「気を付け」の姿勢でしっかり立てば緊張が脳を覚醒させる

イメージ 1
「気を付け」の姿勢でしっかり立てば緊張が脳を覚醒させる
 
論より証拠、試しに、胸を張り背筋を伸ばして、しっかり立ってみてください。
「気を付け」の姿勢をするのです。
 
すると、体中の筋肉がほどよく緊張しているのが分かります。
同時に、気分も緊張というか元気というか、なにか改まった気分にもなります。
 
この時点で、意欲の低下も止まり、やる気もわいてくる。
 
「体型は心の容器」という言葉があります。
 
体型すなわち姿勢が衰えれば、心も衰える。
 
高齢者の姿勢を見てください。
ほとんどの老人は、膝を軽く曲げ、腰を落とし、背中を丸め顎を突き出す姿勢です。
 
この姿勢からは、元気のかけらもやる気のかけらも、感じられません。
 
ところが、気を取り直して「気を付け」の姿勢をします。
曲がった腰を伸ばすだけでも、高齢者も若々しく映り、同時に意欲や気力を取り戻します。
 
これぞ「体型は心の容器」の魔法です。
そして認知症と戦う力も、忘れを防ぐ力もわいてきます。
 
姿勢を直すだけで、これほど力がわいてくるのには、ちゃんとした理由があります。
 
しっかり立てば体中の筋肉が緊張します。
その緊張は脳にフィードバックされて、覚醒作用となります。
脳が覚醒されれば、脳パワー全体が張り切りだして、意欲もわいてくるでしょう。
 
また、気を付けの姿勢では、背筋を伸ばして胸を張ります。
ということは胸郭が広がるので、取り入れる酸素の量も増える。
酸素が大量に取り込まれれば、酸欠に弱い脳神経細胞も元気になる。
そして意欲もわいてきます。
 
正しい姿勢は、精神構造を変える仕組みがあるのが分かりますね。
 
予防法に飽きて疲れたら、是非とも「気を付け」の姿勢を思い出してください。
「人の名前が出てこなくなったときに読む本 より」
 
*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*
 
物忘れとは、脳は、体の機能全般をコントロールしている司令塔ですが、加齢とともにその働きは衰え物忘れの症状が出てきます。
脳血管の動脈硬化を放っておくと、血液循環が悪くなって脳細胞の動きが低下し、記憶力や思考力などが鈍り物忘れがはじまります。
40歳を越えた頃から「ど忘れや物忘れが激しくなった」「人の名前がなかなか思い出せなくなった」などと物忘れを感じるようになるのは、脳機能低下のあらわれです。
脳の神経細胞は約140億個といわれ、25歳を過ぎると1日に10~20万個ずつ死滅していきます。
しかし、神経の通り、すなわちネットワークをよくすれば、低下した機能を補い、さらには高めることができ物忘れも改善されます。
 
物忘れに関する神経伝達物質の中で記憶と学習にかかわっているのはアセチルコリンで、このアセチルコリンはコリンと酵素を原料にしてつくられています。
アセチルコリンの合成にはコリン、ビタミンB1、ビタミンB12などがかかわっています。
同時にこれらの栄養をとることが、アセチルコリンを増やすことにつながるわけです。
通常、コリンはレシチン(フォスファチジルコリン)のかたちで、食材から摂取されます。
 
レシチンアセチルコリンの材料になるだけではなく、細胞膜の材料にもなっています。
とくに脳の神経細胞の細胞膜にはたくさん含まれていて、多彩な働きをしています。
血液にのって運ばれる栄養の細胞内へのとり込みや細胞内の老廃物の排出、神経伝達物質の放出や情報ネットワークの形成といった、脳の機能全体に深くかかわっています。
これが、レシチンが「脳の栄養素」と呼ばれるゆえんです。
そのレシチンを多く含んでいる食品の代表が卵黄です。
なお、レシチンアセチルコリンに合成するには、ビタミンB群が欠かせないため、同時にとることが望ましいのです。
アルツハイマー認知症の患者の脳脊髄中にはビタミンB12が少ないことが確認されています。
 
ビタミンB12について?
ちょっと使える身近な情報をお届けしています!