」を思い出してみてください。

今は苦しいでしょうが、それを乗り越えた先に新しい自分、新しい人生が待っています。

 

ただし、ストレスが大きすぎないかはチェックが必要です。

そこは見過ごせません。

 

一番のバロメーターは朝起きたときの気分や体のだるさです。

 

朝起きたとき、体がだるくて起き上がれない。

一日だけならまだしも、5日、1週間と続いているとしたら、それはストレスが大きすぎです。

職場の人や専門医に一度相談したほうがいいでしょう。

ストレスを感じながらも、しっかり睡眠が取れていて、朝起きたとき「今日もなんとか頑張ろう!」と自分にスイッチが入れられるかどうか、それはきちんと確認してください。

「はじめる習慣 より」

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ハーバード大学が20年にもわたって行なった調査によると、激しい怒りの後には、急性心筋梗塞狭心症などの心臓発作を起こすリスクが4.7倍まで急上昇するそうです。

ただ、血管に悪いとわかっても、怒りや嫉妬といった感情は自然に湧き上がってくるもの。

完全になくすということはできません。

避けることはできないのなら、湧き起こってきた怒りを以下に鎮めるか、ストレスが持続しないように、いかに発散するかが大事です。

 

カーッと頭に血が上ったとき、簡単にできるリラックス法が、息を吐くということ。

ふーっと腹式呼吸で息を吐くと、副交感神経の働きを強めてくれます。

オフィスでも、どこでもすぐにできるのでおすすめです。

 

ビタミンB12やB6、葉酸の吸収が悪くなると、ホモシステインという老化物質が増え、動脈硬化を生じることがわかっています。

ホモシステインはLDLと一緒になり血管壁にコレステロールを沈着させます。

また活性酸素と一緒になり、脂肪やLDLの過酸化、血管内皮細胞や血管の平滑筋の異常を引き起こします。

その結果、動脈硬化心筋梗塞脳梗塞になるのです。

脳梗塞をはじめとする脳血管障害を生活習慣病の一つととらえ、ふだんから健康に保つ生活を心がけましょう。

ビタミンB群は、体に入った栄養成分をエネルギーに変えるときに不可欠なビタミンの仲間です。

 

ビタミンB12について?

https://www.endokoro.com/