うつのサインを見逃さない

 

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うつのサインを見逃さない
 
メランコリー親和型性格は、うつになりやすいか!?
 
いったんうつになると、「死んでしまいたい」と思わないまでも、いろいろなことから逃げたくなります。
仕事もやる気が起きない。
集中力なども落ちてくるため、ミスも増えてきます。
ダブルブッキングなど、しょっちゅうでしょう。
そこでさらに落ち込む――。
 
この段階で早めに手を打っておくことがポイントになります。
 
ところで「メランコリー親和型」という言葉をご存知でしょうか。
決めたことを守る、自分を押し殺してでも周囲との調和を重視する……という性格です。
責任感も強く、他人への細かい気くばりもします。
 
だからメランコリー親和型の人には、真面目で几帳面な人が多い
ある意味では融通がきかず、「まあ、適当でいいか」とも考えられないのでストレスをためやすい
 
しかし見方を変えれば、勤勉で思慮深く、他人や社会全体に細かく気を遣い、好ましい性格です。
この性格の人はうつになりやすい――かもしれません。
 
メンタルクリニックを訪れたとき、「典型的なメランコリー親和型性格。もう少しいい加減になりなさい」と言われた。
そして同時に、
「責任感が強く勤勉で周囲に気をくばる――これは、“いい性格”なのです。ただストレスをためやすく、その結果うつになることもある。考えすぎず、今日イヤなことがあっても翌日に持ち越さず、スパッとリセットするように努力してください」
そう言われてはみたものの、なかなかできることではない。
ただ、「面倒な性格だけど、無闇に敵もつくらない。
決してダメな性格ではない」と時には思えるようになってきた。
 
うつのいくつかのサインは?
 
もちろん、メランコリー親和型の人がうつになる、というのは、まるで「うつ病性善説」のようで、どこか違和感はあります。
「ほんの少し、人よりストレスをためやすい性格だ」
というぐらいに思っているほうが自然でしょう。
 
そもそもメランコリー親和型性格は、言ってみれば日本人によく見られる性格であって、欧米ではあまり、うつと結びつけて考えないそうです。
 
ただ、うつまでいかなくても、ストレスをためやすい――という観点だけで見れば、メランコリー親和型性格は、ストレスを強く感じる。
「人は人、自分は自分。好きにやるさ」という性格は他人との調和を重視しないから、ストレスもたまらない。
 
性格を変えることは、とんでもなくむずかしい。
だったら、「メランコリー親和型性格でいいじゃないか」と考えるようにしたほうがずっといい。
 
メランコリー親和型性格かどうかにかかわらず、「うつのサイン」とでも言うべき兆候はあります。
ランダムにあげてみました。
こういう兆候が見られたら、早めにストレスを発散する工夫をしてほしい。
ここにあげたことが2、3日で治るのではなく何週間も続くようなら、「単なるストレス」の域を超えているかもしれません。
 
1. 激しい運動をしたわけでもないのに、すぐ疲れる。
2. 何となく不安になったり、イライラすることが増えた。
3. 仕事に対するヤル気がない。
4. なかなか眠れない。
5. 現実の世界で起こったつらいことなどを夢に見る。
6. 泌尿器科では異常がないのに、夜中によく目が覚める。
7. 集中力や決断力、根気がなくなった。
8. 食欲がない。酒が好きだった人はすぐ酔うようになる。
9. 家族(妻や夫)との喧嘩が増えた。
10.1日中憂うつではないが、朝の気分が重い。
11.楽しみだったことに興味がなくなった。
12.失敗したことをいつまでも悔やむ。
13.行動的でなくなった思い(外出がおっくうなど)
14.周囲の視線が以前より気になる。
 
ストレスチェックを心がけよう
 
 今では厚生労働省も、企業に対して従業員の「ストレスチェック」を奨励しています。
 
 従業員のストレスチェックは大切なことです。
過酷な労働でうつ状態になり自殺に至った人も少なくありません。
ストレスは早いうちに摘み取っておくべきだと思います。
 
 そしてそれは雇用主としての経営者の責任でもあるでしょう。
また、部下を持つ管理職は、ストレスやうつのことをよく知っておいてほしい。
 
 ストレスを体ごと理解はできないかもしれないが、わかろうとしてほしいのです。
また自身も意識して自分のストレス度に気をつけておいたほうがいい。
 
 ストレスチェックの基準は、かなり曖昧です。
先にあげたストレスチェックも絶対的なものではありません。
あくまで「参考」です。
 
 インターネットにも、「あなたのストレス度をチェックしてみましょう」というサイトはたくさんあります。
そのなかには参考になるものも多くあります。
なるべくこういうチェックをするように心がけたほうがいいでしょう。
 
 ストレスは、知らず知らずのうちに忍び込んでいるものです。
 
 また、どうも胃腸の調子が悪い、疲れやすい……といった人も、ストレスが原因になっていることがあります。
「元気がない」「ヤル気がない」というところまで進んでいたら、軽いうつを疑ってもいいかもしれません。
 
 しかし、結果が悪くても、神経質に落ち込むことはありません。
 
 口で言うほど簡単ではないのは承知の上ですが、生活のリズムを整えたり、食事を工夫したり、運動をすることで病気を治すのが、本来のやり方だと思います。
 
 薬には必ず副作用があります。
若い頃は何とかなっても、高齢になると薬が異常に効いたりすることも多いのです。
「うつ」にならない習慣抜け出す習慣 より」
 
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私たちの脳の中で司令塔のような役割をしているセロトニン神経という神経細胞が弱ってきており、軽い不調からうつ病、パニック症候群、さまざまな依存症などを引き起こす原因になっています。
この現象は大人から子どもまで老若男女に広がっています。
セロトニン神経は、日を浴びることや意識した呼吸、簡単な運動をすることなど日常生活に少し工夫を加えることによって鍛えることができます。
 
仕事がたまっていたり、疲れていたりするときに、自分の思いどおりに物事が進まないと、イライラしやすくなります。
また、つねにイライラしやすく、状況によってキレやすくなるという人もいます。
こうしたイライラの原因は、脳の神経を伝達する機能の低下によって、脳の緊張・興奮状態が過剰になっているのではないかと考えられています。
 
イライラしやすいときは、脳の神経伝達物質であるセロトニンアセチルコリンドーパミンなどが不足していることが考えられます。
そのため、これらの材料となるアミノ酸と、アミノ酸を取り込むために必要な糖分やビタミンB12の不足を疑ってみましょう。
また、脳の唯一のエネルギー源であるブドウ糖が足りなかったり、神経伝達物質を放出するときに働くカルシウムが不足したりしているのも原因のひとつと考えられます。
 
ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経を、正常に働かせるために必要な栄養素です。
十分にあると、集中力ややる気が高まり、不足すると、神経過敏などの症状が起こりやすくなります。
また、ビタミンB12は、葉酸をはじめとするビタミンB群、ミネラル、アミノ酸などの栄養素と協力し合っているため一緒に摂ることが望ましいとされています。
 
ビタミンB12の働き
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