「ハイ」になったら用心

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「ハイ」になったら用心
 
いささか余談ながら、「臨死体験」というものが、しばしば話題になります。
瀕死の状態から生還したとき、その間の経験を当人が語るもので、たとえば「暗いトンネルを通る」「亡くなっている家族に会う」「天井から自分の身体を見下ろしている」などがよく挙げられます。
これは人種や宗教などに関係なく、ほぼ共通して見られるようです。
 
これを「死後の世界」とするのは非科学的ですが、色々な国、色々な世代の方が体験している以上、現象としては間違いなく存在すると思います。
このとき、脳は「死」という最大のストレスを受けて、いわゆる「脳内麻薬」を発生しているのかもしれません。
 
「脳内麻薬」とは、具体的にはエンドルフィンやエンケファリン等の物質のことで、まさに麻薬に近い立体構造をしています。
病気ではありませんが、生体の防御反応の一種で、痛みや不安を和らげようとしているわけです。
言い換えるなら、それだけ過度のストレスを受けているということです。
 
瀕死とまではいかなくても、脳内麻薬は発生します。
例えば、長距離ランナーによる「ランナーズハイ」もその一つ。
徹夜マージャンの明け方など、振り込んでしまうことにむしろ快感を覚えるのも脳内麻薬の影響かもしれません。
究極のストレス回避策であり、出れば脳や身体にいいというものではありません。
 
あるいは日常的に仕事をしていて、「ハイ」な状態になることもあるでしょう。
仕事に熱中するのは悪いことではありませんが、これも脳内麻薬が出ているためだと思います。
逆に言えばストレスからの防御反応であり、それだけ負担がかかっているということなので、そのことを心に留めておいたほうがいいでしょう。
「本当は脳に悪い習慣、やっぱり脳にいい習慣 より」
 
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認知症の多くは、脳血管障害の積み重ねで起こり、その原因のほとんどが脳梗塞です。
ですから、脳梗塞の前兆である隠れ脳梗塞を早期発見することで多くの認知症を防ぐことができるのです。
「隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)は、早い人だと30代からあらわれ、40代を過ぎると急に増加するといわれています。
 
脳梗塞は、高血圧や糖尿病などの病気が原因となったり、生活習慣などによって血液がドロドロになって血液循環が悪くなったりして、血管が厚く狭くなり、脳の血管が徐々に詰まって進行していきます。
一般的に、脳梗塞の初期には、大きさ数ミリ程度の微小な梗塞が数個出現し、段階をへるごとにこの梗塞が脳のあちこちに見られます。
このような症状のないごく小さな梗塞が隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)です。
 
脳梗塞をはじめとする脳血管障害を生活習慣病の一つととらえ、ふだんから脳の血管を健康に保つ生活を心がけ、脳梗塞を予防し、脳の健康を守ることが大切なのです。
 
 ビタミンB12には、脳の血流をよくするとともに、脳神経の働きを改善あるいは促進する作用があります。
同時に、動脈硬化の原因となるホモシステイン活性酸素(ふえすぎると体に害を及ぼす非常に不安定な酸素)を除去する働きも持っています。
ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経を、正常に働かせるために必要な栄養素です。
十分にあると、集中力ややる気が高まり、不足すると、神経過敏などの症状が起こりやすくなります。
また、ビタミンB12や葉酸の吸収が悪くなると、ホモシステインという老化物質が増え、動脈硬化を生じることがわかっています。
ビタミンB12や葉酸をはじめとするビタミンB群は、ミネラル、アミノ酸などの栄養素と協力し合っているため一緒にバランスよく摂ることがとても重要なのです。
 
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