「脳の発達」がストレスの始まりだった

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「脳の発達」がストレスの始まりだった

涙には三つの種類があり、その中には人間にしか流すことのできない「涙」があるのです。
そして、それこそが、脳の中のストレスを一気に洗い流してくれる秘密兵器だったのです。

その、人間にしか流せない涙とは、「情動の涙」と呼ばれる涙です。

類人猿の中でも高い知能を持つチンパンジーは、人間と99%遺伝子が一致するといわれていますが、そのチンパンジーですら「情動の涙」を流すことはできません。

嬉しいとき、悲しいとき、感動したとき、そして他人に同情したとき、人は涙を流します。
私たちは何気なく泣いていますが、これは生物学的に見ると、人間にしかできないとてもすごいことなのです。

では、なぜ人間だけが「情動の涙」を流せるのでしょう。

人間だけが情動の涙を流せるのは、他の動物にはない脳を人間が持っているからです。
それは、「前頭前野」と呼ばれる脳です。

前頭前野というのは、脳の中ではとても新しい部分で、人間への進化の過程で生まれた脳です。
他にも前頭前野を持つ動物はいるのですが、人間ほど発達した前頭前野を持っている生き物はいません。

だからこそ、涙を流せるのは人間だけなのです。

人間だけが感じる精神的なストレスが二つあります。
「快が得られなくなるストレス」と「他人から認められないストレス」です。
人間だけがこの二つのストレスと感じるのも、実はこのストレスが前頭前野の発達と関係しているからなのです。

つまり人間は、前頭前野という脳の領域を発達させたことによって、他の生き物では感じないストレスを感じるようになってしまったのです。
だが、それと同時に、他の動物にはないとても効果の高い「抗ストレス能力」もまた、手にしたということです。

私たちは、涙を流した後は気持ちがスッキリとし、精神的にも楽になることを経験的に知っています。

でも、それはなぜなのかは長い間わかっていませんでした。

つまり、私たちはこれまで、人間特有のストレスは受け続けながら、人間特有の抗ストレス能力にはまったく気づかずに生きてきたのです。

実は、泣くとスッキリするのは、脳の中で「ストレス状態からリラックス状態へ」という、決定的な「スイッチング」が行われているからなのです。

人間にこうした能力が備わっているというのは、とても大きな福音です。

私たちの生活は、多くのストレスに満ちています。

そして、そのストレスには勝つことはできません。

それは、私たちの身体がそういうふうにできているのですから仕方のないことです。

また、「脳ストレス」という意識をいつまでも持たないでいると、「心のストレス」という得体の知れないストレスに悩み続けることになりかねません。

しかし、意識さえすれば、私たち人間には、優れた抗ストレス能力が備わっているのです。
もちろん、それが脳ストレスを「消す」ためのキーワードになります。

一つは、セロトニン神経を活性化させることで得られる「ストレスを受け流す力」。
もう一つは、人間にしか流せない情動の涙を流すことによって得られる、「ストレスをリラックスに変えるスイッチング能力」です。

この二つの能力を上手に活用しながら、ストレスと寄り添って生きていくこと。
それこそが、人間がその人生を幸せに歩むための、もっともよい方法だと考えています。
「脳からストレスを消す技術 より」

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脳には無数の神経細胞があり、その神経細胞の末端からセロトニンアセチルコリンドーパミンなどの神経伝達物質を放出しています。
それらによって次の細胞に情報を伝えていき、それが網の目のようにいっせいに行われることで、情報が瞬時に伝わり、手や足などの末端まで伝達されていきます。
しかし、その伝達情報がうまくいかないと、脳が興奮して抑制が効かなくなり、イライラしたり、落ち着かなくなったりします。

イライラしやすいときは、脳の神経伝達物質であるセロトニンアセチルコリンドーパミンなどが不足していることが考えられます。
そのため、これらの材料となるアミノ酸と、アミノ酸を取り込むために必要な糖分やビタミンB12の不足を疑ってみましょう。
また、脳の唯一のエネルギー源であるブドウ糖が足りなかったり、神経伝達物質を放出するときに働くカルシウムが不足したりしているのも原因のひとつと考えられます。

それらの成分が不足する背景には、朝食を抜くといった欠食や、栄養のバランスの悪さなどが考えられます。
忙しいからと食事をぬいていないか、好きなものばかり食べて偏食をしていないかなど、自分の日頃の食生活をふり返り、食事リズムと栄養バランスを改善していくことが大事です。

ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経を、正常に働かせるために必要な栄養素です。
十分にあると、集中力ややる気が高まり、不足すると、神経過敏などの症状が起こりやすくなります。

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