テレビを疑う気持ちが感情の老化を防ぐ

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テレビを疑う気持ちが感情の老化を防ぐ

 

若者のテレビ離れが著しいです。

情報はスマホやパソコンから得る割合のほうが圧倒的で、1日の中で一度もテレビを見ないという若者の少なくありません。

 

しかし、年齢が上れば上るほど、テレビを見る率は上がり、さらにテレビの情報をうのみにする人が多いように感じられます。

 

たとえば、ジャーナリストの池上彰さんが世界で起きているさまざまな事象や、政治の仕組みなどを解説する番組があります。

 

丁寧に説明してくれるので、わかりやすく、多くの人が「なんだ、そういうことだったのか」と大いに納得し、満足しているのではないでしょうか。

 

池上さんは尊敬するジャーナリストであり、彼の考えを否定するつもりは毛頭ありませんが、テレビで池上さんが語ることを、「ああ、そうだったのか」「知ることができてよかった」と満足してしまったのでは、知的な成長はありません。

 

真に大切なのは、「本当にそうなんだろうか」「もっと別の考え方はできないだろうか」「状況が変わったら、この考え方は成立しないはず」というように、物事を多面的にみて考えることです。

 

いわれたことをそのまま知識として受け取るのではなく、一度自分の頭の中で「本当にそうかな?」と考えて、その上で納得する。

あるいは別の考え方を見つけ出す。

その工程が脳を大いに刺激してくれ、感情を若々しく保ってくれるのです。

 

日本人は、知らないことを恥じる傾向があり、そのために、「これはこういうことなんですよ」という番組が人気になるのではないでしょうか。

 

しかし、教えられたことを覚えただけでは、知識に依存しているだけです。

それを踏まえておくと、テレビの見方も変わってくるかもしれません。

 

また、テレビ一辺倒の人は、ぜひインターネットの世界ものぞいてみましょう。

ネット上ではいろんな人の意見が自由に飛び交っているので、テレビで「これはこれはこうに違いない」とコメンテーターが口をそろえていっていることに対し、「いや、それは違う」「一方的見方だ」などと違う意見を知ることができる上、コメンテーターの話すことの根拠になっている統計のデータなどを調べることもできるからです。

 

そこで、意外とコメンテーターの発言に説得力がないことに気づき、「自分のほうが賢い」と思えればしめたものです。

 

その自信が感情の老化を防ぎ、勉強のやる気をもたらすからです。

「感情の老化を防ぐ本 より」

 

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記憶力の減退も、脳の老化を示す典型的な症状ですが、記憶のネットワークを活性化する働きをしているのが、脳の海馬という組織であることはよく知られています。

その海馬には、アセチルコリン系神経が集中しているのです。

 

脳が老化し、萎縮してしまうアルツハイマーとの関係はとくに深く、アルツハイマーの脳ではアセチルコリンが減少していることから、アセチルコリン不足がアルツハイマーのひとつの原因とも考えられています。

 

アセチルコリンの合成にはコリン、ビタミンB1、ビタミンB12などがかかわっています。

同時にこれらの栄養をとることが、アセチルコリンを増やすことにつながるわけです。

通常、コリンはレシチン(フォスファチジルコリン)のかたちで、食材から摂取されます。

 

レシチンアセチルコリンの材料になるだけではなく、細胞膜の材料にもなっています。

とくに脳の神経細胞の細胞膜にはたくさん含まれていて、多彩な働きをしています。

血液にのって運ばれる栄養の細胞内へのとり込みや細胞内の老廃物の排出、神経伝達物質の放出や情報ネットワークの形成といった、脳の機能全体に深くかかわっています。

これが、レシチンが「脳の栄養素」と呼ばれるゆえんです。

そのレシチンを多く含んでいる食品の代表が卵黄です。

 

また、脳を酷使するときには、たくさんのビタミンB群が消費されています。

B群は脳の働きに重要な役割を担っているのです。

糖質を分解するB1が不足すると、脳のエネルギーが不足し、とたんに頭が回らない状態になります。

また、脳の神経伝達物質の合成すべての段階に関わっています。

神経の働きを整えたり、傷んだ神経を補修したり、タンパク質をドーパミンセロトニンといった神経伝達物質に作り替えるなど、「脳力向上」のためにもB群は欠かすことができないのです。

 

ビタミンB12について?

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