心は脳にある? 心臓にある?

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心は脳にある? 心臓にある?
 
「喜び」とは、何でしょう?
人はなぜ喜ぶのでしょう?
このことを少し考えてみましょう。
 
まず、身体にあって、心と直接、関係のある場所はどこかと聞くと、だれもが「それは脳じゃないの?」と答えるでしょう。
 
では、脳と心はどのような関係にあるのでしょうか?
その昔、釈尊は、脳(身体)は「松明」のようなもので、心はそれに灯る「明かり」のようなものだといいました。
松明がなければ、明かりは灯りませんが、松明と明かりは同じではありません。
 
これと同じように、脳は、構造物であり、心は、その構造にもとづく「働き」だということができます。
脳がなければ、心はありませんが、脳と心は同じではありません。
 
ちなみに現代では、「心は『脳』に宿る」と考える人も多いのでしょうが、エジプト時代は、「心は『心臓』に宿る」と考えられていました。
 
エジプト人は、死後、天国のような次の世界に行くと考えていたようです。
しかし、そこが喜びに満ちた世界であるのか、苦しみに満ちた世界であるのかは、神によって審判されることだと考えていたようです。
 
驚くことに、エジプト人たちは、自分の心臓には、自分の生前おこなった行為がすべて記されており、審判員はこれを読んで、死者をどちらに行かせるかを決めると考えていたようです!
 
だからエジプト人たちは、ミイラをつくるときに、心臓だけは別の壺に入れて保存して審判者これを見ることができるようにしていたようです。
このために、心臓はミイラ化されませんでした。
 
だから、心臓をもとに、古代人の身体を研究するということはできませんでした。
 
それはさておき、古代エジプト人は、空気、液体、そして固体物までも、摂取したものすべてが、血管・神経などを通して、すべての臓器に運ばれると信じていました。
だから、心臓がすべての大もとだと考えていたと思います。
 
このように、古代エジプト人たちは、心臓を重視したという形跡はありますが、脳の機能を重視したという形跡はないようです。
ただ、紀元前1650年頃のパピルス記録のよると、「頭蓋骨の損傷」と「神経の異常」とを関連づける記述があるのです。
 
しかし、このような記述があるにも関わらず、脳に命令を与えているのは、やはり心臓であり、心臓からの神経が脳につながって、いろいろな作用を起こしていると考えていたようです。
 
しかしギリシャ時代になると、アリストテレスなどは、依然として心は心臓にあると考えていたようですが、多くの学者は、すでに脳にあると考えはじめていました。
「病気にならない血液と脳をつくる より」
 
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仕事がたまっていたり、疲れていたりするときに、自分の思いどおりに物事が進まないと、イライラしやすくなります。
また、つねにイライラしやすく、状況によってキレやすくなるという人もいます。
こうしたイライラの原因は、脳の神経を伝達する機能の低下によって、脳の緊張・興奮状態が過剰になっているのではないかと考えられています。

脳には無数の神経細胞があり、その神経細胞の末端からセロトニンアセチルコリンドーパミンなどの神経伝達物質を放出しています。
それらによって次の細胞に情報を伝えていき、それが網の目のようにいっせいに行われることで、情報が瞬時に伝わり、手や足などの末端まで伝達されていきます。
しかし、その伝達情報がうまくいかないと、脳が興奮して抑制が効かなくなり、イライラしたり、落ち着かなくなったりします。

イライラしやすいときは、脳の神経伝達物質であるセロトニンアセチルコリンドーパミンなどが不足していることが考えられます。
そのため、これらの材料となるアミノ酸と、アミノ酸を取り込むために必要な糖分やビタミンB12の不足を疑ってみましょう。
また、脳の唯一のエネルギー源であるブドウ糖が足りなかったり、神経伝達物質を放出するときに働くカルシウムが不足したりしているのも原因のひとつと考えられます。

それらの成分が不足する背景には、朝食を抜くといった欠食や、栄養のバランスの悪さなどが考えられます。
忙しいからと食事をぬいていないか、好きなものばかり食べて偏食をしていないかなど、自分の日頃の食生活をふり返り、食事リズムと栄養バランスを改善していくことが大事です。

<ビタミンB12の働き>
・新しい細胞を作り、壊れた細胞を修復する働き。
・神経の壊れた部分を修復する働き。
・伝達物質を作る働き。
・免疫を正常にする働き。
・脳の詰まったところをかき出す働き。
・血流をよくする働き。
このような様々なはたらきがあります。
また、ビタミンB12は大量かつ配合によって効果的に働きます。
 
脳の萎縮を防止するには、脳細胞の蛋白合成、核酸合成が順調に行われることが好ましいのです。
ビタミンB12は、蛋白合成、核酸合成の両方に役立っていることがわかっています。
 
ニューロン同士が情報伝達を行うこと、つまり神経機能的連絡を行うためには、新経路の交差点ともいうべきものが必要であり、この交差点をシナプスと言います。
 
このシナプスは、歳をとっても増加し、より成熟した結合が進行するとされています。
熟年の人達が正確で、いろいろな状況下で“成熟した”判断を行い、好ましい結果を得ることができるのは、そのためであろうと思います。
 
高度の創造過程にも高密度のシナプス形成が必要と思われ、そのためには、それに必要な素材として神経系構成成分、つまり栄養成分が必要なことは当然で、また、その構築作業のための酵素、そしてそれを補佐する補酵素的ビタミンも必要となります。
その中でも重要なものがビタミンB12であります。
 
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