循環器の病気①にはこんな栄養成分が必要

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循環器の病気①にはこんな栄養成分が必要
 
≪虚血性心疾患≫
 
心臓の筋肉(心筋)に酸素と栄養を補給している血管(冠状動脈)動脈硬化がおこり、心筋が酸素不足になって発作がおきる病気です。
虚血性心疾患には、狭心症心筋梗塞があります。
 
狭心症は、冠状動脈の動脈硬化で一時的に血液の流れが滞り、発作がおきます。
発作は締めつけられるような激しい痛みを生じます。
痛みは短くて12分、長くても15分以内に治まるのが特徴です。
 
心筋梗塞は、動脈硬化で狭くなった冠状動脈に血のかたまり(血栓)が詰まり、血液の流れがせき止められることによって、発作がおきる病気です。
この発作は死の恐怖を感じさせるような激しい痛みで、数10分から長いときには数時間に及ぶことがあります。
 
食事療法としては、コレステロール飽和脂肪酸の多い肉類や卵はできるだけ控えること、摂取エネルギーが過剰にならないように注意すること、心筋に必要なタンパク質、ビタミン、ミネラル類、また食物繊維は充分にとること、塩分は制限し、砂糖やアルコール・カフェイン飲料を控えることなどを心がけなければなりません。
また、高コレステロール血症や高血圧、肥満などを合併している場合が多いので、それらに対する食事療法も大切です。
 
心臓を健康にするために運動も必要です。
医師と相談して、軽い運動を生活に組み込むようにしましょう。
 
●虚血性心疾患に効く栄養成分
EPA DHA タウリン ナットウキナーゼ シトステロール ビタミンB群・C・E β-カロテン インドール スコルジニン 硫化プロピル アリシン セレン リノール酸 マグネシウム 食物繊維
 
食物繊維を多く含むオート麦や豆類は、血液中のコレステロールを低下させる効果があるといわれています。
 
EPAやDHAを含む魚介類は、虚血性心疾患の予防に有効であるという報告があります。
ただし、えびとかには食べすぎないようにとも勧告されています。
 
タンパク質源としては穀類と豆類を主にし、魚介類を適量とることが望ましいといわれています。
 
心臓によい運動は、歩くこと、ジョギング、水泳などで、エアロビック、つまり全身の細胞への酸素の供給量を高めるものです。
さらに筋肉に均等緊張をもたらす運動が最適で、週430分間行うことがすすめられています。
 
習慣的なエアロビックな運動は、HDL(善玉コレステロール)値を高め、LDL(悪玉コレステロール)を下げるという研究報告が多くあります。
 
外食はできるだけ避けたほうがよいのですが、どうしても外食が多い人は、レストランなどでは菜食主義者になることです。
 
まとめ食いは心臓への負担を重くします。
毎食、ほぼ同じ割合で食べ、食事はよくかんで、ゆっくり時間をかけて食べるようにします。
「からだに効く栄養成分バイブル より」
 
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脳には無数の神経細胞があり、その神経細胞の末端からセロトニンアセチルコリンドーパミンなどの神経伝達物質を放出しています。
それらによって次の細胞に情報を伝えていき、それが網の目のようにいっせいに行われることで、情報が瞬時に伝わり、手や足などの末端まで伝達されていきます。
しかし、その伝達情報がうまくいかないと、脳が興奮して抑制が効かなくなり、イライラしたり、落ち着かなくなったりします。

イライラしやすいときは、脳の神経伝達物質であるセロトニンアセチルコリンドーパミンなどが不足していることが考えられます。
そのため、これらの材料となるアミノ酸と、アミノ酸を取り込むために必要な糖分やビタミンB12の不足を疑ってみましょう。
また、脳の唯一のエネルギー源であるブドウ糖が足りなかったり、神経伝達物質を放出するときに働くカルシウムが不足したりしているのも原因のひとつと考えられます。

それらの成分が不足する背景には、朝食を抜くといった欠食や、栄養のバランスの悪さなどが考えられます。
忙しいからと食事をぬいていないか、好きなものばかり食べて偏食をしていないかなど、自分の日頃の食生活をふり返り、食事リズムと栄養バランスを改善していくことが大事です。
 
一般にビタミンB群は、一つが欠乏するときには他のビタミンも欠乏していることが多いのです。
もちろん、すべてのビタミンが老化防止に必要であることはいうまでもありませんが、B類のビタミンB12、B6葉酸は老化を防ぐうえでも、もっとも重要なビタミンとされます。

現在60歳以上の高齢者の二割の人に、ビタミンB12の欠乏が見られるということです。
これは年をとると胃の機能が低下し、内因子の分泌が低下するからです。

また、高齢者が理由のはっきりしない神経症状を呈したら、ビタミンB12の欠乏を考えるべきだという学者もいます。

ビタミンB12は、肉や魚介類、卵、乳類などの動物性食品には広く含まれますが、原則として植物性食品には含まれません。

ただし、おもしろいことに、納豆やみそ、たくあんなど、日本に古くからある保存食には、植物性でも例外的にビタミンB12が含まれています。
これは、発酵の過程でビタミンB12が作られるためと考えられます。
 
ビタミンB12について