第4章 1日1度は、笑うか、歌うか
昔のお笑い、懐メロで脳を活性化する
血管の健康が血流を良くし、脳を若返らせるという解説をしました。
これは、逆もまた真です。
脳を働かせることで血流が良くなり、血管の健康につながるのです。
笑うことで脳を刺激し、認知症を防ぐことが注目されています。
喜怒哀楽の「喜楽」が認知症を防ぐ決め手になる、という専門家もいます。
ところが、コロナ禍で人と会う機会が激減し、笑いも喜楽も少なくなってしまいました。
こうなったら、ひとりでも笑える機会をつくる必要があります。
近年は懐かしのテレビ番組が良く再放送されます。
昔のコントや漫才、落語は、今、見てもおもしろいものです。
遠慮せずに、ひとりで大笑いしてください。
懐メロ番組も多いですね。
歌を歌うのも脳の活性化につながります。
また副交感神経を優勢にしてストレスホルモンの減少も期待できます。
ひいきの歌手が出てきたら、声を出してデュエットするのもいいでしょう。
YouTubeを便利に使うのもおすすめです。
お笑いや歌番組だけでなく、スポーツの名場面、ニュース映像など手軽に観ることができます。
テーマはなんであれ、夢中になることが大切です。
「血管が強くなる習慣 より」
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ハーバード大学が20年にもわたって行なった調査によると、激しい怒りの後には、急性心筋梗塞や狭心症などの心臓発作を起こすリスクが4.7倍まで急上昇するそうです。
ただ、血管に悪いとわかっても、怒りや嫉妬といった感情は自然に湧き上がってくるもの。
完全になくすということはできません。
避けることはできないのなら、湧き起こってきた怒りを以下に鎮めるか、ストレスが持続しないように、いかに発散するかが大事です。
カーッと頭に血が上ったとき、簡単にできるリラックス法が、息を吐くということ。
ふーっと腹式呼吸で息を吐くと、副交感神経の働きを強めてくれます。
オフィスでも、どこでもすぐにできるのでおすすめです。
ビタミンB12やB6、葉酸の吸収が悪くなると、ホモシステインという老化物質が増え、動脈硬化を生じることがわかっています。
ホモシステインはLDLと一緒になり血管壁にコレステロールを沈着させます。
また活性酸素と一緒になり、脂肪やLDLの過酸化、血管内皮細胞や血管の平滑筋の異常を引き起こします。
脳梗塞をはじめとする脳血管障害を生活習慣病の一つととらえ、ふだんから健康に保つ生活を心がけましょう。
ビタミンB群は、体に入った栄養成分をエネルギーに変えるときに不可欠なビタミンの仲間です。
ビタミンB12について?