第5章 「自分を優先したい」感情を認める

第5章 「自分を優先したい」感情を認める

 

「ランチのお店選びはいつも相手に合わせてしまう」「忙しい人から仕事を頼まれると、自分も忙しいのに引き受けてしまう」「本当は行きたくないけれど、相手の顔を立てるために飲み会に参加する」など、さまざまな場面で相手を優先することでモヤモヤを抱えている人も案外多いのではないでしょうか。

 

少し厳しい言い方になるかもしれませんが、この話を聞いたときに私が感じるのは「本当の意味で相手を優先しているのではない」です。

 

状況的、物理的には相手が望むように振る舞っているかもしれません。

 

しかし、ここで着目すべきは「相手を優先していること」ではなく、「自分を優先したい気持ちがあるから逃れられない点」です。

 

そもそも「さまざまな場面で相手を優先している」なんてすばらしいことです。

「自分が、自分が」とならず、相手を思いやって行動できるなんて自律神経を乱さないお手本のような行為です。

しかし、そんな自分にモヤモヤする。

それは、「もっと自分を優先したい」「私を優先してほしい」との思いがあるからです。

 

モヤモヤした気持ちを抱えているときは「自分の感情」を解き明かし、正しく理解することが大切です。

状況が「改善される、されない」は別にして、理解が進むことで気持ちは一段階整理されるからです。

 

さて、ここからは「自分にできること」を考えてみてください。

 

相手を優先するのをやめて、自分優先の行動ができるなら、それを実践するのがいいでしょう。

しかし「それができないから苦労している」が本音でしょう。

 

そうなると、やはり「自分を優先したい思いからなかなか逃れられない」という自身の感情を適切に理解しながら、深呼吸をしたり、散歩をするなり、自律神経を整える行動をするしかないように私には思えます。

ただ、それでも効果は十分に期待できます。

自分の感情を正しく理解すると、案外気持ちは楽になるものです。

「はじめる習慣 より」

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ハーバード大学が20年にもわたって行なった調査によると、激しい怒りの後には、急性心筋梗塞狭心症などの心臓発作を起こすリスクが4.7倍まで急上昇するそうです。

ただ、血管に悪いとわかっても、怒りや嫉妬といった感情は自然に湧き上がってくるもの。

完全になくすということはできません。

避けることはできないのなら、湧き起こってきた怒りを以下に鎮めるか、ストレスが持続しないように、いかに発散するかが大事です。

 

カーッと頭に血が上ったとき、簡単にできるリラックス法が、息を吐くということ。

ふーっと腹式呼吸で息を吐くと、副交感神経の働きを強めてくれます。

オフィスでも、どこでもすぐにできるのでおすすめです。

 

ビタミンB12やB6、葉酸の吸収が悪くなると、ホモシステインという老化物質が増え、動脈硬化を生じることがわかっています。

ホモシステインはLDLと一緒になり血管壁にコレステロールを沈着させます。

また活性酸素と一緒になり、脂肪やLDLの過酸化、血管内皮細胞や血管の平滑筋の異常を引き起こします。

その結果、動脈硬化心筋梗塞脳梗塞になるのです。

脳梗塞をはじめとする脳血管障害を生活習慣病の一つととらえ、ふだんから健康に保つ生活を心がけましょう。

ビタミンB群は、体に入った栄養成分をエネルギーに変えるときに不可欠なビタミンの仲間です。

 

ビタミンB12について?

https://www.endokoro.com/