なぜITがストレスに弱くなる脳をつくってしまうのか

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なぜITがストレスに弱くなる脳をつくってしまうのか
 
ストレスというと、普通は職場の人間関係のストレスをすぐに思い浮かべるかもしれません。
しかし、人間関係は、悪い影響ばかりではありません。
人との関係は、どのような相手であれば多少はストレスになりますが、いま問題になっているのは、むしろ人間関係が希薄化して、人間関係がないことによるストレスのほうです。
 
一日中パソコンの液晶画面を見て指先だけを動かして、ほとんど体を使わない。
目と脳だけを酷使しています。
このように、一日中パソコンに向かっているような仕事では、人とのかかわりは希薄になりがちです。
 
人間関係もなく、日ごろ体も動かさずに、脳を使うだけの仕事も長時間するといったセロトニン神経をもっとも弱らせる生活をしているのが、パソコンを相手に仕事をしているIT関連の若い人たちです。
 
パソコンばかりを相手にしているようなIT生活は、脳ストレスが極端に強くなっています。
それだけでなく、セロトニン欠乏脳が生活習慣的につくられるので、ストレスに弱くなるのです。
セロトニン欠乏脳をもたらすのは、一日中、オフィスの中に閉じこもって、太陽の光を浴びない、体を動かさないところからくるものです。
 
仕事のスタイル、生活スタイルがセロトニン欠乏脳をつくってしまうので、生活としてはそれほどストレスが強くないとしても、知らない間にメンタル・ストレスがたまって、心の病気になることが多いのです。
 
うつ病自律神経失調症、あるいはいま話題になっている「あそこが痛い」「こちらが痛い」などと訴える「線維筋痛症(原因不明の、全身に激しい痛みが生じる病気)などが多いのです。
 
こうしたITの仕事をしている人たちは、生活習慣としてセロトニン神経を弱らせているので、逆に、セロトニン神経を活性化する生活を送ることが大切です。
最も簡単なのは、朝日を浴びる、ウォーキング、ジョギングなどのリズム運動をすることです。
「心も脳も元気になるストレス整理術! より」
 
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私たちの脳の中で司令塔のような役割をしているセロトニン神経という神経細胞が弱ってきており、軽い不調からうつ病、パニック症候群、さまざまな依存症などを引き起こす原因になっています。
この現象は大人から子どもまで老若男女に広がっています。
セロトニン神経は、日を浴びることや意識した呼吸、簡単な運動をすることなど日常生活に少し工夫を加えることによって鍛えることができます。
 
神経伝達物質の材料になる成分を補うことが大切です
仕事がたまっていたり、疲れていたりするときに、自分の思いどおりに物事が進まないと、イライラしやすくなります。
また、つねにイライラしやすく、状況によってキレやすくなるという人もいます。
こうしたイライラの原因は、脳の神経を伝達する機能の低下によって、脳の緊張・興奮状態が過剰になっているのではないかと考えられています。

脳には無数の神経細胞があり、その神経細胞の末端からセロトニンアセチルコリンドーパミンなどの神経伝達物質を放出しています。
それらによって次の細胞に情報を伝えていき、それが網の目のようにいっせいに行われることで、情報が瞬時に伝わり、手や足などの末端まで伝達されていきます。
しかし、その伝達情報がうまくいかないと、脳が興奮して抑制が効かなくなり、イライラしたり、落ち着かなくなったりします。
イライラしやすいときは、脳の神経伝達物質であるセロトニンアセチルコリンドーパミンなどが不足していることが考えられます。
そのため、これらの材料となるアミノ酸と、アミノ酸を取り込むために必要な糖分やビタミンB12の不足を疑ってみましょう。
 
◆ビタミンB12とは…?◆
ビタミンB12の研究初期は、ビタミンB12といえば悪性貧血、悪性貧血といえばビタミンB12といわれました。
しかし、現在のビタミンB12は、神経ビタミンとしての認識が一般的となっています。
末梢神経の不調 ―手足の痺れ・麻痺・痛みなど― はもちろん、中枢神経 ―脳・脊髄― の機能低下にも有効であることが明らかになっています。
 
近年、日本人の死因の上位占めているガン・心筋梗塞・脳血管系の疾患、そして高血圧症などの生活習慣病の多くは、戦後、日本人の食生活が欧米化し、動物性食品を多くとるようになったことに起因すると言われています。
 
長寿のためには、動物性食品を控えた方が良いという事ですが、動物性食品を摂らないことからビタミンB12を摂取できなくなる恐れがでてきます。
ビタミンB12を摂取できないことで、脳のビタミンとしての作用が欠落してしまうという深刻な問題も起きています。
 
ビタミンB12は、肉や魚介類、卵、乳類などの動物性食品には多く含まれますが、原則として植物性食品には含まれません。
植物性でも例外的に、納豆やみそなど発酵食品、のりなどの海藻に含まれます。
 
ビタミンB12は腸で吸収されます。
しかし、その前に胃の内因子と結合することで吸収される状態を作っているため、胃を切除している人などの場合は、胃の内因子なしで吸収されるために大量のビタミンB12を補給する必要があります。
胃の粘膜が萎縮している人や、胃の働きが弱い人も同様です。
 
ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経を正常に働かせるために必要な栄養素です。
十分にあると、集中力ややる気が高まり、不足すると、神経過敏などの症状が起こりやすくなります。
また、脳や神経と関連が深く、不眠症にも効果があるといわれています。
 
ビタミンB12について