肉と光で、なぜ気分が高揚するのだろうか

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肉と光で、なぜ気分が高揚するのだろうか
 
子どもは肉料理が大好きです。
育ち盛りの子どもはとくにそうで、母親がカレーやシチューを作ると真っ先に肉を食べます。
晩ご飯に焼き肉やトンカツが並ぶと「わーい、肉だ!」と歓声を上げる子は少しも珍しくありません。
 
大人だって同じです。
 
仕事が終わって家に帰った父親は、テーブルに肉料理が並んでいれば「おっ!」と気分が高揚します。
「よし、これ食べて疲れを吹き飛ばそう」と元気が出てきます。
休日に家族揃って晩ご飯を食べるときでも、ホットプレートで肉を焼いて食べるような食事なら会話も弾むし、雰囲気も明るくなります。
母親もそういうときは赤ワインを楽しみたくなります。
みんな上機嫌で食事ができるのです。
 
肉を食べると快活になる、元気になる、楽しくなるというのは、たぶんほとんどの人が実感として頷けると思います。
たとえ気分的なものだとしても、たしかにエネルギッシュになるように感じるのです。
 
もちろん肉は高カロリーです。
タンパク質や脂肪といった人間のエネルギーの素となる成分がたっぷりと含まれています。
食べれば元気になるというのは生理学的に説明できます。
でも、食べているだけで元気になるというのは完全に気分の問題です。
いったい、あの気分はどこから生まれてくるのでしょうか。
 
同じことは光にも言えます。
 
朝起きて青空が広がっていればそれだけで「さあ、頑張ろう」という気になります。
ずっとデスクワークを続けている人でも、昼休みに外に出てまぶしい日差しを浴びると開放感に包まれます。
どんよりとした空よりも、日の光に満ちた青空のほうが元気になれるというのは、たぶんほとんどの人が感じることだと思います。
 
その理由を脳内の神経伝達物質セロトニンで説明することはできます。
 
たとえばうつ病になると脳内のセロトニンが減少します。
肉にはこりセロトニンの材料となるアミノ酸の一種、トリプトファンが含まれていますし、光がセロトニンの分泌を促すことも知られています。
医学的な根拠はあるのです。
 
でも、肉や光が脳内のセロトニンの量を増やすまでにはタイムラグがあります。
「わーい、肉だ!」とか「さあ、晴れたぞ!」という高揚感が、なぜその場で生まれてくるかという疑問への答えにはなりません。
「脳のため光を浴びよう肉を食べよう より」
 
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私たちの脳の中で司令塔のような役割をしているセロトニン神経という神経細胞が弱ってきており、軽い不調からうつ病、パニック症候群、さまざまな依存症などを引き起こす原因になっています。
この現象は大人から子どもまで老若男女に広がっています。
セロトニン神経は、日を浴びることや意識した呼吸、簡単な運動をすることなど日常生活に少し工夫を加えることによって鍛えることができます。
 
脳には無数の神経細胞があり、その神経細胞の末端からセロトニンアセチルコリンドーパミンなどの神経伝達物質を放出しています。
イライラしやすいときは、脳の神経伝達物質であるセロトニンアセチルコリンドーパミンなどが不足していることが考えられます。
そのため、これらの材料となるアミノ酸と、アミノ酸を取り込むために必要な糖分やビタミンB12の不足を疑ってみましょう。
また、脳の唯一のエネルギー源であるブドウ糖が足りなかったり、神経伝達物質を放出するときに働くカルシウムが不足したりしているのも原因のひとつと考えられます。
 
脳を酷使するときにも、たくさんのビタミンB群が消費されています。
B群は脳の働きに重要な役割を担っているのです。
糖質を分解するB1が不足すると、脳のエネルギーが不足し、とたんに頭が回らない状態になります。
また、脳の神経伝達物質の合成すべての段階に関わっています。
神経の働きを整えたり、傷んだ神経を補修したり、タンパク質をドーパミンセロトニンといった神経伝達物質に作り替えるなど、「脳力向上」のためにもB群は欠かすことができないのです。
さらに、ビタミンB12や葉酸をはじめとするビタミンB群は、ミネラル、アミノ酸などの栄養素と協力し合っているため一緒にバランスよく摂ることがとても重要なのです。
 
ビタミンB12について?
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脳は自分でいくらでも変えられる

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脳は自分でいくらでも変えられる
 
脳は3歳までに勢いよく成長して大人の脳に近づいていくということは、約100年前に明らかにされました。
しかし、一人ひとりの脳の成長過程が違うことや、成人してからも脳が成長し続けるなどということは、当時は想像さえされませんでした。
「大人になると脳は成長しない」と考えられてきたのです。
脳の標本を顕微鏡で見るだけでは、人が生前どんな生活を送って脳を創造してきたのか、その点を捉えることができなかったということでしょう。
 
脳が成長するという事実は、約20年前から確認されていました。
しかし以前は、疑問を誰も抱きませんでした。
子供たちはみな同じように成長していくため、脳の成長は遺伝的な性質によるものだと考えられていたからです。
だから、脳の成長に関する重要な事実に、誰も気がつきませんでした。
 
実際、ある程度は遺伝によって脳の成長の順番が規定されていたとしても、何の経験もせず、何の刺激も与えられていない状態では、脳の枝ぶりが延びることはありません。
情報や環境に影響されて脳の成長度合いは変わっていく、ということです。
 
脳は糖分と酸素を栄養にしていますが、そこに情報が入ることで、ようやく未熟な脳が成長していきます。
母親が何も手をかけることなく赤ちゃんを放置した場合、生まれて4ヵ月が経過しても、聴覚系脳番地の枝ぶりが延びていくことはありません。
一方、母親が手をかけ時間をかけ、しっかり耳から脳へ情報を届けた赤ちゃんは、枝ぶりがぐんぐん伸びていきます。
 
幼い子供は、まだ難しい言葉が理解できないものですが、母親が話しかけ続けると、やがてその子供の脳は、母親の言葉を深く理解できるような形に成長していきます。
つまり、母親が未来への希望を持って赤ちゃんに話しかけ、豊富な音声情報を繰り返し与えることで、赤ちゃんの脳の聴覚系脳番地が刺激され、その部分が成長するのです。
 
ここに、人の脳が成長するための教育の原点があります。
脳が生み出す脳力は、最初から準備されているのではなく、夢や希望を抱き、目標に向かって努力することによって、それに相応しい脳に変化していくのです。
 
大志を抱いた人は、それを実現するための脳を創造していきます。
つまり、脳は自分次第でいくらでも変えられるということです。
50歳を超えても脳が若返る生き方 より」
 
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ビタミンB12は、もともと悪性貧血を防ぐビタミンとして知られています。
血液細胞が正常につくられるには、ビタミンB12が必要だからです。
それと同時に、脳神経系の働きにも深くかかわっています。
 
根本的な作用に目を向けると、ビタミンB12は、体内のすべてのたんぱく質を修復する働きを持っています。
とりわけ、脳や神経の修復には、ビタミンB12が不可欠なのです。
 
ニューロン同士が情報伝達を行うこと、つまり神経機能的連絡を行うためには、新経路の交差点ともいうべきものが必要であり、この交差点をシナプスと言います。
シナプスが豊富できちんと機能している場合、脳や神経の働きはよくなります。
このシナプスは、歳をとっても増加し、より成熟した結合が進行するとされています。
 
高度の創造過程にも高密度のシナプス形成が必要と思われ、そのためには、それに必要な素材として神経系構成成分、つまり栄養成分が必要なことは当然で、また、その構築作業のための酵素、そしてそれを補佐する補酵素的ビタミンも必要となります。
その中でも重要なものがビタミンB12なのです。
ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経を、正常に働かせるために必要な栄養素です。
 
また、老人の認知症3割~5割を占めるアルツハイマー病の場合は、脳細胞が萎縮する病気です。
この萎縮を食い止めるためには、脳細胞を生成するためのタンパク合成、核酸(DNA)合成が順調に行われる必要があるのです。
ビタミンB12は、脳細胞のタンパクと核酸(DNA)の生合成を司っています。
新しい核酸、タンパク質が生まれ、それによって細胞も新しく生まれ変わり、「こわれた組織、細胞」と「新生の組織、細胞」が入れ替わります。
その結果若さにもつながると考えられます。
 
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100歳を過ぎても成長する脳

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100歳を過ぎても成長する脳
 
年齢や成長の段階によって、脳のなかで活発に成長する部位は移り変わります。
生まれたての赤ちゃんの脳は、まずは運動に関わる脳番地が発達し、続いて視覚、聴覚、言語を司る脳番地が発達していきます。
 
子供の脳が大人の脳になるのは約30年後、つまり年齢が30歳前後のときに脳は大人になります。
そして、それ以降は脳の全体を使う応用力が伸びていきます。
 
特に実行力や判断力を司る「超前頭野」は、40代以降に旬を迎えます。
そのためこの部分が発達すると、人生の経験をもとに深く理解して考える力や、人と接することで培ってきたコミュニケーション力を活かすことができるようになります。
 
そして驚くべきことに、この超前頭野は、なんと100歳を過ぎても成長を続けます。
経験や知識を活かして、難しい話や込み入った事情を理解し、適切な判断をする力が付いてくるのです。
つまり、この部分が発達するほど思考が柔軟になり、人格を磨くことにつながるわけです。
 
かつて、人間の脳は3歳になるまでに成長がほとんど終わり、大人になると、もう脳は成長しないと考えられていました。
その名残なのでしょうか、いまだに「歳をとると脳はどんどん衰える」と考えている人がたくさんいるようです。
 
しかし、1万人以上の脳画像をMRIで分析してきた結果、人の脳は何歳になっても成長を続けるということが明らかになりました。
脳のなかでまだ使われていない細胞や、年齢に応じて旬を迎える脳番地に刺激を与えれば、脳はどんどん成長していくというわけです。
50歳を超えても脳が若返る生き方 より」
 
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ビタミンB12は、もともと悪性貧血を防ぐビタミンとして知られています。
血液細胞が正常につくられるには、ビタミンB12が必要だからです。
それと同時に、脳神経系の働きにも深くかかわっています。
 
根本的な作用に目を向けると、ビタミンB12は、体内のすべてのたんぱく質を修復する働きを持っています。
とりわけ、脳や神経の修復には、ビタミンB12が不可欠なのです。
 
ニューロン同士が情報伝達を行うこと、つまり神経機能的連絡を行うためには、新経路の交差点ともいうべきものが必要であり、この交差点をシナプスと言います。
シナプスが豊富できちんと機能している場合、脳や神経の働きはよくなります。
このシナプスは、歳をとっても増加し、より成熟した結合が進行するとされています。
 
高度の創造過程にも高密度のシナプス形成が必要と思われ、そのためには、それに必要な素材として神経系構成成分、つまり栄養成分が必要なことは当然で、また、その構築作業のための酵素、そしてそれを補佐する補酵素的ビタミンも必要となります。
その中でも重要なものがビタミンB12なのです。
ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経を、正常に働かせるために必要な栄養素です。
 
また、老人の認知症3割~5割を占めるアルツハイマー病の場合は、脳細胞が萎縮する病気です。
この萎縮を食い止めるためには、脳細胞を生成するためのタンパク合成、核酸(DNA)合成が順調に行われる必要があるのです。
ビタミンB12は、脳細胞のタンパクと核酸(DNA)の生合成を司っています。
新しい核酸、タンパク質が生まれ、それによって細胞も新しく生まれ変わり、「こわれた組織、細胞」と「新生の組織、細胞」が入れ替わります。
その結果若さにもつながると考えられます。
 
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一万人以上の脳のMRI画像から

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一万人以上の脳のMRI画像から
 
これまで一万人以上の人の脳を、MRI脳画像を使って分析し、診断・治療してきました。
そしてこの経験から達した結論は以下の三点です。
 
1 脳には個性がある
2 脳の形は日々変化する
3 脳は使えば使うほど成長する
 
脳を構成する神経細胞は一種類だけではなく、かつその数は1000億以上もあります。
異なる種類の細胞が集団で活動することによって、複雑な脳の働きを支えているのです。
 
そうした細胞の集団にはそれぞれの役割があり、役割が同じ細胞たちは、脳の同じ部分に集まるように位置しています。
そのため、脳の働きの違いによって脳を約120に区分し、これを「脳番地」と名付けました。
 
人間の脳力が向上するということは、それを司る脳番地が成長するということです。
その際には、単一の脳番地が働くのではなく、複数の脳番地が連携して活動しています。
 
たとえば人と会話をするときには、音声を聞く聴覚系脳番地、言葉を聞き分けて意味を理解する理解系脳番地、さらに相手の表情を読み解く視覚系と感情系脳番地、そして話をするための伝達系脳番地が連携して働いているのです。
 
また、脳の神経細胞からは「神経線維」という回路が伸びています。
これは、神経細胞が発する情報を、ほかの神経細胞に伝達するケーブルのような役目を果たしています。
 
そしてこの神経細胞が活発に働くと、神経線維が集まる「白質」という部分がだんだん太くなり、扇状に広がっていきます。
これは正式には「髄鞘(ずいしょう)形成」といいますが、その様子をMRIで観察すると、まるで樹木の枝が伸びているように見えるので、「枝ぶり」と呼んでいます。
 
一本一本の枝ぶりは、脳番地へと伸びています。
脳番地が発達すればするほど、枝ぶりは枝先を分岐させて成長していくのです。
枝の数や太さ、成長具合は人によって異なり、同じ形の脳はありません。
一人ひとりの顔が違うように、一人ひとりの脳も違うのです。
 
脳は、人生経験を積み重ねるうちに、生まれ持った神経細胞の遺伝子を超えて成長していく、ということです。
 
たとえば胎児の脳は、最初ツルツルですが、生まれる10週前くらいになると、少しずつ脳にシワが寄ってきます。
そして生まれたあと、さまざまな経験をすることによって、脳内のネットワークができてきます。
言い換えるなら、このネットワークこそが人間の経験そのものであり、だからこそ脳には個性が生じるのです。
50歳を超えても脳が若返る生き方 より」
 
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ビタミンB12は、もともと悪性貧血を防ぐビタミンとして知られています。
血液細胞が正常につくられるには、ビタミンB12が必要だからです。
それと同時に、脳神経系の働きにも深くかかわっています。
 
根本的な作用に目を向けると、ビタミンB12は、体内のすべてのたんぱく質を修復する働きを持っています。
とりわけ、脳や神経の修復には、ビタミンB12が不可欠なのです。
 
ニューロン同士が情報伝達を行うこと、つまり神経機能的連絡を行うためには、新経路の交差点ともいうべきものが必要であり、この交差点をシナプスと言います。
シナプスが豊富できちんと機能している場合、脳や神経の働きはよくなります。
このシナプスは、歳をとっても増加し、より成熟した結合が進行するとされています。
 
高度の創造過程にも高密度のシナプス形成が必要と思われ、そのためには、それに必要な素材として神経系構成成分、つまり栄養成分が必要なことは当然で、また、その構築作業のための酵素、そしてそれを補佐する補酵素的ビタミンも必要となります。
その中でも重要なものがビタミンB12なのです。
ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経を、正常に働かせるために必要な栄養素です。
 
また、老人の認知症3割~5割を占めるアルツハイマー病の場合は、脳細胞が萎縮する病気です。
この萎縮を食い止めるためには、脳細胞を生成するためのタンパク合成、核酸(DNA)合成が順調に行われる必要があるのです。
ビタミンB12は、脳細胞のタンパクと核酸(DNA)の生合成を司っています。
新しい核酸、タンパク質が生まれ、それによって細胞も新しく生まれ変わり、「こわれた組織、細胞」と「新生の組織、細胞」が入れ替わります。
その結果若さにもつながると考えられます。
 
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体験が脳の形を変えて心に変化が

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体験が脳の形を変えて心に変化が
 
長い人生において、大きな失敗をすることもあれば、絶望的な気持ちになることもあるでしょう。
落ち込む理由は人それぞれですが、多くの人が何かに耐えながら生きているはずです。
 
人間の感情は脳の働きから出現します。
友人からいわれた一言で気分が落ち込んだ場合、その一言から作り出された感情は、自分の脳が働いた証拠といえるのです。
ですから、絶望的な状況から立ち上がる気力を取り戻すための特効薬は、「自分の脳を知ること」だと考えています。
 
人間の遺伝子は一生変わることはありませんが、脳は成長や老化によって形を変えていきます。
MRIで脳を撮影すると、たった1ミリ程度の形の変化まで、正確に捉えることができます。
人の脳を見続けてきて、「脳を知るのは自分自身のいまを知る最も有効な方法だ」と考えるようになりました。
 
古代ギリシャデルポイアポロン神殿の入り口には、「汝自身を知れ」という格言が刻まれていました。
古代ギリシャでは、人の精神や思考を理解することはできませんでした。
だからこそ、このような格言が刻まれたのだと思います。
当時は自分自身を知ることが理想とされていたのです。
 
しかし現代、私たちはMRIを通して脳の変化を見ることで、「汝自身」を知ることができるようになりました。
 
それから研究を続けてきた結果、人が積み重ねた経験が脳の形を変え、それによって人の心や思考に変化が引き起こされるという事実に辿り着きました。
つまり、人の精神や思考を完全に理解することはできなくても、脳の形の変化さえ見れば、その人の内面の変化の一部を読みとれることが判明したのです。
 
一人ひとりの脳の形は、生まれたときに決まっているのではなく、その人の経験によって形づくられていきます。
自分の脳は、ほかの人には真似できないただ一つのもので、まったく同じ脳の形は存在しません。
要するに、自分の精神や思考は、人生経験を通じて自分で形成する、世界でただ一つのものだということです。
 
人の脳の形は、年々変化しています。
脳という器官は、胎児の未熟で無垢な状態から始まり、生まれてからはどんどん成長します。
そして、100年経っても未完成な器官であり続けながら、その人の人生を形にしていく。
ということは、一生涯成長することが脳の大事な役目だということになります。
50歳を超えても脳が若返る生き方 より」
 
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脳の中では、運動会のリレーのように、神経がバトンをつないで、指令を伝達していきます。
しかし、たとえばC地点の神経細胞が倒れてしまい、指令がそこで止まってしまう、という事態が起こります。
このとき、すぐにC地点の神経細胞を救出できれば復活したのですが、時間が経ち、死んでしまって、その指令も届かなくなる。
これが運動麻痺や言語障害の起こる理由です。
 
ところが、脳のすごいところは、C地点から今度はほかのルートでバトンを渡そうとするのです。
新たなルートで、新たなリレーのチームを作り、「言葉を話す」という指令を伝えようとします。
この新チームは、以前のチームのようにバトンの受け渡しがうまくなく、スムーズに指令が届きません。
しかし、何度も繰り返し練習するうちに、だんだんうまく指令が伝わるようになっていきます。
 
このようにして、死んでしまった神経細胞は復元しないけれど、ほかのルートで代用できれば、言葉がある程度話せるようになり、失語症もよくなっていくというわけです。
 
ニューロン同士が情報伝達を行うこと、つまり神経機能的連絡を行うためには、新経路の交差点ともいうべきものが必要であり、この交差点をシナプスと言います。
このシナプスは、歳をとっても増加し、より成熟した結合が進行するとされています。
 
高度の創造過程にも高密度のシナプス形成が必要と思われ、そのためには、それに必要な素材として神経系構成成分、つまり栄養成分が必要なことは当然で、また、その構築作業のための酵素、そしてそれを補佐する補酵素的ビタミンも必要となります。
その中でも重要なものがビタミンB12なのです。
ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経を、正常に働かせるために必要な栄養素です。
 
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長生きの秘訣は家事と欲求にあり

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長生きの秘訣は家事と欲求にあり
 
100歳を超える高齢者の人口は、1990年代から2000年代にかけて急速に増加しました。
しかも女性のほうが長生きで、100歳以上の人の約9割が女性です。
男性の平均寿命も延びており、現在は81歳を超えましたが、女性はそれよりも7年ほど長く生きています。
 
なぜ、このように男女差が生まれるのか、その理由を10年以上も探求してきました。
そして、恐らく以下の二つが理由なのではないかという結論に達しました。
 
一つ目は「家事」です。
 
多くの男性は家事をしません。
加えて50歳ともなると、会社では役職に就き、部下を従えることになり、自分はあまり動かなくなります。
すると日々の行動にバリエーションがなくなり、生活がパターン化してしまう事態に陥るのです。
 
一方、女性はたとえ仕事をしていなかったとしても、掃除、洗濯、育児、子供や夫のケアなど、家事だけでもさまざまなことをこなしています。
結婚すると、そのような生活を数十年にわたって続けることになる。
この家事があるからこそ、女性の脳は男性に比べると衰えないのだと考えています。
 
そして、女性が長生きするもう一つの理由は「欲求」です。
 
食欲、睡眠欲、性欲、名誉欲、自己顕示欲、独占欲など、人間にはさまざまな欲がありますが、「欲求は悪いもの」と考えている人は少なくないかもしれません。
しかし、この欲求で人の脳は動いています。
欲求があるからこそ、好奇心を持って行動することができ、それが脳に刺激を与えるというわけです。
 
とくに男性は、40代半ばを過ぎると欲求が欠乏する傾向にあります。
しかし女性は、いくつになっても「もっと○○したい」という欲求を持っているのです。
中高年の女性向けのウィッグ(かつら)のテレビコマーシャルを見て、それを確信しました。
 
男性のなかにも物欲がある人はいますが、女性と比べると圧倒的に欲求が不足しています。
それでは脳は衰え、どんどん老け込んでいくばかり。
だから男性も、女性のように細々とした欲求を持つべきなのです。
美しくなりたい、変わりたいというような欲張りな思いも含めて、男性も真似するべきでしょう。
 
というのも、欲求とは、別の言い方をすれば「前向きな気持ち」であるからです。
 
実際、「あれが欲しい」「旅行に行きたい」「あの人のようになりたい」と強く感じたときに、脳はフル稼働して情報を集めます。
そして体を動かし、欲望を叶える準備を始める。
これは脳が成長を始める証です。
 
脳が成長すると、人は若々しくなり、そして生き生きとした雰囲気が表に出るようになります。
好奇心旺盛で前向きな女性は、それだけで美しく見えるものなのです。
 
好奇心と欲張りは前向きな気持ちの表れであり、それが脳を成長させる原動力になるのです。
 
では、具体的にどうすればいいのか。
まずは紙と鉛筆を用意して、いま自分が欲しいものや、やりたいことなど、自分の欲求を思いつく限り箇条書きにしてみてください。
 
もし10個以上スラスラと書けたという人は、かなりの欲張りといえます。
逆に5個以下しか思いつかない人は、もっと欲張りになったほうがいいでしょう。
もし3個以下しか書けなかったら、欲求が完全に欠乏しているので、脳のためにもいますぐ改善が必要です。
 
自分の欲求を箇条書きにしたら、次はどれを実現させたいか、ランキングをしてみます。
さらにどの欲求なら実現が容易か、同じようにランキングしてみてください。
そして、二つのランキングで上位に入った欲求から、実現に向けて行動を始めるのです。
それが脳に大きな刺激を与えることになるでしょう。
 
以上のように、家事をこなしたり、適度な欲求を持つことで、50歳以降の生活は劇的に変わります。
男性は意識的に自分を盛り上げないと、どんどん老け込んでいく一方です。
自分に刺激を与え続け、老いに対して抵抗してもらいたいと思います。
 
そして今後、100歳まで生きるためには、最初の50年と次の50年を真っ二つに分けて考えてください。
もし51歳なら1歳、57歳なら7歳になったと考えるのです。
 
そして最初の50年を生きたら、次の50年を生きる力となる何かを始めてください。
自分を新しく創造する覚悟がなければ、100年も健康でいることなど不可能です。
 
加えて、50代でバリバリ働いているときから、こうした心がけをしておくべきです。
なぜなら、誰もがいつか定年や引退を迎えるからです。
 
そのときに没頭できる趣味や適度な欲求があるかどうかで、脳の健康が左右され、その後の人生にも大きな影響を及ぼすことは間違いありません。
50歳を超えても脳が若返る生き方 より」
 
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脳の中では、運動会のリレーのように、神経がバトンをつないで、指令を伝達していきます。
しかし、たとえばC地点の神経細胞が倒れてしまい、指令がそこで止まってしまう、という事態が起こります。
このとき、すぐにC地点の神経細胞を救出できれば復活したのですが、時間が経ち、死んでしまって、その指令も届かなくなる。
これが運動麻痺や言語障害の起こる理由です。
 
ところが、脳のすごいところは、C地点から今度はほかのルートでバトンを渡そうとするのです。
新たなルートで、新たなリレーのチームを作り、「言葉を話す」という指令を伝えようとします。
この新チームは、以前のチームのようにバトンの受け渡しがうまくなく、スムーズに指令が届きません。
しかし、何度も繰り返し練習するうちに、だんだんうまく指令が伝わるようになっていきます。
 
このようにして、死んでしまった神経細胞は復元しないけれど、ほかのルートで代用できれば、言葉がある程度話せるようになり、失語症もよくなっていくというわけです。
 
ニューロン同士が情報伝達を行うこと、つまり神経機能的連絡を行うためには、新経路の交差点ともいうべきものが必要であり、この交差点をシナプスと言います。
このシナプスは、歳をとっても増加し、より成熟した結合が進行するとされています。
 
高度の創造過程にも高密度のシナプス形成が必要と思われ、そのためには、それに必要な素材として神経系構成成分、つまり栄養成分が必要なことは当然で、また、その構築作業のための酵素、そしてそれを補佐する補酵素的ビタミンも必要となります。
その中でも重要なものがビタミンB12なのです。
ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経を、正常に働かせるために必要な栄養素です。
 
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脳を成長させるエクササイズ

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脳を成長させるエクササイズ
 
1 オタマで新聞紙キャッチ
 
メジャーリーガーのイチロー選手(現在はシアトル・マリナーズ会長付特別補佐)は、右利きなのに左打ちです。
また、囲碁会初の七大タイトル同時制覇を二度果たし、囲碁栄誉賞を受賞した井山裕太棋聖も、右利きなのに左手で囲碁を打っています。
 
両氏のように左右の手を使っていると、脳番地をより広く使えるようになり、脳力のキャパシティが上っているのではないかと考えています。
 
だからこそ、両手をもっと使ってもらいたいのです。
両手を使って脳を鍛えるトレーニングは、前述した両手で名前を書くほかにも、まだまだあります。
 
台所にあるオタマ、もしくはシャモジと、丸めた新聞紙を用意してください。
そして新聞紙をオタマかシャモジに載せて、けん玉のような感じに上方に撥ね上げ、それをキャッチするのです。
これを右手で10回、左手で10回やれば、脳が鍛えられるのはもちろん、手先から腕、そして動体視力の衰えを解消できます。
 
2 レジ袋で太腿リフティング
 
50代になると、よほど運動をしていない限り、体は衰えてしまいます。
すると体を動かすことが面倒になり、ますます運動不足になっていきます。
 
こん状況を改善するには、ストレスなく簡単にできるトレーニングを続けるべきです。
推奨しているのは、空気で膨らませたレジ袋を使ったトレーニング。
サッカーのリフティングのように、両足の太腿を交互に使って、地面に落とさないように10回、レジ袋を撥ね上げるのです。
 
これなら狭いスペースでも行うことができるし、必要なのはレジ袋だけなので、いつでも簡単にできます。
毎日続ければ腹筋が鍛えられ、体のバランス感覚も養われます。
 
また、レジ袋を落とさないようにリフティングするという行為は、運動系脳番地のほか、目を使うので、視覚系脳番地も鍛えられます。
50歳を超えても脳が若返る生き方 より」
 
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脳の中では、運動会のリレーのように、神経がバトンをつないで、指令を伝達していきます。
しかし、たとえばC地点の神経細胞が倒れてしまい、指令がそこで止まってしまう、という事態が起こります。
このとき、すぐにC地点の神経細胞を救出できれば復活したのですが、時間が経ち、死んでしまって、その指令も届かなくなる。
これが運動麻痺や言語障害の起こる理由です。
 
ところが、脳のすごいところは、C地点から今度はほかのルートでバトンを渡そうとするのです。
新たなルートで、新たなリレーのチームを作り、「言葉を話す」という指令を伝えようとします。
この新チームは、以前のチームのようにバトンの受け渡しがうまくなく、スムーズに指令が届きません。
しかし、何度も繰り返し練習するうちに、だんだんうまく指令が伝わるようになっていきます。
 
このようにして、死んでしまった神経細胞は復元しないけれど、ほかのルートで代用できれば、言葉がある程度話せるようになり、失語症もよくなっていくというわけです。
 
ニューロン同士が情報伝達を行うこと、つまり神経機能的連絡を行うためには、新経路の交差点ともいうべきものが必要であり、この交差点をシナプスと言います。
このシナプスは、歳をとっても増加し、より成熟した結合が進行するとされています。
 
高度の創造過程にも高密度のシナプス形成が必要と思われ、そのためには、それに必要な素材として神経系構成成分、つまり栄養成分が必要なことは当然で、また、その構築作業のための酵素、そしてそれを補佐する補酵素的ビタミンも必要となります。
その中でも重要なものがビタミンB12なのです。
ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経を、正常に働かせるために必要な栄養素です。
 
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