脳梗塞の治療はスピードが決め手

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脳梗塞の治療はスピードが決め手
 
 脳卒中の治療は、スピードが命です。
 
早期に治療すれば、それだけ命が助かる確率も高くなり、重大な後遺症を残す可能性も低くなるからです。
 
その後の病状は、いかに早く治療できるかにかかっているのです。
 
そのためには、たとえそれがTIA(一過性脳虚血発作)であろうとも、「脳卒中かも?」と思う場合は、躊躇せず、救急車を呼ぶべきです。
 
「もしかしたら、たいした病気じゃないかも」などと、遠慮は不要です。
 
早期に行動することで、医療も活きるのです。
 
世界の中でも、日本は「脳卒中を発症した後の1か月の死亡率がダントツに低い」ことがOECDの調査として報告されています。
それは、日本には世界に誇る国民皆保険制度があり、誰でも一定レベルの脳卒中急性期診療が平等に受けられるからです。
 
脳卒中は命にかかわる病気」といわれます。
しかし、発症後1か月以内に脳梗塞で亡くなる人の割合は、それほど多くありません。
 
ところが、「くも膜下出血」は今でも死亡率が40%近くもあります。
また、脳梗塞そのもので亡くなる人は少ないのですが、「合併症」で亡くなる人が多いのです。
 
合併症で怖いのが、「感染症」と「消化管出血」です。
 
感染症は、脳卒中の後遺症で物を飲み込むことが不自由になり、吐瀉物や食物が誤って気管に入ってしまうためにに、誤嚥性肺炎などの「上気道感染症」を起こしやすくなります。
高齢者の中には、この肺炎によって、命を落とすことも少なくありません。
 
消化管出血は、脳卒中によって胃酸の分泌が高まり、胃や十二指腸の潰瘍などができ、そこから出血します。
これが大量出血に至ると、命を落とす危険が高まるのです。
 
こうした合併症に対する予防も、早期に治療を始めれば、それだけ手厚くできることになります。
日本の脳卒中医療は、発症後のケアも含めて、世界最高レベルにあるのです。
脳卒中にならない、負けない生き方 より」
 
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認知症の多くは、脳血管障害の積み重ねで起こり、その原因の多くが脳梗塞です。
脳梗塞は、初期段階に数ミリ程度の微小な梗塞が数個出現します。
これが隠れ脳梗塞と呼ばれるものです。
隠れ脳梗塞は早い人だと30代から表れ、40代を過ぎると急に増加すると言われています。
 
人の体の老化は20代ごろから始まります。
老化は生きている以上避けられないものですが、何をどう食べるかで進行程度が変わってきます。
30代では個人差はさほどありませんが、40歳を過ぎて中年期に入るころからだんだん差が生じ、65歳を過ぎて高年期に入ると、健康状態にはっきりとした差が出ます。
健康寿命をのばす食生活に加えて、年代別の食べ物・食べ方に気をつけると、病気予防がいっそうアップします。
脳梗塞をはじめとする脳血管障害を生活習慣病の一つととらえ、ふだんから健康に保つ生活を心がけましょう。
 
ビタミンB12には、脳の血流をよくするとともに、脳神経の働きを改善あるいは促進する作用があります。
同時に、動脈硬化の原因となるホモシステイン活性酸素(ふえすぎると体に害を及ぼす非常に不安定な酸素)を除去する働きも持っています。
ビタミンB12は、ストレス社会に生きる現代人のこれからの健康に役立つ栄養素です。
 
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