「脳によくない思考のクセ」にさよなら①~⑤

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「脳によくない思考のクセ」にさよなら①~⑤
 
「思考のクセ」というものもあります。
出来事を経験したとき、頭の中に自然に浮かんでくる考え、これを「自動思考」といいます。
物事のとらえ方のクセともいえるでしょう。
 
物事をどうとらえるかによって、ストレスの度合いはかなり変わってきます。
偏った考え方のクセは、ストレスを増やし、脳の働きを低下させていくので要注意です。
 
人は顔や体つきだけでなく、この自動思考にも個人個人で特徴があります。
まったく同じように思考する人はまずいないのではないかと思いますが、それでも自動思考はいくつかのタイプに分けられると思います。
 
自動思考のタイプについて、D・バーンズが『いやな気分よ さようなら』という本でよくまとめています。
それぞれに典型的な口グセもあります。
あなたの考え方のクセや口グセはどうか、チェックしてみてください。
 
     ○か×かで考える―全か無か思考
「これはすべてダメだ」「この仕事は完全に失敗した」「まったく話にならない」
 
この「すべて」「完全に」「まったく」という言葉を非常によく使うという方が、このタイプに当たります。
 
考え方が極端になってしまうのです。
物事を白か黒か、成功したか失敗したか、「オール・オア・ナッシング」の二択で考えてしまう。
緊張が高く完璧主義の考え方です。
 
以前、大学病院に勤める数人の医師と飲んだことがありました。
彼らはある有名な高校の卒業生で、そこは全国トップの東大合格者数を誇る高校でした。
参加者のうちの一人は、高校在学中、つねに一番だったそうです。
 
高校時代の思い出話になり、試験のときの話が出ました。
一番の彼は古文の試験終了後、一問だけ間違いに気がつきました。
すると、全身を震わせて「ダメダ! どうしよう、一問間違えてしまった!」と大声で叫んだのだとか。
 
もちろん彼は、東大最難関の理Ⅲに現役合格した人ですから、非常に優秀な生徒でした。
気持ちはよくわかりますが、そこまでテンションを上げていなくてもと、凡人の私は思ってしまいます。
 
少しのミスでも、すべて失敗ととらえてしまう。
これがこの「全か無か」思考の典型的例です。
できなかったところではなく、できたところをよく見ることが大切だと思います。
 
結果として、彼はその試験は98点で、いつもどおり学生一番だったのですから。
 
     未来はいつも真っ暗―一般化のしすぎ
「私はいつも怒られる」「毎回うまくいかない」「どれも不完全だ」
 
「いつも」「毎回」「どれも」。
このような言葉を会話でよく使っている人、気をつけてください。
何か悪いことが起こったとき、それがまた起こるにちがいないと一般化してとらえてしまうタイプが、これに当てはまります。
 
たとえば、以前の職場でいじめられた人が、新しい職場でもまたいじめられるにちがいないと思い込んだりすることです。
「うまくいかない運命なんだ……」というように、根拠のない発想が出てきてしまいます。
 
「毎回」うまくいかない、ということはないはずです。
一つひとつ見直してみてください。
うまくいっていることもあるのではないかと思います。
 
     よい面が見えない―フィルター思考
「どうせ私はダメな人間だから」「やっぱりそう思われているんだ」
 
フィルターをつけたかのように、物事の否定的な部分だけを見て、いいところ、肯定的な部分は見えなくなってしまう人です。
世の中に対しても否定的に考えるため、明るくない。
これがこのタイプの人の特徴です。
 
物事の全体をよく見てください。
マイナス面だけに注目しないでください。
 
     自分を否定してばかり―マイナス化思考
「私にできるはずがない」「でも、やっぱりうまくいかないと思う」
 
素直でない考え方が見られます。
よくできていることも無理に悪く考え、何でもない普通のこともマイナスに考えるクセがついてしまっています。
この考えでいけば、その人は過去に一度もうまくいったことがないことになりますが、そんなことはないでしょう。
 
人は失敗もすれば成功もします。
物事は素直に受け止めましょう。
 
     すぐダメだと思い込む―結論の飛躍
「失敗したにちがいない」「嫌われたに決まっている」
 
ちゃんとした根拠がないのに、悲観的な結論を出してしまう人です(逆に、楽観的な結論を出す人もたまにいます)
結果(エビデンス)を確認しなければならないのに、すぐに結論に飛びついてしまう人は、第三者の意見を聞いたほうがいいと思います。
 
私は気になったら「本当に申し訳ありません」と相手に直接謝ってみます。
謝られたら、相手はなにかしら反応します。
思っていたとおりの反応か違うか、一度ボールを投げてみてはどうでしょう。
 
⑥~⑩、次回に続く
「一生衰えない脳のつくり方・使い方 より」
 
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隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)は、早い人だと30代からあらわれ、40代を過ぎると急に増加するといわれています。
認知症の多くは、脳血管障害の積み重ねで起こり、その原因のほとんどが脳梗塞です。
脳梗塞をはじめとする脳血管障害を生活習慣病の一つととらえ、ふだんから脳の血管を健康に保つ生活を心がけ、脳梗塞を予防し、脳の健康を守ることが大切なのです。

ビタミンB12は、脳を正常に働かせるために必要な栄養素です。
飽食の時代にあって、私たちの脳は栄養不足状態です。
脳は大食漢、でも貯蔵はできません。
だから・・・
脳にはたえず栄養を与えることが理想なのです。
 
<ビタミンB12の働き>
・新しい細胞を作り、壊れた細胞を修復する働き。
・神経の壊れた部分を修復する働き。
・伝達物質を作る働き。
・免疫を正常にする働き。
・脳の詰まったところをかき出す働き。
・血流をよくする働き。
このような様々なはたらきがあります。
また、ビタミンB12は大量かつ配合によって効果的に働きます。
 
ビタミンB12は、水溶性(水に溶ける)ですが、脂肪成分となじみやすい構造をもっています。
脳は、たんぱく質とともに脂肪成分を多く含む器官です。
そのため、ビタミンB12はたやすく脳に入り、脂肪成分による汚れで詰まった部分を洗い出すことにより、元どおりの健全なものに復元し、また、切れた部分があればつなげて、修復作用を発揮します。
 
ビタミンB12には、脳の血流をよくするとともに、脳神経の働きを改善あるいは促進する作用があります。
同時に、動脈硬化の原因となるホモシステイン活性酸素(ふえすぎると体に害を及ぼす非常に不安定な酸素)を除去する働きも持っています。
 
ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経を、正常に働かせるために必要な栄養素です。
十分にあると、集中力ややる気が高まり、不足すると、神経過敏などの症状が起こりやすくなります。
また、脳や神経と関連が深く、不眠症にも効果があるといわれています。
 
 
人間の体質改善は約3ヶ月程度が基準となっているため、続けなければ効果が得られません。
日常の生活習慣や生活環境を改善するとともに栄養面を改善することが大切です。
 
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