感情が揺れてもかまわない

イメージ 1
感情が揺れてもかまわない
 
人間に喜怒哀楽があるのは、当然です。
動揺したり、怒りがこみ上げたりしても、
しなやかに揺れて、またスッと元に戻る
「不動心」を目指しましょう。
 
人は、「他人の海」で生きなければならないのですから、ストレスや葛藤がないわけがありません。
感情に左右されないほうがいいと思っている人は多いかもしれませんが、感情が揺れたり乱れたりするのは当然です。
大事なのは、その波に巻き込まれたり、流されたりしないようにすることです。
つまり、感情が「心」という器からこぼれさえしなければいいのです。
 
「不動心」という言葉があります。
これはわたしに言わせれば、何があっても岩のように動かない心のことでも、まったく波立たない水面のように静かな心のことでもありません。
生きているうちは、そんな心を持つのは無理な話です。
喜怒哀楽がなければ、死んでいるのと同じですから。
私が考える不動心とは、揺れてもいいがこぼれない心のこと。
ヤジロベエのようにゆらゆら動いたりしたとしても、軸は1点に定まっている心のことです。
ヤジロベエはどんなに大きく揺れても、決して台から落ちません。
見事なものです。
不測の事態に動揺したり、理不尽な目に遭って怒りがこみ上げたりしても、しなやかに揺れて、またスッと元に戻る。
言い換えればそれは、平均台の上をバランスをとりながら歩くような感覚に近いかもしれません。
自分が決めた道から外れなければいいのですから、その間でなら、揺れてもまったくかまわないわけです。
 
なぜ人が、感情に翻弄されるかといえば、根本的に物事の認識を誤っているからです。
感情の問題の十中八九は、ものの考え方と見方の問題です。
事態を正しく認識していれば、いったん感情が乱れてもそれに翻弄されることはありません。
感情の波に飲み込まれているときは、自分の中の何かが判断を誤らせています。
認識を誤らせるのは、自分の立場やプライドを守りたいという気持ちかもしれません。
あるいは、ひとつの観念に執着しているからかもしれません。
それをあらわにするには、いったんテクニカルに感情を止めればいいのです。
 
もちろん私も、感情が揺らぐときはあります。
ただ、その感情に大きく流されることはありません。
「感情の揺れ幅」を、ある程度に収める技術を身につけているからです。
感情の流れをいったん遮断するテクニックを知っていれば、ヤジロベエのように揺れても戻る不動心を培うことが可能なのです。
「禅僧が教える心がラクになる生き方 より」
 
*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*
 
新しい生活パターンへの対応、とくに人間関係の変化は想像以上に心身への影響が大きい。
気分が落ち込んだり一時的にうつ状態になってしまうこともあります。
とはいえ、そのうちに治ってしまうことが多いので、うつ状態でも必ずしも病気とは言えません。
しかし、落ち込みの程度が重い時や、落ち込みが長引いてしまうと、人の意欲は奪われて行動にも影響を及ぼします。
 
私たちの脳の中で司令塔のような役割をしているセロトニン神経という神経細胞が弱ってきており、軽い不調からうつ病、パニック症候群、さまざまな依存症などを引き起こす原因になっています。
この現象は大人から子どもまで老若男女に広がっています。
 
脳には無数の神経細胞があり、その神経細胞の末端からセロトニンアセチルコリンドーパミンなどの神経伝達物質を放出しています。
それらによって次の細胞に情報を伝えていき、それが網の目のようにいっせいに行われることで、情報が瞬時に伝わり、手や足などの末端まで伝達されていきます。
しかし、その伝達情報がうまくいかないと、脳が興奮して抑制が効かなくなり、イライラしたり、落ち着かなくなったりします。
イライラしやすいときは、脳の神経伝達物質であるセロトニンアセチルコリンドーパミンなどが不足していることが考えられます。
そのため、これらの材料となるアミノ酸と、アミノ酸を取り込むために必要な糖分やビタミンB12の不足を疑ってみましょう。
 
脳を酷使するときには、たくさんのビタミンB群が消費されています。
B群は脳の働きに重要な役割を担っているのです。
神経の働きを整えたり、傷んだ神経を補修したり、タンパク質をドーパミンセロトニンといった神経伝達物質に作り替えるなど、「脳力向上」のためにもB群は欠かすことができないのです。
 
ビタミンB12について?
ちょっと使える身近な情報をお届けしています!