「快眠脳」プログラム10.夢見や中途覚醒は気にしない

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「快眠脳」プログラム10.夢見や中途覚醒は気にしない

 

朝まで目覚めることなく眠ることが生理的に正しいかというと、必ずしもそうではありません。

人間の睡眠は約90分の周期で変動しているからです。

 

睡眠導入後、約90分の周期でレム睡眠「ノンレム睡眠という睡眠状態が繰り返されるのが正常な睡眠パターンです。

 

レム睡眠中には、通常の睡眠(ノンレム睡眠)とは全く異なった脳内変化が短時間、現れます。

 

通常の睡眠(ノンレム睡眠)のとき、脳波は[デルタ波」になり、大脳は休息モードになっています。

ところが、レム睡眠中のとき、覚醒脳波の「ベータ波」が出現し、大脳が一時的に活動モードになることがあります。

このときに「夢を見る」という現象が起こります。

 

 

また、レム睡眠中には、目をつぶっている状態で眼球が左右にキョロキョロ動くのも特徴です。

 

ただし全身の筋肉は完全に弛緩していて動けない状態(筋肉だけ休息状態)になっている、という、とても特殊な生体状況になるのです。

 

レム睡眠中は、二つの「覚醒中枢」である「ノルアドレナリン神経」も「セロトニン神経」も完全に活動停止の状態です。

 

にもかかわらず覚醒脳波が出る理由は、まったく別の神経回路が働いているからです。

レム睡眠固有の神経回路が動いていると考えられますが、その詳細は十分な解明には至っておりません。

 

いずれにせよ、人間は誰しも、90分ごとに別の睡眠状態を持つようにできているわけです。

夢を見たり、中枢覚醒が起こったりするのは当たり前で、異常ではありません。

 

では、中枢覚醒もなく、夢も見ずに朝までぐっすり眠れる人と、そうでない人がいるのはなぜかというと、睡眠ホルモンの「メラトニン」の分泌量の違いです。

メラトニンの分泌量が多いか少ないかが、熟睡できるかどうかの決め手となっていると考えられます。

 

したがって、メラトニンの合成・分泌を少しでも増やすべく、これまでに解説してきた生活術を実践することです。

「医者が教える疲れない人の脳 より」

 

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寒暖の差、生活の変化が激しい毎日は、私たちの身体にも大きなストレスを与えます。

そんな日々が続くと、自律神経は、その変化に対応しきれなくなって、やがて疲れやめまい、不眠、頭痛といった症状が現れてきます。

とくに人間関係の変化は想像以上に心身への影響が大きい。

気分が落ち込んだり一時的にうつ状態になってしまうこともあります。

とはいえ、そのうちに治ってしまうことが多いので、うつ状態でも必ずしも病気とは言えません。

しかし、落ち込みの程度が重い時や、落ち込みが長引いてしまうと、人の意欲は奪われて行動にも影響を及ぼします。

 

私たちの脳の中で司令塔のような役割をしているセロトニン神経という神経細胞が弱ってきており、軽い不調からうつ病、パニック症候群、さまざまな依存症などを引き起こす原因になっています。

この現象は大人から子どもまで老若男女に広がっています。

セロトニン神経は、日を浴びることや意識した呼吸、簡単な運動をすることなど日常生活に少し工夫を加えることによって鍛えることができます。

 

脳には無数の神経細胞があり、その神経細胞の末端からセロトニンアセチルコリンドーパミンなどの神経伝達物質を放出しています。

それらによって次の細胞に情報を伝えていき、それが網の目のようにいっせいに行われることで、情報が瞬時に伝わり、手や足などの末端まで伝達されていきます。

しかし、その伝達情報がうまくいかないと、脳が興奮して抑制が効かなくなり、イライラしたり、落ち着かなくなったりします。

イライラしやすいときは、脳の神経伝達物質であるセロトニンアセチルコリンドーパミンなどが不足していることが考えられます。

そのため、これらの材料となるアミノ酸と、アミノ酸を取り込むために必要な糖分やビタミンB12の不足を疑ってみましょう。

また、脳の唯一のエネルギー源であるブドウ糖が足りなかったり、神経伝達物質を放出するときに働くカルシウムが不足したりしているのも原因のひとつと考えられます。

 

からだが疲れやすいのは、エネルギー不足のこともあり、からだにたまった老廃物がうまく代謝されないためでもあります。

ビタミンB群は、エネルギーの供給や老廃物の代謝にはたらいています。

いわば元気の素です。

ビタミンB12や葉酸をはじめとするビタミンB群は、ミネラル、アミノ酸などの栄養素と協力し合っているため一緒にバランスよく摂ることがとても重要なのです。

また、ビタミンB12と葉酸、ビタミンB6の吸収が悪くなると、動脈硬化の原因として注目されているホモシステインが増えるといわれています。

 

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