自覚症状がないから「動脈硬化」は恐ろしい

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自覚症状がないから「動脈硬化」は恐ろしい
 
 上下水道、電気、ガスのように、社会に必要な公共性の高い設備をインフラストラクチャー(インフラ)と呼びます。
血管こそ体のインフラです。
 
大震災などで上下水道、電気、ガスが止まると市民生活には大きな影響が及びますが、血管に万一の事故が起こると、たちまち健康ではいられなくなります。
人体でもっともタフな心臓が一回の血管事故でダメになるくらいなのです。
 
そして上下水道、電気、ガスといったインフラの設備が徐々に古くなっていくように、年齢とともに血管の老化も進みます。
 
体の機能は血管が供給する血液がないと正しく保てませんから、血管の老化はすなわち全身の老化に直結します。
このことからアメリカの著名な内科医であるオスラーは、「人は血管とともに老いる」という名言を残しました。
 
「血管の老化」という言葉は、具体的には「動脈硬化」を意味しています。
 
「動脈」とは心臓から全身に血液を送り出している血管です。
その動脈の壁が厚くなって、狭くなったり、硬くなったりするのが動脈硬化です。
心筋梗塞脳卒中動脈硬化が引き金となって発生します。
 
動脈硬化を起こした血管は硬く、ピンセットで叩くと「コンコンコン」という乾いた金属音がするほどでした。
 
心筋梗塞脳卒中では、何の前触れもなく症状が現れて突然倒れることもありますが、そのきっかけとなる動脈硬化に自覚症状はありません。
 
動脈硬化は長い時間をかけて進行します。
その間に手を打てば、老化にストップをかけて、心臓病や脳卒中のリスクを減らすことができます。
 
ところが、動脈硬化は重症化するまで痛くもかゆくもないので、放置されて血管事故の危険度が増してしまうのです。
 
動脈は、水道管やガス管のように取り出して傷み具合をチェックすることは不可能ですが、人間ドックなどでは首を通っている頚動脈のエコー検査を行い、血管の断面写真から動脈硬化の進行度がわかる検査を行っています。
全身の動脈硬化の度合いを知るヒントになりますから、気になる人は頚動脈エコー検査を受けるとよいでしょう。
「血管があなたの寿命を決めている 生活習慣で「老化」を進めないために より」
 
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ビタミンB12には、脳の血流をよくするとともに、脳神経の働きを改善あるいは促進する作用があります。
同時に、動脈硬化の原因となるホモシステイン活性酸素(ふえすぎると体に害を及ぼす非常に不安定な酸素)を除去する働きも持っています。
 
ホモシステインLDLと一緒になり血管壁にコレステロールを沈着させます。
また活性酸素と一緒になり、脂肪やLDLの過酸化、血管内皮細胞や血管の平滑筋の異常を引き起こします。
その結果、動脈硬化心筋梗塞脳梗塞になるのです。
もしビタミンB群のビタミンB12葉酸があれば、ホモシステインは分解されます。
 
しかしビタミンB12葉酸が欠乏していると、ホモシステインが増え、その結果、血栓ができ、心筋梗塞脳梗塞になります。 
 
一般にビタミンB群は、一つが欠乏するときには他のビタミンも欠乏していることが多いのです。
もちろん、すべてのビタミンが老化防止に必要であることはいうまでもありませんが、B類のビタミンB12、B6葉酸は老化を防ぐうえでも、もっとも重要なビタミンとされます。
 
 また、ビタミンB12が効果的に作用するには、ビタミンB12単体ではなくほかのビタミンB群と一緒に摂取することが望ましい。
 
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