「ごもっとも…。しかし」話法のすすめ
ウマが合わない人とは、必要がないならあまり親しくつき合わないにこしたことはない。
しかし、世の中そうもいかない。
ウマの合わない人が上司だったり、同僚だったりして、毎日つき合う必要にせまられる。
だから、ストレスがたまる。
ウマの合わない人と上手につき合うには、どうしたらいいか。
まず、避けなくてはならないのは、二人の考えがまるっきり違うとき、自分の考えを相手に主張しつづけることだ。
双方の考えがまるっきり違うと気づいたとき、どうしてもあなたは「自分はこう思う」といいたくなる。
そして、議論しているうちにだんだん「自分は正しい、あなたは間違っている」という論調になってくる。
ほんとうは、「あなたと私は全然違うようだ。私はこう思う。ところであなたは?」と進み、互いに「このへんが違うところですね。しかし、まあ、世の中にはいろんな考えがありますからね」と冷静に認めあえればいいのだが、そんなふうには、まずならない。
あなたにとっては自分が思っていることが正しい。
相手にとっても同じだ。
自分が正しい。
すると、互いに相手の考えを否定したくなる。
相手の考えを正しいと認めてしまうと、自分の考えが成り立たなくなるような気がする。
両方正しいではすまされない。
こんなときは、やはり、自分の「正しさ」から一歩引くしかないだろう。
人とのコミュニケーションで大切なことは、論理よりも感情だからである。
私の知っているある研究者は、教授になってもおかしくない年まわりだが、まだ助教授(准教授)にとどまったままだ。
周囲がそれを許さないのである。
頭が切れるので議論には勝つが、理詰めで相手を追いつめてしまい、それでいて周囲から理解されない。
私は、議論は「ごもっとも……。しかし」の論法でいくことをおすすめする。
一度相手の考え方を引き取り、それからおもむろに自分の考えを主張するのだ。
「それは正しくない」とか「ダメだ」というより、まず「ごもっとも」と出れば相手もホッとする。
そのあと、ゆっくり、「しかし……」と反撃するのである。
「ほがらかに品よく生きる より」
*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+
新しい生活パターンへの対応、とくに人間関係の変化は想像以上に心身への影響が大きい。
気分が落ち込んだり一時的にうつ状態になってしまうこともあります。
とはいえ、そのうちに治ってしまうことが多いので、うつ状態でも必ずしも病気とは言えません。
しかし、落ち込みの程度が重い時や、落ち込みが長引いてしまうと、人の意欲は奪われて行動にも影響を及ぼします。
私たちの脳の中で司令塔のような役割をしているセロトニン神経という神経細胞が弱ってきており、軽い不調からうつ病、パニック症候群、さまざまな依存症などを引き起こす原因になっています。
この現象は大人から子どもまで老若男女に広がっています。
セロトニン神経は、日を浴びることや意識した呼吸、簡単な運動をすることなど日常生活に少し工夫を加えることによって鍛えることができます。
脳には無数の神経細胞があり、その神経細胞の末端からセロトニンやアセチルコリン、ドーパミンなどの神経伝達物質を放出しています。
それらによって次の細胞に情報を伝えていき、それが網の目のようにいっせいに行われることで、情報が瞬時に伝わり、手や足などの末端まで伝達されていきます。
しかし、その伝達情報がうまくいかないと、脳が興奮して抑制が効かなくなり、イライラしたり、落ち着かなくなったりします。
イライラしやすいときは、脳の神経伝達物質であるセロトニン、アセチルコリン、ドーパミンなどが不足していることが考えられます。
そのため、これらの材料となるアミノ酸と、アミノ酸を取り込むために必要な糖分やビタミンB12の不足を疑ってみましょう。
また、脳の唯一のエネルギー源であるブドウ糖が足りなかったり、神経伝達物質を放出するときに働くカルシウムが不足したりしているのも原因のひとつと考えられます。
からだが疲れやすいのは、エネルギー不足のこともあり、からだにたまった老廃物がうまく代謝されないためでもあります。
ビタミンB群は、エネルギーの供給や老廃物の代謝にはたらいています。
いわば元気の素です。
ビタミンB12や葉酸をはじめとするビタミンB群は、ミネラル、アミノ酸などの栄養素と協力し合っているため一緒にバランスよく摂ることがとても重要なのです。
また、ビタミンB12と葉酸、ビタミンB6の吸収が悪くなると、動脈硬化の原因として注目されているホモシステインが増えるといわれています。
ビタミンB12について?
https://www.endokoro.com/libra/vitamin01.html
※ちょっと使える身近な情報をお届けしています!
https://www.facebook.com/endokorob12