セロトニンの減少が招く、うつ症状

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セロトニンの減少が招く、うつ症状

 

前頭葉の萎縮、性ホルモンの減少が「意欲」や「好奇心」を減退させ、感情が老化します。

 

そこにプラスして、40代以降では、「セロトニンの減少が始まる」ということも覚えていてほしいのです。

 

セロトニンとは、別名「幸せホルモン」と呼ばれる神経伝達物質で、これが不足すると「うつ」になりやすくなります。

また、意欲がなくなったり、不安が高まり、あれこれ心配でイライラが募る場合もあります。

 

ひと昔前より、うつは身近な病気で、誰もがかかり得るとの認識が広がっているとはいえ、「まさか自分が」「私は大丈夫」と思っている人が多いのも現実です。

 

しかし、セロトニンの減少が始まる40代という年代を考えてみましょう。

 

社会の中ではある程度責任のあるポジションを任され、「さてこれから、もっと上に行くのか、この程度でおしまいなのか」という岐路に立たされる年代です。

また、プライベートでもマイホームの購入、子どもの受験、親の介護の始まりなど、プレッシャーのかかることが目白押しでしょう。

 

そこに、前頭葉の萎縮で意欲が落ち、さらに性ホルモンの減少で心も体も不安定になり、重ねてセロトニンが減ってくるわけですから、まさに受難の季節といっても過言ではないと思います。

 

安穏として何の対策も講じなければ、見る見るうちに意欲が失せて感情の老化街道まっしぐらです。

だからこそ、思秋期に突入したら、セロトニンが分泌されるような生活を心がける必要があるのです。

 

1.太陽の光を浴びる

 

起床して太陽光を浴びることがセロトニン分泌によい影響を与えます。

家に引きこもったり、夜型の生活で自然光を浴びる時間が少ない人は注意が必要です。

休日など、いつまでもぐずぐずと寝ていたい気持ちもわかりますが、「よし!」と、カーテンを開けて朝の光を浴びると、セロトニンが分泌されやすくなります。

また、日中、オフィスにこもりきりの人は、昼休みに外に出て日光を浴びるというのでも良いでしょう。

 

2.適度な運動を心がける

 

運動というと、ジムに通ったり、ジョギングをしたりとハードなものを思い浮かべるかもしれませんが、やり過ぎはよくありませんし、はじめから「毎日、30分走る」などと高い目標を掲げて、それができずに落ち込むのでは本末転倒です。

日々の生活の中で、「ちょっと頑張って体を動かす」を目標にするだけでも、セロトニンを増やす効果があります。

たとえば、通勤途中の駅で、エスカレーターを階段にする。

一つ手前のバス停で降りて歩く、もっと小さなところでは食事をする際に、「何度もよく噛む」ことでも良いのです。

また、腹式呼吸も効果があるとされているので、仕事の合間などにお腹に手を当てながら、少し時間をかけて呼吸をするのも一つの方法です。

 

3.食事に気をつける

 

食事に関しては、ホルモンにも関係してくるので、あとで詳しく解説します。

「感情の老化を防ぐ本 より」

 

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寒暖の差、生活の変化が激しい毎日は、私たちの身体にも大きなストレスを与えます。

そんな日々が続くと、自律神経は、その変化に対応しきれなくなって、やがて疲れやめまい、不眠、頭痛といった症状が現れてきます。

自律神経を整えるためには生活リズムを作るとともに栄養面も非常に大切です。

 

私たちの脳の中で司令塔のような役割をしているセロトニン神経という神経細胞が弱ってきており、軽い不調からうつ病、パニック症候群、さまざまな依存症などを引き起こす原因になっています。

この現象は大人から子どもまで老若男女に広がっています。

セロトニン神経は、日を浴びることや意識した呼吸、簡単な運動をすることなど日常生活に少し工夫を加えることによって鍛えることができます。

 

脳には無数の神経細胞があり、その神経細胞の末端からセロトニンアセチルコリンドーパミンなどの神経伝達物質を放出しています。

イライラしやすいときは、脳の神経伝達物質であるセロトニンアセチルコリンドーパミンなどが不足していることが考えられます。

そのため、これらの材料となるアミノ酸と、アミノ酸を取り込むために必要な糖分やビタミンB12の不足を疑ってみましょう。

また、脳の唯一のエネルギー源であるブドウ糖が足りなかったり、神経伝達物質を放出するときに働くカルシウムが不足したりしているのも原因のひとつと考えられます。

 

からだが疲れやすいのは、エネルギー不足のこともあり、からだにたまった老廃物がうまく代謝されないためでもあります。

ビタミンB群は、エネルギーの供給や老廃物の代謝にはたらいています。

いわば元気の素です。

ビタミンB12や葉酸をはじめとするビタミンB群は、ミネラル、アミノ酸などの栄養素と協力し合っているため一緒にバランスよく摂ることがとても重要なのです。

また、ビタミンB12と葉酸、ビタミンB6の吸収が悪くなると、動脈硬化の原因として注目されているホモシステインが増えるといわれています。

 

ビタミンB12について?

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