不安や怒りの“暴走”を止めるには――

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不安や怒りの“暴走”を止めるには――

 

精神的ストレスというのは、通常、一時的に加わるものです。

精神的ストレスにはさまざまなものがありますが、もっとも深刻なのは「死別」でしょう。

 

たとえば、家族や友人、愛する人との別れ……その場面・状況はさまざまで、病気や不慮の事故、自然災害や戦争などがありますが、発生したそのときに、激しい情動(悲しみや憤り)が起こるのは当然です。

 

しかしそれは、一生の間で何度も遭遇するものではありません。

ところが、そういった激しい情動の記憶は、その後も繰り返し思い出され、そのたびに「不安・怒りの神経回路」が刺激され、疲弊してしまったりするのです。

 

忘れられない記憶に心を揺さぶられ続ける――というわけで、そこに、「「心の疲れ」が持つ深刻な問題があります。

 

 

また、そこまで深刻でなくとも、人間関係におけるパワハラやいじめというのも「心の疲れ」の大きな原因になりますし、仕事における失敗や、社会生活における恐怖体験なども原因になります。

 

それらの記憶に繰り返し、扁桃体を含む「不安・怒りの神経回路」が刺激されることで、心が疲弊していくのです。

 

それだけではありません。

そんな「忘れられない記憶」は、未来を見通す際にも問題を起こすのです。

 

先のことを前向きに考えようにも、「この先、あの悪夢がふたたび起こるかもしれない」……という不安や恐怖が邪魔をし、心を疲弊させるのです。

その結果、パニック障害強迫症状、そしてうつ症状が現れる場合もあります。

 

心の疲れをどう解消するか。

 

あるいは、疲れない心をつくるためにはどうすればいいのでしょうか。

「医者が教える疲れない人の脳 より」

 

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私たちの脳の中で司令塔のような役割をしているセロトニン神経という神経細胞が弱ってきており、軽い不調からうつ病、パニック症候群、さまざまな依存症などを引き起こす原因になっています。

この現象は大人から子どもまで老若男女に広がっています。

セロトニン神経は、日を浴びることや意識した呼吸、簡単な運動をすることなど日常生活に少し工夫を加えることによって鍛えることができます。

 

脳には無数の神経細胞があり、その神経細胞の末端からセロトニンアセチルコリンドーパミンなどの神経伝達物質を放出しています。

イライラしやすいときは、脳の神経伝達物質であるセロトニンアセチルコリンドーパミンなどが不足していることが考えられます。

そのため、これらの材料となるアミノ酸と、アミノ酸を取り込むために必要な糖分やビタミンB12の不足を疑ってみましょう。

また、脳の唯一のエネルギー源であるブドウ糖が足りなかったり、神経伝達物質を放出するときに働くカルシウムが不足したりしているのも原因のひとつと考えられます。

 

脳を酷使するときにも、たくさんのビタミンB群が消費されています。

B群は脳の働きに重要な役割を担っているのです。

糖質を分解するB1が不足すると、脳のエネルギーが不足し、とたんに頭が回らない状態になります。

また、脳の神経伝達物質の合成すべての段階に関わっています。

神経の働きを整えたり、傷んだ神経を補修したり、タンパク質をドーパミンセロトニンといった神経伝達物質に作り替えるなど、「脳力向上」のためにもB群は欠かすことができないのです。

さらに、ビタミンB12や葉酸をはじめとするビタミンB群は、ミネラル、アミノ酸などの栄養素と協力し合っているため一緒にバランスよく摂ることがとても重要なのです。

 

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