都会の男性と田舎の男性はどちらが足が速いか

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都会の男性と田舎の男性はどちらが足が速いか
 
1990年代のはじめごろ、東京の郊外と秋田県の農村で、高齢者の体力が比較されました。
どちらの高齢者のほうが、歩行速度や握力が優れていたと思いますか?
 
結果は、東京の高齢者でした。
歩行速度はともかく、握力くらいは農村の人のほうが高いのではないかと思いましたが、そうではなかったのです。
 
地方や農村の人のほうが体力があって、都会の人がひ弱というのは過去の話です。
もっとも成績のよかったのが東京郊外の男性、次いで東京郊外の女性と秋田の農村の男性が同じくらい。
秋田の農村の女性がもっとも悪いという結果になりました。
 
なぜこうした違いが生じたのか。
それには二つの理由があると思われます。
 
一つは、ライフスタイルの違いです。
現在の地方では、すっかり自動車社会になってしまって、どこへ出かけるにも自家用車です。
そんな地方の人よりも、公共交通機関を使って駅やバス停まで自分の足で歩いている都会の人のほうが、日常の運動量ははるかに上です。
それが、体力の差となって現れたのでしょう。
 
もう一つの理由として、農村の人は若いころに体を酷使したことが影響していると思われます。
とくに、調査の対象になった方々が若い時代は、まだまだ農村の機械化が進んでいませんでした。
実際に目が届く範囲でも、肉体労働でかなり無理したらしく、膝や腰を傷めたり変形が起きたりしている人が多く見受けられました。
 
しかも、当時はタンパク質を中心とする栄養が豊富ではありませんでした。
体を酷使するのに栄養が十分取れていない――そうしたことが高齢期になって出てきたのだと考えられます。
 
確かに、体を動かすことは重要です。
しかし、それが限度を超えて「酷使」になってしまうと、逆効果になってしまいます。
十分な栄養をとりながら、適度な運動をすることが大事なのです。
 
東京郊外から都心に通うサラリーマンは、満員電車に揺られてストレスの多い生活をしているかもしれませんが、適度に歩くことで足腰が鍛えられ、吊り革につかまることで握力が鍛えられたのかもしれません。
 
もっとも、最近では農作業の機械化が進むとともに、栄養状態も向上してきましたから、以前のような差はなくなりました。
最初に調査をした当時とは、だいぶ事情が変わってきました。
今、もう一度同じ調査をすれば、都会と農村の差は狭まっているかもしれません。
 
そして不思議なことに、男性の高齢者は、都会やその周辺のほうがおもに寿命が長いのですが、女性の高齢者は沖縄県や長野県など、地方で長くなる傾向にあるのです。
理由は定かではありませんが、なかなか興味深い傾向だと思います。
50歳を過ぎたら「粗食」はやめなさい! より」
 
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近年、日本人の死因の上位占めているガン・心筋梗塞・脳血管系の疾患、そして高血圧症などの生活習慣病の多くは、戦後、日本人の食生活が欧米化し、動物性食品を多くとるようになったことに起因すると言われています。
 
長寿のためには、動物性食品を控えた方が良いという事ですが、動物性食品を摂らないことからビタミンB12を摂取できなくなる恐れがでてきます。
ビタミンB12を摂取できないことで、脳のビタミンとしての作用が欠落してしまうという深刻な問題も起きています。
 
ビタミンB12は、肉や魚介類、卵、乳類などの動物性食品には多く含まれますが、原則として植物性食品には含まれません。
植物性でも例外的に、納豆やみそなど発酵食品、のりなどの海藻に含まれます。
 
ビタミンB12は腸で吸収されます。
しかし、その前に胃の内因子と結合することで吸収される状態を作っているため、胃を切除している人などの場合は、胃の内因子なしで吸収されるために大量のビタミンB12を補給する必要があります。
胃の粘膜が萎縮している人や、胃の働きが弱い人も同様です。
 
水溶性ビタミンであるビタミンB12は、最終的には排泄されますが、それまでの間、体内でさまざまな働きをします。
ビタミンB12場合、とくに1000マイクログラム以上の大量をとると、一種の押し込み効果(ある成分を大量にとることにより、吸収率が増す効果)により、吸収・利用率が高まります。
また、ビタミンB12は大量かつ配合によって効果的に働きます。
 
ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経を正常に働かせるために必要な栄養素です。
十分にあると、集中力ややる気が高まり、不足すると、神経過敏などの症状が起こりやすくなります。
また、脳や神経と関連が深く、不眠症にも効果があるといわれています。
 
脳には無数の神経細胞があり、その神経細胞の末端からセロトニンアセチルコリンドーパミンなどの神経伝達物質を放出しています。
それらによって次の細胞に情報を伝えていき、それが網の目のようにいっせいに行われることで、情報が瞬時に伝わり、手や足などの末端まで伝達されていきます。
しかし、その伝達情報がうまくいかないと、脳が興奮して抑制が効かなくなり、イライラしたり、落ち着かなくなったりします。

 イライラしやすいときは、脳の神経伝達物質であるセロトニンアセチルコリンドーパミンなどが不足していることが考えられます。
そのため、これらの材料となるアミノ酸と、アミノ酸を取り込むために必要な糖分やビタミンB12の不足を疑ってみましょう。
また、脳の唯一のエネルギー源であるブドウ糖が足りなかったり、神経伝達物質を放出するときに働くカルシウムが不足したりしているのも原因のひとつと考えられます。

 それらの成分が不足する背景には、朝食を抜くといった欠食や、栄養のバランスの悪さなどが考えられます。
忙しいからと食事をぬいていないか、好きなものばかり食べて偏食をしていないかなど、自分の日頃の食生活をふり返り、食事リズムと栄養バランスを改善していくことが大事です。
また、人間の体質改善は約3ヶ月程度が基準となっているため、続けなければ効果が得られません。
 
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