
認知症は脳の損傷で起こる症状群
記憶が失われる、時間や場所などがわからなくなる、といった中核症状は、この脳の損傷によって起こるものです。
認知症は脳の病気です。
では、認知症の人の脳の中では、どんなことが起こっているのでしょう。
細胞が消失するために、血流が低下するという現象も起こります。
また、認知症は脳血管性の病気で起こることもあります。
つまり、認知症とは、正確には、原因となるいろいろな病気によってもたらされる症状の集まりであり、症状群だといえるのです。
この2つと混合型を合わせ、認知症の全体の70~80%を占めます。
≪脳の侵され方によって、症状のあらわれ方も違ってくる≫
認知症は、脳を損傷する病気によって発症します。
中核となる症状は、記憶障害と認知障害(失語、失行、失認、実行機能の障害)ですが、原因となる病気によって脳の侵され方が異なるため、あらわれ方も違ってきます。
脳血管性で大脳の言葉をつかさどる場所(言語中枢)が脳卒中などで傷つき、言語能力が障害されます。
「言いたい言葉が言えない」「言い間違いをする」「他の人の話す言葉が理解できなくなる」などの言語障害があらわれ、コミュニケーションをとるのがむずかしくなります。
一方、アルツハイマー型では、脳血管性のように、突然言語中枢が障害されることはありません。
初期のうちは、物の名前を思い出す能力が低下するために、代わりに「あれ、それ」などが多くなりますが、言葉を発する量は保たれ、流暢に話せます。
そのため、初期は、老化による健忘症とほとんど区別がつきません。
認知症は、脳の障害が関係する器質的な(器官の構造的・形態性性質がかかわる)病気であるということを知っていただくために症状を少し紹介しました。
★アルツハイマー病患者第1号★
51歳のその女性には、夫への嫉妬妄想、記憶障害、場所にかかわる見当識障害などがありました。
症状が進行し、4年後に死亡した彼女の脳を病理解剖して、顕微鏡で観察したアルツハイマー博士は、そこに神経原線維の変化(神経細胞に増殖する微小な管)や、老人斑(しみ)と呼ばれる独特の病的変化を発見しました。
老人斑と神経原線維変化は、いまでもアルツハイマー病を断定する決め手になっています。
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脳梗塞は、高血圧や糖尿病などの病気が原因となったり、生活習慣などによって血液がドロドロになって血液循環が悪くなったりして、血管が厚く狭くなり、脳の血管が徐々に詰まって進行していきます。
一般的に、脳梗塞の初期には、大きさ数ミリ程度の微小な梗塞が数個出現し、段階をへるごとにこの梗塞が脳のあちこちに見られます。
ビタミンB12には、脳の血流をよくするとともに、脳神経の働きを改善あるいは促進する作用があります。
ビタミンB12は、大量かつ配合によって効果的に働き、そして、ビタミンB群はバランス良く摂ることで相乗効果を発揮します。
ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経を、正常に働かせるために必要な栄養素です。
十分にあると、集中力ややる気が高まり、不足すると、神経過敏などの症状が起こりやすくなります。
また、脳や神経と関連が深く、不眠症にも効果があるといわれています。
一般にビタミンB群は、一つが欠乏するときには他のビタミンも欠乏していることが多いのです。
もちろん、すべてのビタミンが老化防止に必要であることはいうまでもありませんが、B類のビタミンB12、B6、葉酸は老化を防ぐうえでも、もっとも重要なビタミンとされます。
現在60歳以上の高齢者の二割の人に、ビタミンB12の欠乏が見られるということです。
これは年をとると胃の機能が低下し、内因子の分泌が低下するからです。
また、高齢者が理由のはっきりしない神経症状を呈したら、ビタミンB12の欠乏を考えるべきだという学者もいます。
ビタミンB12は、肉や魚介類、卵、乳類などの動物性食品には広く含まれますが、原則として植物性食品には含まれません。
ただし、おもしろいことに、納豆やみそ、たくあんなど、日本に古くからある保存食には、植物性でも例外的にビタミンB12が含まれています。
これは、発酵の過程でビタミンB12が作られるためと考えられます。
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