足の親指を意識して歩く

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足の親指を意識して歩く
 
本来は、「足の親指に力を入れて歩く」です。
「足の親指に力を入れて歩く」とは、親指で蹴り出すわけですから、歩幅も広がり、歩行速度が早くなる。
それだけ運動効果も上がります。
 
しかし、一歩一歩足の親指に力を入れて歩くのでは、生理現象に逆らいます。
歩行は随意運動ですが、無意識のうちに歩くことが行なわれるからです。
 
無意識を意識することは反生理作用的です。
長続きしません。
長続きがなくなれば、運動効果は大幅に低下します。
 
でも、「足の親指に力を入れる」でなくて「入れたつもり」にします。
その「つもり」も毎回でなく、思い出したら「ここに親指があるぞ」程度で十分です。
これも難しければ、「足の親指の存在を意識して歩く」でよいのです。
 
こうして「親指の存在を意識する」を加えると、知らぬ間に、歩幅が広くなり、歩行速度が早くなる。
もちろん、運動効果も上がります。
 
さらに、親指の効果で、腰を押し出すようになるため、姿勢が良くなります。
老人スタイルからの脱却です。
 
可能な運動を、可能なタイミングで、可能な限り動く
 
認知症予防の運動は、歩行だけではありません。
簡単なスクワットやつま先立ち、さらには、もも上げ足踏みもよいでしょう。
 
運動とは体を動かすことです。
めちゃくちゃ運動でも、体全体を動かせばOKです。
 
「可能な運動を、可能なタイミングで、可能な限り多く」が大原則です。
 
事実、超百歳の長寿組では、自己流、オレ流の体操をしている人が非常に多いそうです。
 
負けずに、自己流でもオレ流でもよいから、体を動かしてください。
 
いずれにしても、歩行はすべての運動の基本です。
運動の基本をアナタ流でも、オレ流でもよいから、お好みに変えて、実行と継続してください。
 
必ずよい結果が生まれます。
 
「足の親指の存在を意識して歩く」はパーキンソン病にも有効です。
当初はかなりのすり足歩行でしたが、2ヵ月もたたないで、ほぼ正常歩行に戻った例もあります。
「人の名前が出てこなくなったときに読む本 より」
 
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物忘れとは、脳は、体の機能全般をコントロールしている司令塔ですが、加齢とともにその働きは衰え物忘れの症状が出てきます。
脳血管の動脈硬化を放っておくと、血液循環が悪くなって脳細胞の動きが低下し、記憶力や思考力などが鈍り物忘れがはじまります。
40歳を越えた頃から「ど忘れや物忘れが激しくなった」「人の名前がなかなか思い出せなくなった」などと物忘れを感じるようになるのは、脳機能低下のあらわれです。
脳の神経細胞は約140億個といわれ、25歳を過ぎると1日に10~20万個ずつ死滅していきます。
しかし、神経の通り、すなわちネットワークをよくすれば、低下した機能を補い、さらには高めることができ物忘れも改善されます。
 
物忘れに関する神経伝達物質の中で記憶と学習にかかわっているのはアセチルコリンで、このアセチルコリンはコリンと酵素を原料にしてつくられています。
アセチルコリンの合成にはコリン、ビタミンB1、ビタミンB12などがかかわっています。
同時にこれらの栄養をとることが、アセチルコリンを増やすことにつながるわけです。
通常、コリンはレシチン(フォスファチジルコリン)のかたちで、食材から摂取されます。
 
レシチンアセチルコリンの材料になるだけではなく、細胞膜の材料にもなっています。
とくに脳の神経細胞の細胞膜にはたくさん含まれていて、多彩な働きをしています。
血液にのって運ばれる栄養の細胞内へのとり込みや細胞内の老廃物の排出、神経伝達物質の放出や情報ネットワークの形成といった、脳の機能全体に深くかかわっています。
これが、レシチンが「脳の栄養素」と呼ばれるゆえんです。
そのレシチンを多く含んでいる食品の代表が卵黄です。
なお、レシチンアセチルコリンに合成するには、ビタミンB群が欠かせないため、同時にとることが望ましいのです。
アルツハイマー認知症の患者の脳脊髄中にはビタミンB12が少ないことが確認されています。
 
ビタミンB12について?
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