第7章 「体の不調」をリカバリーする 「戻す」ではなく「新しい自分づくり」をはじめる

第7章 「体の不調」をリカバリーする

「戻す」ではなく「新しい自分づくり」をはじめる

 

私たちは3年以上の期間、コロナ禍を過ごしてきました。

 

今でも新型コロナウイルスがなくなったわけではありませんし、感染者がいないわけではありませんが、社会的にはアフターコロナ時代が到来しているといえるでしょう。

人の動きが活発になり、コロナ前のような生活が戻ってきた。

そう感じている人も多いはずです。

 

しかし、コロナ陽性となった人も、そうでない人も、ストレスが多かったり、従来と違うライフスタイルを強いられたなど、コロナ禍での生活によってさまざまなダメージを体は受けています

 

自律神経が乱れやすくなっていたのは明らかで「なんとなく気分がすぐれない」「気持ちが落ち込む」「集中力が続かない」「頭痛がする」などさまざまな症状を訴える人は大勢います。

 

今、生活はコロナ前に戻っているかもしれませんが、積み重なった体への負荷はなくなってはいません。

 

3年かかって受けたダメージを回復するには倍の6年かかると私は考えています。

 

いずれにしても、私たちはコロナ禍によるダメージが体の中に残っていることをまず理解しなければなりません。

 

それを少しずつリカバリーしていく。

そんな意識も必要でしょう。

 

ただし「コロナ前に戻す」ではなく、より健康で、より元気で、より前向きな「新しい自分をつくる」。

そんな発想をぜひ持ってほしいと思います。

 

まさに「今日から新しい人生をはじめる」です。

 

ここでは、そのための具体的なリカバリー策をいくつもご紹介します。

 

取り入れやすいものを実践して、ゆっくりでいいので自分の体をリカバリしていってください。

「はじめる習慣 より」

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人の体の老化は20代ごろから始まります。

老化は生きている以上避けられないものですが、何をどう食べるかで進行程度が変わってきます。

30代では個人差はさほどありませんが、40歳を過ぎて中年期に入るころからだんだん差が生じ、65歳を過ぎて高年期に入ると、健康状態にはっきりとした差が出ます。

健康寿命をのばす食生活に加えて、年代別の食べ物・食べ方に気をつけると、病気予防がいっそうアップします。

 

動脈硬化は年齢とともに発症しやすくなり、50代になるとほとんどの人(女性は60代から)に動脈硬化が見られるようになります。

脳梗塞は、高血圧や糖尿病などの病気が原因となったり、生活習慣などによって血液がドロドロになって血液循環が悪くなったりして、血管が厚く狭くなり、脳の血管が徐々に詰まって進行していきます。

一般的に、脳梗塞の初期には、大きさ数ミリ程度の微小な梗塞が数個出現し、段階をへるごとにこの梗塞が脳のあちこちに見られます。

このような症状のないごく小さな梗塞が隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)です。

「隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)は、早い人だと30代からあらわれ、40代を過ぎると急に増加するといわれています。

脳梗塞をはじめとする脳血管障害を生活習慣病の一つととらえ、ふだんから健康に保つ生活を心がけましょう。

 

血管は「酸化」していくことで傷ついていきます。

たとえば、悪玉コレステロール(LDLコレステロール)が動脈硬化の原因になるということを聞いたことがあるかもしれません。

LDLコレステロール(以下LDL)が血管にへばりついて、プラークと呼ばれるこぶを血管の壁に形成していくのです。

ビタミンB12やB6、葉酸の吸収が悪くなると、ホモシステインという老化物質が増え、動脈硬化を生じることもわかっています。

 

ビタミンB12について?

https://www.endokoro.com/