新しいことにチャレンジする―「習慣3」

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新しいことにチャレンジする―「習慣3
 
若い人にものを教えるというのは、張り合いのあることです。
たとえば講演会や講習会などに参加した人々が、私の話す一言一言を残らず聞き逃すまいと、一生懸命耳を傾けてくれる様子を見たときなど、本当にうれしい気持ちでいっぱいなります。
 
パーティーなどで、わずかな時間を一緒に過ごしただけでも、瞳を輝かせて話に聞き入ってくれる人と出会うと、本当に長生きはするものだと痛感します。
 
これまでに得た知識や智恵は、つぎの世代の人々にきちんと伝えていかなければと思うのです。
これは、人間として果たすべき当然の義務といえるのではないでしょうか。
 
ですから、60歳に達した人には、決まってこんなアドバイスをします。
 
「あなたがこれまでに得てきた知識や体験を、子どもや若者たちに伝えるのは、人生の先輩として大切な仕事です」
 
どんなものでもいいのです。
なすやトマトの育て方だっていいし、竹馬や竹とんぼ、紙人形のつくり方だっていい。
自分の知っていることを伝えることで、新たな人間関係が築かれ、暮らしに変化や広がりが生まれると思います。
子どもや若者たちの、新しい可能性を開かせる糸口になるかもしれません。
幼稚園から小学校に上がった孫に、コンピューターを使える祖父や祖母の姿を見せるだけでもいいのではないでしょうか。
 
若い人たちは、学ぶ姿勢を持ち続けてください。
人生を多く生きている人からは、多い分だけ学ぶべきことが必ずあるものです。
素直な心で話を聞けば、スポンジが水を吸い込むように、豊富な知識や経験を身につけることができます。
 
そして、興味を持ったことには、それが今までの自分の専門外であっても臆することなくチャレンジするべきです。
 
新しいことにチャレンジするという気持ちには、年齢制限はありません。
 
「子どもじゃあるまいし、私のチャレンジはおしまい」なんて思っていたら大まちがいです。なにしろ多くの人は、脳細胞の半分も使っていないというのですから。人によっては四分の一程度しか使っていない場合もあるそうです。
 
80歳を過ぎて画家になった人、70歳を過ぎてなお記録を更新を続けるスイマーなど、世の中にはすばらしい才能を開花させる人がたくさんいます。
そんな人たちを、「特別な人」と感じる人もいるでしょうが、頭脳をフル稼働させてチャレンジしてみたら、予想もしなかった才能が飛び出してくるかもしれないのです。
 
人間には、自分でも気づかない隠れた才能がまだまだ眠っているような気がします。
新しいことにチャレンジすることを恐れなければ、やがて才能が開花するときも訪れるでしょう。
 
チャレンジの習慣を若いうちから身につけておけば、新しい才能が目覚めるチャンスもそれだけ多いということになります。
一生で数限りないすてきな花が咲くに違いありません。
「生きるのが楽しくなる 15の習慣/日野原重明 より」
 
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ビタミンB12は、もともと悪性貧血を防ぐビタミンとして知られています。
血液細胞が正常につくられるには、ビタミンB12が必要だからです。
それと同時に、脳神経系の働きにも深くかかわっています。
 
根本的な作用に目を向けると、ビタミンB12は、体内のすべてのたんぱく質を修復する働きを持っています。
とりわけ、脳や神経の修復には、ビタミンB12が不可欠なのです。
 
脳や神経が働くときは、神経線維同士の間を情報伝達物質というものが行き来します。
二本の神経線維で一単位となるその部分は「シナプス」と呼ばれます。
シナプスが豊富できちんと機能している場合、脳や神経の働きはよくなります。
 
ところが、年齢とともに、あるいは認知症などの病気によって、シナプスは次々にこわれていきます。
ビタミンB12には、そのこわれたシナプスを修復する作用があるのです。
 
また、脳の萎縮を防止するには、脳細胞の蛋白合成、核酸合成が順調に行われることが好ましいのです。
ビタミンB12は、蛋白合成と核酸合成の両方に役立っていることがわかっています。
 
一般にビタミンB類は、一つが欠乏するときには他のビタミンも欠乏していることが多いのです。
もちろん、すべてのビタミンが老化防止に必要であることはいうまでもありませんが、B類のビタミンB12B6葉酸は老化を防ぐうえでも、もっとも重要なビタミンとされます。
 
現在60歳以上の高齢者の二割の人に、ビタミンB12の欠乏が見られるということです。
これは年をとると胃の機能が低下し、内因子の分泌が低下するからです。
また、高齢者が理由のはっきりしない神経症状を呈したら、ビタミンB12の欠乏を考えるべきだという学者もいます。
 
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