「ボーっとする」は、副腎疲労の最悪状態

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「ボーっとする」は、副腎疲労の最悪状態
 
●“ホルモンタンク”枯渇で、ずっと頭が働かなくなる 
 
「肌に副腎疲労のサインが現れる」ですが、もっとずっと深刻な状態になっていたら肌どころではありません。
 
まず、自分が最悪の状態になっていないか、確認してもらいたいと思います。
 
それは、「ブレイン・フォグ」という状態になっていないかどうか、ということ。
 
まず「朝起きても、疲労感が残っている」という状態は、まさしく副腎疲労の疑いがあります。
 
というのも、「ひと晩寝て起きる」というのは、多くの生物にとって疲労回復の目的で行われる行為であり、起きた体がリセットされていることが自然の状態であるわけです。
 
それができていないということは、間違いなく体には何らかの異常が起こっていることになります
 
2013年には、イギリスのサウサンプトン大学も「疲労感の強い人(慢性疲労)は、朝の抗ストレスホルモンの分泌量が少ない」という研究内容を発表しています。
 
さらには集中力がなくなり、「気づいたらボーっとしてしまう」状態に陥る。
 
医学的には、“脳に霧がかかった状態”ということで、「ブレイン・フォグ」と呼ばれています。
 
この「ブレイン・フォグ」は脳に相当な疲労が蓄積されることを示す徴候で、“ホルモンタンク”が枯渇しかかっている副腎疲労の疑いが、かなり濃いことを示すものです。
 
多くの人は、「疲れているせいで一瞬判断力が鈍る」というのはご承知の通り。
 
ところが副腎疲労が進んでしまうと、この「ブレイン・フォグ」が、常に続いている状態になるわけです。
 
2013年、ニューヨーク医科大学は「MRI検査の結果、慢性疲労は脳のエネルギーを多く消費し、それがブレイン・フォグと関係している」と発表しました。
 
このような状態になれば、当然、仕事にはミスが起こるし、イライラして思考ができなくなります。
 
正しい判断が出来ず、冷静さを失っているものですから、物事を深く考える前に周囲の人に当たったり、叱りつけたりすることも起こってきます。
 
当然ながら仕事にもいい結果は出ず、ますます心理的なストレスを与えることが起こる……と、悪循環に陥っていくわけです。
 
ブレイン・フォグはよく加齢のせいにされますが、そうではありません
訪れる患者さんでも30代でこの症状がみられた人もいます。
 
●原因不明の背部痛も副腎疲労
 
 脳疲労は、身体疲労にもその兆候が見られます。
 
 よく「肩こり」や「腰痛」を疲れによるものと解釈している人がいますが、専門医の立場からすれば、これは別の要因です。
 
 しかし首から背中にかけての、いわゆる「背部痛」が出てきたら、これは副腎疲労の症状の一つ。
 
「背部痛」はひどくなると、背中が重くなり、まるで板が1枚入っているかのように、固くなって動きにくくなります
 
 これは、ホルモンバランスが狂って、脳に負担がかかるからです。
 
 ですから、脳が疲労を蓄積しすぎると、首や背中の諸症状につながるのです。
 
 逆をいえば、首や背中の筋肉が固くなることで、脳への負担が大きくなる悪循環も起こります。
 
 2016年、ベルギーの健康調査機関やベルゲン大学などが中心となって行った調査では、背部痛が強くなると抗ストレスホルモンが大量に分泌され、それでもさらに背部痛が続くと、抗ストレスホルモンが尽きてしまい、疲労がたまるということがわかりました。
 
 この背中や首の痛みは、放っておくと、脳に老廃物がたまったりする理由にもなります。
 
 一刻も早く、“ホルモンタンク”を満タンに、副腎疲労を改善する必要があります。
「最高の疲労回復法 より」
 
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からだが疲れやすいのは、エネルギー不足のこともあり、からだにたまった老廃物がうまく代謝されないためでもあります。
ビタミンB1はエネルギーの供給だけでなく、老廃物の代謝にもかかわっています。
1だけではありません。
2、ナイアシンなどのほとんどのビタミンB群は、エネルギーの供給や老廃物の代謝にはたらいています。
いわば元気の素です。
B群は協力しあっていますから、どれが欠けても疲れやすくなります。
したがっていっしょにとるのが効果的です。
 
脳を酷使するときにも、たくさんのビタミンB群が消費されています。
B群は脳の働きに重要な役割を担っているのです。
糖質を分解するB1が不足すると、脳のエネルギーが不足し、とたんに頭が回らない状態になります。
脳の神経伝達物質の合成すべての段階に関わっています。
神経の働きを整えたり、傷んだ神経を補修したり、タンパク質をドーパミンセロトニンといった神経伝達物質に作り替えるなど、「脳力向上」のためにもB群は欠かすことができないのです。
 
また、アルツハイマー認知症の患者の脳脊髄中にはビタミンB12が少ないことが確認されています。
老人の認知症3割~5割を占めるアルツハイマー病の場合は、脳細胞が萎縮する病気です。
この萎縮を食い止めるためには、脳細胞を生成するためのタンパク合成、核酸(DNA)合成が順調に行われる必要があるのです。
ビタミンB12は、脳細胞のタンパクと核酸(DNA)の生合成を司っています。
新しい核酸、タンパク質が生まれ、それによって細胞も新しく生まれ変わり、「こわれた組織、細胞」と「新生の組織、細胞」が入れ替わります。
その結果若さにもつながると考えられます。
ビタミンB12や葉酸の吸収が悪くなると、ホモシステインという老化物質が増え、動脈硬化を生じることもわかっています。
 
ビタミンB12について?
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