仕上げは笑顔、面白くなくても笑顔
そして仕上げは笑顔です。
何事によらず、笑顔を絶やさないことです。
好ましい刺激は脳神経細胞の数を増やします。
また副交感神経も優位になって、高血圧にも糖尿病にもよい結果が生まれます。
運動は辛い、面白くない。
これではマイナスの刺激となって、脳神経細胞の数は増えません。
そこで笑顔を足します。
確かに運動が嫌いな人には辛いでしょう、面白くないでしょう。
とても笑顔なんか浮かばない。
浮かばなくてもよろしい。
作り笑いもあるし、偽笑いもありますよ。
作り笑いや偽笑いは本当の笑いではない。
それでも好ましい刺激になるのか?
なるのです。
もちろん最初はならないでしょう。
顔で笑っても脳は泣いています。
しかし続けていると、脳も本当の笑いを始めます。
まず脳は作り笑いや偽笑いの神経回路を作ります。
その神経回路を使用していると、脳は作り笑いや偽笑いの「作り」や「偽」の部分に罪悪感を感じ始めます。
性善説かな。
こうなると脳は「作り」や「偽」の部分を消そうとします。
努力が実って消えてしまう。
「習い性となる」ですね。
こうなれば大丈夫。
作り笑いも偽笑いも本物になって、運動する度に、面白いとか楽しい、爽快だとかの気分が生まれます。
脳が勝手に運動を好きになってくれるのです。
さらに、性善説の助っ人のような現象も現れます。
褒め言葉です。
「あなたって、本当にえらいわね、嫌いな運動を続けるなんて」、「親父は強いよ。オレなんかとても続かない」、「おじいちゃんはすばらしい。つらい運動も笑顔でこなすからね」と、賛辞が飛び交うようになれば、脳は狂喜乱舞で、大喜びします。
笑いが本物になれば、つらい運動もプラス刺激となって、脳神経細胞の数も増える。
記憶力も回復するし、認知症も予防します。
運動に限らず、予防法の仕上げは笑顔ですね。
「人の名前が出てこなくなったときに読む本 より」
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記憶力の減退も、脳の老化を示す典型的な症状ですが、記憶のネットワークを活性化する働きをしているのが、脳の海馬という組織であることはよく知られています。
その海馬には、アセチルコリン系神経が集中しているのです。
アセチルコリンの合成にはコリン、ビタミンB1、ビタミンB12などがかかわっています。
同時にこれらの栄養をとることが、アセチルコリンを増やすことにつながるわけです。
通常、コリンはレシチン(フォスファチジルコリン)のかたちで、食材から摂取されます。
とくに脳の神経細胞の細胞膜にはたくさん含まれていて、多彩な働きをしています。
血液にのって運ばれる栄養の細胞内へのとり込みや細胞内の老廃物の排出、神経伝達物質の放出や情報ネットワークの形成といった、脳の機能全体に深くかかわっています。
これが、レシチンが「脳の栄養素」と呼ばれるゆえんです。
そのレシチンを多く含んでいる食品の代表が卵黄です。
また、脳を酷使するときには、たくさんのビタミンB群が消費されています。
B群は脳の働きに重要な役割を担っているのです。
糖質を分解するB1が不足すると、脳のエネルギーが不足し、とたんに頭が回らない状態になります。
また、脳の神経伝達物質の合成すべての段階に関わっています。
ビタミンB12について?
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