瞑想で痛みを軽減する

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瞑想で痛みを軽減する
 
瞑想で心、体、感情のバランスをとり、リラックスすると、痛みが軽減することを多くの研究者が報告しています。
ですから、瞑想で痛みが軽減されることは証明されています。
では、どんなしくみで痛みが軽減されるのでしょう。
 
この問いに答えをだしたのが、モントリオール大学生理学科の博士課程の院生ジョシュア・グラントです。
2009年、彼は、禅の瞑想者は、非瞑想者に比べ、瞑想しているときでも、瞑想していないときでも、痛みの感受性が低いことを報告しました。
 
まず、1000時間以上、禅の瞑想を実践してきた瞑想実験者13人と、瞑想経験のない13人を対照群としました。
被験者の年齢は2256歳で、その内訳は女性10人、男性16人です。
 
被験者への痛みの与え方は単純です。
コンピューターでコントロールされた小片を被験者のふくらはぎに付着し、4353度まで温度を上げていくのです。
低い温度で痛みを感じるほど、感受性が高いことになります。
 
こんな結果が得られました。
痛みを感じた最低の温度は、対照群の48.2度に対し瞑想実験者の49.9度でした。
瞑想実験者では痛みを感じる温度が対照群より1.7度も上昇していたのです。
すなわち、瞑想実験者では対照群に比べ、痛みの感受性が低下していたことがわかります。
しかも、瞑想実験者では痛みの強度も18パーセント減少していました。
 
とりわけ、顕著なのが瞑想時における呼吸数です。
対照群は1分間15回であったのに対し、瞑想実験者は1分間12回と大きく減少していました。
ゆっくりした呼吸はリラックスをもたらし、痛みの感受性を低下させます。
瞑想とバイオフィードバック(生体自己制御法)の共通点は、痛みの感受性を低下させることです。
 
グラントは、「もし瞑想が人の痛みを減らすなら、病気のときの痛みを軽減する鎮痛薬の量を減らすのに役立つだろう」と言います。
 
では、瞑想によって痛みの感受性か低下するとき、彼らの脳にどんな変化が起こるのでしょう。
グラントはさらに実験を行いました。
 
まず、17人の瞑想実験者と、瞑想経験がなく、慢性の痛みや心の病の経験のない18人を対照群としました。
そして被験者のふくらはぎに熱を加えながら、脳スキャンしました。
 
この結果、瞑想実験者では、対照群に比べ、痛みをコントロールする脳の前帯状回という箇所の厚さが増していました。
しかも、前帯状回が厚いほど、痛みを感じにくかったのです。
このことから、前帯状回の暑さが増したことにより、痛みの感受性が低下したことがわかります。
 
<バイオフィードバック(生体自己制御法)
これは、ケースウエスタン・リザーブ大学のカレン・オルネスが行っている痛みを緩和する療法です。
 
手の表面に、コンピューターにつながった電気抵抗を測定するグローブをつけます。
リラックスすると電気抵抗が小さくなり、コンピューター画面の図形も小さくなります。
図形ができるだけ小さくなるような心の状態を維持するようにつとめることによって、痛みを軽減します。
これが、バイオフィードバック(生体自己制御法)と呼ばれる、瞑想法の1つです。
「よみがえる脳 より」
 
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≪ビタミンB12なぜ体にいいのか?≫
 
ビタミンB12は結晶が赤いことから「赤いビタミン」とも呼ばれています。
主な働きは赤血球の生成を助け、貧血を予防すること。
女性に多い貧血の原因は、鉄分の不足が挙げられます。
しかし、貧血にはもうひとつ原因があるのです。
それがビタミンB12の不足。
ビタミンB12は赤血球を形成、再生し、血液を作ることで、貧血を防いでくれるのです。
 
そのほかの働きとしては、成長を促進し、子供の食欲を増進させる、エネルギーを増大させる、脂肪・炭水化物・タンパク質が適切に使われるようにする、集中力・記憶力を高めて精神を安定させる、などが挙げられます。
 
また、神経細胞内の表面の脂質膜の合成にも関与しており、末梢神経の傷の回復にも効果があります。
実際、腰痛などの治療にも採用されています。
腰痛や肩こり、手足のしびれに悩まされている人にもビタミンB12はおすすめのサプリメントといえます。
 
もうひとつ忘れてはいけないのが、ホモシステイン血症との関わり。
遺伝的なもの以外では、ビタミンB12不足により引き起こされるホモシステイン血症は、進行すると動脈硬化心筋梗塞の危険性が高まるといわれています。
 
ビタミンB12は、葉酸とともに核酸の合成を助け、脊髄、胃腸の粘膜などで活躍します。
また、脳や神経とも関連が深く、不眠症にも効果があるといわれています。
 
現在60歳以上の高齢者の二割の人に、ビタミンB12の欠乏が見られるということです。
これは年をとると胃の機能が低下し、内因子の分泌が低下するからです。

また、高齢者が理由のはっきりしない神経症状を呈したら、ビタミンB12の欠乏を考えるべきだという学者もいます。

どのビタミンが不足しても神経は正常には働いてくれません。
ビタミンB12が効果的に作用するには、ビタミンB12単体ではなく葉酸など他のビタミンB群と一緒に摂取することが望ましく、また、ビタミンB群はバランスよく摂ることで相乗効果を発揮します。

脳の萎縮を防止するためには、脳細胞の蛋白合成、核酸合成が順調に行なわれなければなりません。
ビタミンB12は、この蛋白合成と核酸合成の両方に役立っています。
 
ビタミンB12について