「情」で大切なのは「楽しい」という感情
意欲を高めることの次に大切なのは、情です。
感情にもさまざまありますが、脳の健康のためには、悲しみや辛さを感じるより、前向きな方が望ましいのです。
健康な人でも年齢を重ねるにつれ、意欲は自然と落ち、社会的な活動も減ってしまいます。
それは正常な老化ですから、どうやって意欲を湧き立たせていくかが大切。
意欲を支えるキーワードは、「楽しい」という感情です。
「好きこそものの上手なれ」という言葉の通り、楽しむことは大切です。
ゴルフやカラオケが好まれるのは、仲間に勝つことが快感だったり得点で上達を感じられたりするなど、楽しさがあるからです。
楽しくなければ意欲は薄れ,何に取り組んでも長続きしないものです。
楽しむことには、意欲も高める相乗効果があるのです。
鍛えた筋肉が衰えないのと同じように、神経細胞も活性化し、ネットワークの働きも維持できます。
意欲がなければ、喜怒哀楽の感情も湧きません。
もっとも、喜と楽がよくて怒と哀はダメと割り切れるわけではなく、怒の感情をプラスのエネルギーに換えて頑張れることもあります。
何事もバランスが肝心です。
しかし、感情の起伏が激しすぎる人は、神経細胞を維持しやすい代わり、ストレスを溜めたり寝不足になりやすいというマイナス面があるかもしれません。
怒ると頭に血がのぼると言われる通り、イライラすると、戦いの神経である交感神経が速やかに働き、血圧を上昇させます。
血圧が下がった状態では戦えないので、目がカーッと開かれ、のどが渇きます。
しかし血圧が上がり過ぎると、脳の血管が切れてしまう場合もあります。
「知」を鍛えるゲームは?
「意・情・知」のいちばん上に位置するのが知能です。
認知症というのは、脳の老化のうち知の部分の破綻です。
知能そのものの衰えを予防する方法としては、計算ドリルや漢字パズルなどの脳トレが有名ですが、学術的にはあまり効果はないとされています。
数字が変わるだけで、やることは同じ計算やパズルだからです。
集中力はつくかもしれませんが、脳の一定の部分しか使いません。
同じ作業を繰り返していると、使わない部分の脳はさぼってしまうのです。
巷に溢れている脳トレは、脳機能の一部分を捉えた鍛え方にすぎないと思います。
もちろん、意欲をもって楽しんでいればいいのですが、義務のようになって苦痛に感じながらやるのでは、意味がないと思います。
また改めて詳しく述べますが、お勧めは囲碁や将棋、トランプやマージャンなどの対人ゲームです。
「脳寿命を延ばす 認知症にならない18の方法 より」
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ハーバード大学が20年にもわたって行なった調査によると、激しい怒りの後には、急性心筋梗塞や狭心症などの心臓発作を起こすリスクが4.7倍まで急上昇するそうです。
ただ、血管に悪いとわかっても、怒りや嫉妬といった感情は自然に湧き上がってくるもの。
完全になくすということはできません。
避けることはできないのなら、湧き起こってきた怒りを以下に鎮めるか、ストレスが持続しないように、いかに発散するかが大事です。
カーッと頭に血が上ったとき、簡単にできるリラックス法が、息を吐くということ。
ふーっと腹式呼吸で息を吐くと、副交感神経の働きを強めてくれます。
オフィスでも、どこでもすぐにできるのでおすすめです。
脳梗塞は、高血圧や糖尿病などの病気が原因となったり、生活習慣などによって血液がドロドロになって血液循環が悪くなったりして、血管が厚く狭くなり、脳の血管が徐々に詰まって進行していきます。
一般的に、脳梗塞の初期には、大きさ数ミリ程度の微小な梗塞が数個出現し、段階をへるごとにこの梗塞が脳のあちこちに見られます。
このような症状のないごく小さな梗塞が隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)です。
「隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)は、早い人だと30代からあらわれ、40代を過ぎると急に増加するといわれています。
ビタミンB12やB6、葉酸の吸収が悪くなると、ホモシステインという老化物質が増え、動脈硬化を生じることがわかっています。
ホモシステインはLDLと一緒になり血管壁にコレステロールを沈着させます。
また活性酸素と一緒になり、脂肪やLDLの過酸化、血管内皮細胞や血管の平滑筋の異常を引き起こします。
脳梗塞をはじめとする脳血管障害を生活習慣病の一つととらえ、ふだんから健康に保つ生活を心がけましょう。
ビタミンB群は、体に入った栄養成分をエネルギーに変えるときに不可欠なビタミンの仲間です。
ビタミンB12について?
https://www.endokoro.com/libra/vitamin01.html
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