自分で変えることができる危険因子

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自分で変えることができる危険因子
 
脳卒中になる人、ならない人
 
 「日本人の5人に1人は脳卒中になる」という数は、あくまでも現在の数字です。
まずは現状の数字で、話を進めます。
 
「5人に1人が脳卒中になる」ということは、5人に4人はならないわけですね。
 
脳卒中になる1人と、ならない4人。
その違いは、どこにあるのでしょうか?
 
答えは、簡単ではありません。
なぜなら、その理由は一つではなく、いくつも重なりあっているからです。
 
脳卒中は「多因子疾患」といわれています。
文字どおり「多くの原因でできる病気」なのです。
その原因を「危険因子」といいます。
英語では「リスク(危険)ファクター(因子)」といいます。
 
脳卒中の危険因子」には、「自分でどうにかできるもの」と「できないもの」があります。
 
それを踏まえた上で、「脳卒中の危険因子」をあげてみましょう。
 
自分で変えられる危険因子
 
まずは、「自分でどうにかできる危険因子」についてお話しましょう。
 
脳卒中の危険因子」の大部分は、この「自分で変えられる因子」です。
 
脳卒中の危険因子」の主なものは、「高血圧」「糖尿病」「脂質異常症」「肥満(メタボ)」の4つ。
中でも高血圧は「脳卒中最大危険因子」です。
 
この4つは「生活習慣病」といわれる病気です。
 
脳卒中に関する多くの本には、次のような記述がよく見られます。
 
脳卒中の危険因子は、高血圧、糖尿病、脂質異常症、肥満です。そしてこれは『死の四重奏』といわれ、これらがそろうと、脳卒中心筋梗塞などを引き起こします。なので、この4つの危険因子の管理をしっかりしましょう」と。
 
もちろん、そのとおりです。
 
しかし、その病気をつくった「おおもと」は、生活習慣にあります。
食事や睡眠、喫煙や大量飲酒、ストレスとのつき合い方など、毎日の行動と考え方の積み重ねが、こうした病気をつくっているのです。
 
脳卒中のリスク」は、あなたの日々の生活と行動、そして考え方にこそある。
 
そこをぜひ、ご理解いただきたいと思います。
 
「自分のと」と受け止めないかぎり、あなたが「脳卒中」に襲われる確率は高くなるからです。
 
では、高血圧や糖尿病、脂質異常症などは、なぜ「脳卒中の危険因子」になるのでしょうか?
 
簡単にいえば、血液の状態を悪くし、血管に大変な負担をかけるからです。
 
血管と血液の状態を悪くする、最大の元凶は食事です。
ドロドロになった血液が、血管を詰まらせることは容易にイメージできますね。
ボロボロになった血管が破れやすいことも、想像できると思います。
その原因は、日々の食事にあるのです。
脳卒中にならない、負けない生き方 より」
 
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認知症の多くは、脳血管障害の積み重ねで起こり、その原因の多くが脳梗塞です。
脳梗塞は、初期段階に数ミリ程度の微小な梗塞が数個出現します。
これが隠れ脳梗塞と呼ばれるものです。
隠れ脳梗塞は早い人だと30代から表れ、40代を過ぎると急に増加すると言われています。
 
人の体の老化は20代ごろから始まります。
老化は生きている以上避けられないものですが、何をどう食べるかで進行程度が変わってきます。
30代では個人差はさほどありませんが、40歳を過ぎて中年期に入るころからだんだん差が生じ、65歳を過ぎて高年期に入ると、健康状態にはっきりとした差が出ます。
健康寿命をのばす食生活に加えて、年代別の食べ物・食べ方に気をつけると、病気予防がいっそうアップします。
脳梗塞をはじめとする脳血管障害を生活習慣病の一つととらえ、ふだんから健康に保つ生活を心がけましょう。
 
ビタミンB12には、脳の血流をよくするとともに、脳神経の働きを改善あるいは促進する作用があります。
同時に、動脈硬化の原因となるホモシステイン活性酸素(ふえすぎると体に害を及ぼす非常に不安定な酸素)を除去する働きも持っています。
ビタミンB12は、ストレス社会に生きる現代人のこれからの健康に役立つ栄養素です。
 
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