怒りっぽい人、権威的な人が病気になりやすい理由-生き方が免疫力を左右する-

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怒りっぽい人、権威的な人が病気になりやすい理由-生き方が免疫力を左右する-
 
生きていれば、落ち込んだり、怒ったりすることもあるでしょう。
免疫力にとってもっとも悪いのは怒ることです。
 
上司からの一言がきっかけで、怒りをためてがんになってしまったというケースがあります。
その人は、ある営業所で働いていましたが、新たな支店長に、「きみは前支店長のもとで、あまり頑張らなかったんだね」と言われ、それがショックで怒りを抱えるようになりました。
彼としては、前の支店長のもとで一生懸命頑張って売り上げをあげてきたつもりでした。
前支店長に評価されていたと思っていたのです。
それだけに「あんなに頑張ったのに、こんちくしょう」という思いがつのっていき、「こんちくしょう」という怒りを抱えるようになったのです。
 
その半年後に彼は腎臓がんになってしまい、さらに全身に転移してしまいました。
怒りを持続すると、いつも交感神経緊張を続けることになります。
こんなふうに相手にぶつけられない怒りをため込み続けるのは、とても体に悪いのです。
 
また、権威的な生き方も病気に結びつきやすいものです。
独特のプライドの高さと杓子定規な几帳面さが自然に身についてしまう人もいるようです。
現役時代はそれで押し通すことができるかもしれませんが、そのような態度で無事に一生を過ごすことは難しいのではないでしょうか。
 
いまや定年後、20年近く生きる時代です。
長年の習慣が改まらず、現役時代と同様な態度で人と接しているようでは、他人はもちろんのこと、家族からさえも相手にされなくなってしまうでしょう。
 
すっかり頭が固くなってしまうと、臨機応変な対応ができなくなってしまうため、環境が変わってもそれに適応できません。
ボケやすいタイプは、そのように頭が固い人です。
 
つねに取引先の人たちにペコペコされるのに慣れて威張りちらしているような人や、権威的でつねに部下を怒鳴っているような人も病気になりやすいのです。
 
いつもそんな態度では、もちろん人望もないでしょう。
たしかに組織にいるうちはいいでしょうが、一歩組織を離れた途端に誰からも相手にされなくなってしまいます。
 
怒鳴りちらすと交感神経が緊張して、そのたびに血圧が上がり、心臓に負担がかかります。
結局、怒るということは、自分で自分を痛めつけることになるのです。
会社の上司にいつも不平不満を言っている人、あるいはつねに部下に腹を立てて怒ってばかりいる人は、周囲の気分を悪くするだけでなく、結局は自分の身を危うくしていることになるのです。
 
また、偉くなると自らこまめに体を動かすことが少なくなり、前立腺肥大や前立腺がんなどの病気に人が多いものです。
それは、自ら動くことが少なくなり、腿から腹にかけて肉が付いて、血流が悪くなるからです。
 
腰が軽く、自分でもお茶入れもコピーもとるといったように、体を動かしていれば、血行もいいので病気にはかかりにくいのです。
 
このように、怒りっぽい人、権威的で偉ぶるような人は、病気にもなりやすいし生きづらいものです。
結局は自分がつらい目に遭うのです。
「免疫力が上がる生活下がる生活 より」
 
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私たちの脳の中で司令塔のような役割をしているセロトニン神経という神経細胞が弱ってきており、軽い不調からうつ病、パニック症候群、さまざまな依存症などを引き起こす原因になっています。
この現象は大人から子どもまで老若男女に広がっています。
セロトニン神経は、日を浴びることや意識した呼吸、簡単な運動をすることなど日常生活に少し工夫を加えることによって鍛えることができます。
 
神経伝達物質の材料になる成分を補うことが大切です
仕事がたまっていたり、疲れていたりするときに、自分の思いどおりに物事が進まないと、イライラしやすくなります。
また、つねにイライラしやすく、状況によってキレやすくなるという人もいます。
こうしたイライラの原因は、脳の神経を伝達する機能の低下によって、脳の緊張・興奮状態が過剰になっているのではないかと考えられています。

脳には無数の神経細胞があり、その神経細胞の末端からセロトニンアセチルコリンドーパミンなどの神経伝達物質を放出しています。
それらによって次の細胞に情報を伝えていき、それが網の目のようにいっせいに行われることで、情報が瞬時に伝わり、手や足などの末端まで伝達されていきます。
しかし、その伝達情報がうまくいかないと、脳が興奮して抑制が効かなくなり、イライラしたり、落ち着かなくなったりします。
イライラしやすいときは、脳の神経伝達物質であるセロトニンアセチルコリンドーパミンなどが不足していることが考えられます。
そのため、これらの材料となるアミノ酸と、アミノ酸を取り込むために必要な糖分やビタミンB12の不足を疑ってみましょう。
 
◆ビタミンB12とは…?◆
ビタミンB12の研究初期は、ビタミンB12といえば悪性貧血、悪性貧血といえばビタミンB12といわれました。
しかし、現在のビタミンB12は、神経ビタミンとしての認識が一般的となっています。
末梢神経の不調 ―手足の痺れ・麻痺・痛みなど― はもちろん、中枢神経 ―脳・脊髄― の機能低下にも有効であることが明らかになっています。
 
近年、日本人の死因の上位占めているガン・心筋梗塞・脳血管系の疾患、そして高血圧症などの生活習慣病の多くは、戦後、日本人の食生活が欧米化し、動物性食品を多くとるようになったことに起因すると言われています。
 
長寿のためには、動物性食品を控えた方が良いという事ですが、動物性食品を摂らないことからビタミンB12を摂取できなくなる恐れがでてきます。
ビタミンB12を摂取できないことで、脳のビタミンとしての作用が欠落してしまうという深刻な問題も起きています。
 
ビタミンB12は、肉や魚介類、卵、乳類などの動物性食品には多く含まれますが、原則として植物性食品には含まれません。
植物性でも例外的に、納豆やみそなど発酵食品、のりなどの海藻に含まれます。
 
ビタミンB12は腸で吸収されます。
しかし、その前に胃の内因子と結合することで吸収される状態を作っているため、胃を切除している人などの場合は、胃の内因子なしで吸収されるために大量のビタミンB12を補給する必要があります。
胃の粘膜が萎縮している人や、胃の働きが弱い人も同様です。
 
ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経を正常に働かせるために必要な栄養素です。
十分にあると、集中力ややる気が高まり、不足すると、神経過敏などの症状が起こりやすくなります。
また、脳や神経と関連が深く、不眠症にも効果があるといわれています。
 
人間の体質改善は約3ヶ月程度が基準となっているため、続けなければ効果が得られません。
日常の生活習慣や生活環境を改善するとともに栄養面を改善することが大切です。
 
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