「頭の疲れ」と「心の疲れ」の違い

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「頭の疲れ」と「心の疲れ」の違い

 

さて、「脳の疲れ」には、もう一つ、「心の疲れ」があります。

 

先に述べた大脳の疲労を「頭の疲れ」と呼んで、ここでは区別することにします。

「心の疲れ」は、さまざまな心労(精神的ストレス)が積み重なった結果、引き起こされるものです。

 

「心」に関する脳の領域は「大脳」ではなく、「大脳辺縁系」にあり、大脳辺縁系は、情動の表出や意欲、そして記憶や自律神経活動などに関与しています。

 

 

精神的ストレスが加わると、大脳辺縁系の「扁桃体」が刺激されます。

 

扁桃体は、「情動中枢」とよばれ、不安や怒りなどを感じたときに活動することで知られます。

 

いわば「不安・怒りの神経回路」の中心に扁桃体があって、その回路が疲弊すると、その結果、気分が落ち込み、意欲がなくなっていきます。

 

それが「心の疲れ」なのです。

 

「でも、その心の疲れは、精神的ストレスがかかる状況から離れれば、やがて回復するはず……」

 

と、そう考えるかもしれません。

しかし、じつはそう簡単ではないのです。

 

というのは、「不安・怒りの神経回路」は記憶(海馬)ともつながっていて、ストレス状況から離れても、ちょっとしたきっかけでストレス状況にいるときの記憶が思い出され、繰り返し「不安・怒りの神経回路」が刺激され続けてしまうからです。

 

そんな、大変やっかいなメカニズムを、私たち人間は持っているのです。

「医者が教える疲れない人の脳 より」

 

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私たちの脳の中で司令塔のような役割をしているセロトニン神経という神経細胞が弱ってきており、軽い不調からうつ病、パニック症候群、さまざまな依存症などを引き起こす原因になっています。

この現象は大人から子どもまで老若男女に広がっています。

セロトニン神経は、日を浴びることや意識した呼吸、簡単な運動をすることなど日常生活に少し工夫を加えることによって鍛えることができます。

 

脳には無数の神経細胞があり、その神経細胞の末端からセロトニンアセチルコリンドーパミンなどの神経伝達物質を放出しています。

イライラしやすいときは、脳の神経伝達物質であるセロトニンアセチルコリンドーパミンなどが不足していることが考えられます。

そのため、これらの材料となるアミノ酸と、アミノ酸を取り込むために必要な糖分やビタミンB12の不足を疑ってみましょう。

また、脳の唯一のエネルギー源であるブドウ糖が足りなかったり、神経伝達物質を放出するときに働くカルシウムが不足したりしているのも原因のひとつと考えられます。

 

脳を酷使するときにも、たくさんのビタミンB群が消費されています。

B群は脳の働きに重要な役割を担っているのです。

糖質を分解するB1が不足すると、脳のエネルギーが不足し、とたんに頭が回らない状態になります。

また、脳の神経伝達物質の合成すべての段階に関わっています。

神経の働きを整えたり、傷んだ神経を補修したり、タンパク質をドーパミンセロトニンといった神経伝達物質に作り替えるなど、「脳力向上」のためにもB群は欠かすことができないのです。

さらに、ビタミンB12や葉酸をはじめとするビタミンB群は、ミネラル、アミノ酸などの栄養素と協力し合っているため一緒にバランスよく摂ることがとても重要なのです。

 

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